2013年2月5日火曜日

個人がデジタル出版で生活できる時代がすでにやってきている

photo credit: Stuck in Customs via photopincc

体調がいまいちなので部屋に閉じこもって、昨日から進めていた作業。『BODY』という小説だが、もともとケータイ小説サイト「どこでも読書」で連載していた長編で、連載中はかの赤川次郎氏や夢枕獏氏を抑えて売り上げランキングの上位にいつも顔を出していた。
20歳前後の若い女性たちを実際に取材し、その事例を元に書いた群像劇のようなストーリーで、そのあたりが共感を呼んだのかもしれない。
恋愛小説でもあり、青春小説でもある。

KDPで本を出版するには、いくつかの方法があるのだが、私はePub3形式の電子書籍データを用意している。
ePub3形式はアドビのInDesignで作った書籍データから出力できるほか、横書きだったらアップルのソフトPagesでも作れる。
ほかにもePub3を編集できる無料ソフトがいくつか出回っているようだ。

あるいはBCCKSという電子書籍サイトでブラウザベースで本を作れば、ePub3形式でも出力してくれて、これはちゃんと縦書きになっている。
いまのところ、これが一番おすすめ。

ePub3形式の本文データのほか、説明文、表紙画像、検索タグなどをあらかじめ用意して、作業にかかる。
作業はこまごまとわずらわしい点があるにはあるが、手順どおりやっていけばすぐに終わる。
『BODY』は1冊100円の4分冊にしたが、KDPでの作業は1時間もかからなかった。


これまでKDPでは『共感的コミュニケーション〔入門編〕』『浸透記憶』5分冊『原発破壊』4分冊を登録・販売している。
私の手元にはまだまだコンテンツがあって、それらを今後どんどん出していきたい。
『祈る人第2版』『ジャズの聴き方』はつぎの作業として取りかかりたい。

ほかにも映像・音声コンテンツ、楽譜などもたくさんあって、(売れるかどうかは別として)それらが自分のコントロールで世に出していけるというのは、本当に夢のような時代になったものだ。
どこの出版社にも、レコード会社にも、流通にもおもねる必要はない。
まったく晴ればれした気分だ。

これまではすでに書きためたり、紙の本で出版したりしたものを中心に電子コンテンツ化をすすめてきたが、これからはあらたに書き下ろしも加えていきたい。
もっとも『共感的コミュニケーション』はBLOGで書いたものをまとめ、それに手をいれたものなので、書き下ろしといってもいいかもしれない。
これについては〔応用編〕も書きたい。

そして短編や長編小説もあらたに書きたい気持ちがたかまっている。
私にかぎらず、個人がデジタル出版で生活できる時代がすでにやってきている。
あとはそれをやるかやらないか、だけだ。