2013年11月6日水曜日

北海道旅行記(札幌・小樽)その3

2013年11月4日。
小樽の運河沿いのホテル〈ソニア〉で目がさめる。
天気は曇。
この日はその後、雨が混じったり、夜にはあられが降ったりと、不安定な天候だった。
が、さいわい、傘を買うこともなく、降られずにすんだのは幸運だった。

江上さんとホテルのロビーで落ち合い、画家の松田研さんのアトリエに向かう。
元建具屋の作業場をアトリエにされていて、だるまストーブに火がはいっていた。
とても居心地のいい空間で、ついついのんびりしてしまう。
松田さんは横浜のBゼミの出身で、共通の話題で盛りあがったり、いろいろな話をした。
帰りぎわに作品を一点、プレゼントしていただいた。
とてもうれしくちょうだいし、後日額装しようと思っている。

小樽では有名らしい〈小樽バイン〉というレストランに行って、昼食。
とても栄えた港町だったので、石造りの立派な倉庫がたくさん残っている。
そういう歴史的建造物をそのままレストランや土産物屋、事務所・店舗などに使っていて、それが街の景観と雰囲気を作っている。
小樽バインもそういう店のひとつで、いい雰囲気だった。
海産物を使ったパスタをおいしくいただいた。

いまは廃線になった手宮線という鉄道の線路沿いが公園になっていて、両側には古い建物が残っていておもしろい。
それをずっとたどって、手宮地区にある総合博物館まで歩く。
途中、お茶を一服と思ってはいった店が〈フリーランス〉という老舗のジャズライブハウスで、入口にいきなりカルメン・マキさんの北海道ツアーのチラシがぶらさがっていたり、知った名前のミュージシャンのサインがあったりと、びっくりした。

さらに歩いていくと、運河があらわれ、手宮地区の港へと出た。
ここに小樽市総合博物館がある。
ここは鉄道博物館で、マニアにはたまらない場所なのだろう。
あいにく私は鉄道マニアではないが、蒸気機関車が構内を走っていてそれに乗ったり、それが方向転換する様子を見たりと、楽しませてもらった。

やや強めの雨が降ってきたので、タクシーで市内にもどる。
市内にもどったら晴れてきた。
観光客がたくさんいる、ガラス工芸の店がいっぱいならんでいる通りに行く。
それなりに観光する。
〈ルタオ〉というチーズケーキが有名らしい店にはいって、ケーキとコーヒーでひと息つく。

その後の夜は、昨夜のようにまず〈れがろ〉に行き、そこでけっこうのんびり飲んでから、〈斉藤家〉というこれまたディープな感じの店に行って飲む。
店内に犬のワイヤーフレームのオブジェが飾ってあったり、古い下駄箱がカウンターになっていたりと、おもしろい店で、ここでは焼酎をいただいた。
お勘定をしたら「500円」ということで、チャージもなにも余計なものはなし、飲み物代500円ぽっきり。
江上さんが小樽の方々と夜の街を「回遊」するのが楽しいとおっしゃっていたが、これなら回遊もできるなと思った。
(つづく)