2013年11月18日月曜日

公演「白い月、あるいは鳥の歌」が終わった(後)

11月16日、土曜日。
12時、羽根木の家泊だった梓とぽてぽて歩いて明大前まで行く。
ホールはすでに早川くんがあけてくれていた。
やがて千絵も到着したので、早川くんに照明をいじってもらって、宣材写真(笑)の撮影会。
なにかのチラシ用のプロフィール写真にいつも困るので、せっかくホールを借りているこの機会を利用して、ついでにふたりも誘って、撮影会をすることにしたのだ。

午後1時半くらいに、マキさんと野々宮も到着。
リハーサルとかはなし。
昨日、かなりハードだったので、残り2回の公演にそなえて体力温存。
ホールの向かいのサブウェイでサンドイッチを買ってきて昼食。

午後2時半、開場。
午後3時、開演。
この日も駆け込みで予約してくれた人が何人もいて、用意していた席が足りなくなるほどだった。
初日に来てくれた方(ご夫婦)が、仕事があるにも関わらずこの日も来てくれて、びっくりした(ありがたい)。
午後4時半、終演。

みじかいインターバルを経て、午後5時半開場。
午後6時、ラストステージ開演。
午後7時半、終了。

終わってから「涙が出た」という人が多数。
しかし、泣くような内容ではない。
マキさんの声、野々宮の声、梓・千絵の身体表現、それらに呼応して心を揺さぶられる人が多かった模様。

ツイッターでいただいた感想。
「会場では確かに鳥が歌ってた。感想を言葉にまだできないけど、感動した何がありました」
「カルメンさんが今この瞬間に感じたことややりたいことに正直に万能されていて、マイクなしの声を聞きながら涙が出てきました。卯妙さん&水城さんとの再現出来ない共演もステキでした」
「あの四角錐の空間に音楽が流れた瞬間に時空間のドアが開いて、物的世界とは違った場になり、舞と朗読と歌に導かれ、俺たちは確かに街が回るのを別の窓から見てた気がする。人の織りなす場の不可思議」

直接メッセージでいただいた感想。
「とても心が揺さぶられ、今のどうしようもないとあきらめてしまいがちな世の様々な事共に、それでも全身で生きて、ぶつかって行かなくてはならないんだということをしみじみと感じさせられた舞台でした。何をどうするという具体的な感慨ではなく、日々の一つ一つの心の憤りや怒り、哀しみ、そして感動、喜びを、やはりなるべくストレートに語り、世の片隅からでも棲みよくして行きたい!そんな強い思いをさせていただきました。昨晩から、身の回りの事から大きな社会問題にまで、とてもたくさんの事象の前で立ち尽くす、自分を顧みて、それでも生きていくエネルギーを蓄えられる気持ちになりました」

ゼミ生の感想。
「濃い公演でした。2回観たのでそれぞれ違う見方をしました。表現者それぞれが自分の表現に対してとても真摯な姿勢は素晴らしかった。マキさんの声、生で聴いたのははじめてでしたが、本当に素晴らしい声でした。発する一つの音が短音ではなく、細かい音が絡み合った非常に複雑な音でした。そしてゼミ生二人は美しかった。また、ゼミ生二人の集中は物凄かったです。完全に世界にはまり込んでいました。卯妙さんは、相変わらず様々な声を動きなど次から次へと出て来て、全く予測不能でした。ボスの音楽もまた美しかった。朗読者や歌い手の出す音に的確に反応し、素晴らしいコミュニケーションでした。こうやってみると、私はいつも本当に凄い人達と一緒ににいるんだと思い知らされました。こんな凄い人達と共演出来るなんて、本当に凄いです」

ほかにもいろいろいただいて感謝。
今後の励みになります。

終わってから会場を片付けて、近くの中華料理屋に行って打ち上げ。
マキさんからは、スリリングだったという感想をいただいたり、最近の表現についての思うところ、心境やアプローチの変化についての突っ込んだ話をうかがったりして、ここでも充実した時をすごさせてもらった。

それにしても、体力的には疲れた。
気持ちはどんどん元気になった気がして、完全燃焼。

打ち上げ後、梓・卯妙と羽根木の家まで歩いてもどり、打ち上げのだめ押し。
ワインを追加で飲みながら、記録映像をいっしょに観る。

それにしても、気づきの多い二日間だった。
関係してくれたすべての方々に感謝。
次のステップへと進む貴重な体験になった。