今日、実家に帰省して、へしこの押し寿司(たぶんオリジナル)をおいしくいただいた、ということをブログに書いたところ、「へしこは一度食べたけれど、しょっぱくて全然おいしいと思わなかった」という残念なコメントが。
とはいえ、この手のコメントには驚かない。
たいていのへしこ初心者が、このようにいうからだ。
へしこの食べ方にはコツがあるし、それがわかればこの食材にギュッと詰まっている味覚の豊穣さにただただ感歎するばかりであろう。
フォアグラだのウニだの霜降り牛肉だの、いろいろありがたがってのたまう人がいるけれど、どれもへしこの豊穣さにはかなうまい。
もっとも、それがわかるようになるには修養が必要だ。
よいワインの味がわかるようになるには修養が必要なように。
へしこの分布は、私が知るかぎり、北から西に向かって石川県(能登・加賀)、福井県(越前・若狭)、京都府北部(丹後)、兵庫県北部(但馬)、鳥取県、島根県となっている。
先日、徳島にげろきょのワークショップで行って、うどんやらハモやら徳島ラーメンやらで味をしめたげろきょメンバーが、私の書きこみを見て「次はへしこだ!」といっている。
よろしい、私がへしこの真髄を伝授してさしあげよう。
へしこは上記のとおり分布が広いので、この地域であればどこへでも駆けつけたい。
そんなわけで、上記に該当する地域の方で現代朗読を体験してみたいという方がおられたら、すぐにご一報ください。
相談に乗りますよ。