2010年5月23日、日曜日。
朝から雨。強くはないが、しとしとと降りつづけていて、あがりそうにない。
荷物があるので、電車で羽根木に向かう。新代田の駅で降りて、外へ出ようとしたら、デリヘイとばったり会った。昨夜は大宮のほうにいるモンゴル人の友だちのところに泊まったという。
一緒に羽根木の家へ。
すでに位里、野々宮、糟谷、裕貴が準備作業中。当日パンフやらアンケート用紙やら、物販CDの準備やら。私も機材準備をするが、昨夜、ほとんどすませておいたので、楽。
11時にマルさんが車で来てくれる。今回も手伝ってもらって大助かり。機材と楽器を積み込み、私とデリヘイが乗りこんで、ライブ会場の下北沢〈Com. Cafe 音倉〉に向かう。といっても、歩いて10分の距離だから、あっという間についた。
11時半、会場入り。すでに〈音倉〉のスタッフの方が来ている。ふなっちも手伝いで来てくれている。
楽器と機材を搬入。すぐにステージでセッティングを始める。私は今回、midiキーボード兼用のシンセと、音源とシーケンサーとしてのMacBook、それとiPhoneを使う。それらをミニミキサーに束ねてPAに出す。
セッティングは30分ほどで終わり、12時からPA調整を兼ねたリハーサル。ほぼ全曲、さらうことができた。
照明のセッティング。これは糟谷くんにやってもらうことに。
マルさんは記録用ビデオのセッティング。2台。
朗読陣ほかは1時半ごろに会場入り。裕貴ちゃんがおにぎりを作って持ってきてくれた。腹ごしらえにいただく。
午後2時、昼の部、開場。
げろきょのみんなが続々と来てくれる。ありがたい。豊津さん、つきみちゃん、小梅さん、麻紀ちゃん、唐さん、槐さん、前野さん、ほかにも何人か。仕事で付き合いのある方も何人か。位里ちゃんが呼んだ広告関係の人たちも多い。
満席となり、3時定刻に昼の部スタート。
今回のセットリスト。
1. 草原
2. Earth Beat
3. Ancient Winds
4. ネリンホハ
5. 「感」のブルース
6. ゆりかごの歌
7. 祈る人/ここへとつづく道
8. Soul
出だしからデリヘイワールドが炸裂。最初の曲から涙が出た、といってくれた人もいるほど、充実したパフォーマンスとなった。
「祈る人」は野々宮卯妙と菊地裕貴に朗読で出演してもらった。とてもいい感じだった。
私もいわゆる「曲」としてのフォームがある音楽をひと前でやるのはひさしぶりだったのだが、デリヘイとのコミュニケーションを楽しんでやれた。ただ、集中していたせいか、終わってからかなりへろへろ。まだあと1セットあるのに。かなりきつい。
5時にはお客さんも帰り、少し休む。
するとおどろいたことに、〈音倉〉からまかない飯が出るという。私はロコモコを頼んだのだが、これがかなりおいしくて、スタッフ一同、感激。
げろきょの旗揚げ公演「奥の細道異聞」のときに出演してくれた水谷友子が来てくれる。
6時、夜の部、開場。
東松原の〈スピリット・ブラザーズ〉で児童養護施設の子どもたちにボランティア朗読をやったとき、いっしょにマジックで出演した柿崎さんが来てくれる。柿崎さんとは、またボランティア朗読に出るほか、いっしょにマジック朗読の会をやる企画が進んでいる。げろきょ関係では、ライブワークショップに参加の鈴木さんのほか、外塚さんや小梨さんも来る。矢澤ちゃんも子どもを預けて駆けつけてくれた。役者の石村みかさん、フリー編集者の菊地さんにもおいでいただいた。位里ちゃんからは、博報堂とか朝日新聞とか業界の人を何人か紹介してもらった。
夜の部も満席となり、定時の7時にスタート。
セット内容は昼の部とおなじ。ただし、雰囲気はだいぶ変わった。〈音倉〉は地下にあるのだが、明かり取りがあって、客席の照明を消しても昼は明かりが残る。が、夜は真っ暗になる。それがかなり客席の雰囲気を変える。そして今回は、昼と夜とでは客層がかなり変わった。そのために、私たちの演奏もかなり変わった。
いずれにしても、充実のパフォーマンスで、終わったらまたもやぐったり。しかも、夜の部には終わってからも拍手が鳴り止まず、アンコールとしてほとんど練習をしていない「荒城の月」を演奏したりした。
夜は演奏終了後もお客さんの大半が残って談笑していた。私も何人かと話をしたあと、機材の片付け。
9時半にまたマルさんの車で機材を運び、羽根木の家にもどる。
10時すぎにはみんなも戻ってきて、軽く打ち上げ。いいライブになったと、一同、満足げだった。よかった。
デリヘイとは次は名古屋で、6月11日に〈あうん〉、6月13日に八事のメーテレハウジングプラザの野外ステージ、とつづく。基本的に今回とおなじ曲目なので、だいぶ気は楽だ。