現代朗読の公演はいつも定刻に開演する。
19時半開場、20時開演と告知してあれば、20時になったらきっちりとスタートする。
予約者が何人かまだ来ていない、という理由で開演を遅らせるようなことはめったにない。
それぞれ都合をつけて時間どおり、開演に間に合うように来てくれた方々を尊重したいからだ。
人の公演やライブで、
「予約の方がまだ○人来られてませんので、開演を15分遅らせていただきます」
などとアナウンスされることがある。
そんなとき、私はなんとなく自分が大切にされていないように感じてちょっと残念な気持ちになる。
そういうときは、主催者側にもなにか大切にしているものがあって私とはちがうかんがえなんだろうな、と推測してみる。
私の個人的な価値観だが、時間をとても大切にしたい気持ちがある。
待ち合わせの約束が20時というなら、たとえば電車で行く場合、遅延で2、3本遅れてもいいように、その分余裕を見て出発する。
なに、30分早く着いてもちっとも損ではない。
30分の時間を有意義にすごすための用意はいつもある。
本を読んだり、マインドフルネスの練習をしたり、なにか書いたり。
家にいるときの30分より、そうやって人を待つ30分のほうがよほど有意義にすごせたり、思いがけないアイディアが出てきて、かえって得をすることもある。
もちろん人間なのだから、遅刻してくる人もいるし、私も100パーセント遅れないわけではない。
それについてはだれも責めるつもりはない。
しかし、自分たちの公演の開演時間はなるべく守りたい。
5月22日の沈黙の朗読「槐多朗読」第七弾は、20時開演です。
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