自分自身のメモも兼ねて書きとめておく。
現在、東北地方には以下の原子力発電所がある。
女川原子力発電所(東北電力) 3炉
1〜3号機
福島第一原子力発電所(東京電力) 6炉
1〜6号機
福島第二原子力発電所(東京電力) 4炉
1〜4号機
東通原子力発電所(東北電力) 1炉
計14の原子炉が東北地方には存在する。
うち、福島第一原発の4号機、5号機、6号機の3炉と、東通原発は、定期点検で停止中だった。
残りの10炉は稼動していたが、地震ですべて自動停止した。
「冷温停止」という、安全にコントロールされた状態で停まった炉は、女川の1号機と3号機、福島第二の3号機。残りはなんらかのトラブルによって冷温停止に至っていない。
とくに福島第二の1号機と3号機が重大なトラブルに見舞われているのは周知のとおり。残りもどういう経過をたどっているのか、慎重に見守る必要がある。
福島第二のトラブルに見舞われている2炉は、現時点で海水が炉心に大量に注入され、温度上昇は止まって落ちついていると発表されている。が、おそらく燃料にはなんらかの損傷が生じているし、うまく停止したとしても廃炉はまぬがれない。莫大な処理費用がかかることだろう。
作業員や住民の「被曝」のニュースも流れた。
この「被曝」という言葉について、私も含めほとんどの人がまったく知識がないだろうと思われるので、まずは簡単にまとめておきたい。
詳しいことはさらに順次調べていきたいが、とりあえずは人体への影響について。
人体に影響を与える放射線量は「シーベルト(Sv)」という単位で表現される。
通常は「ミリシーベルト(mSv)」が使われることが多い。
人が一年間に浴びても健康に影響がない、とされる線量は1mSvである。
これが福島第一では1時間で浴びる単位が計測されたので、問題になった。これは圧力容器内の放射能を含む水蒸気を外に逃がしたためだ。
ちなみに、レントゲン撮影のときの線量は0.1〜0.3mSv。
人が普通に生活していて自然界から受ける線量は2.4mSv。
放射線業務事業者(たとえば原発で働く人)が5年間にさらされてよいとされる法定線量、および、放射線業務事業者が一回の「緊急作業」でさらされてよいとされる線量は、100mSv。
1度に250mSv以上を浴びれば白血球の減少、500mSv以上を浴びればリンパ球の減少。
1,000mSv以上を浴びると急性放射線障害となる。吐き気、嘔吐、水晶体混濁などの症状におちいる。
2,000mSv以上になると出血、脱毛などが起き、5パーセントの人が死亡する。
3,000〜5,000mSvで50パーセントの人が死亡し、7,000mSv以上でほとんどの人が死亡する。
ほかに、原発関連で使用される放射線を表現する単位には、さまざまな目的、さまざまな角度のものがあるので、知識がないと混乱する。
ニュースで出てくるものを中心に、今後もチェックしていく。