2011年10月9日日曜日

ひとつのチャレンジを(ランチタイムコンサート 10/12)

 先月から毎月一回・第二水曜日の昼の予定で始まった「ランチタイムコンサート」。今週も10月12日(水)13:00からやります。
 オリジナル曲やよく知られた日本の曲をアレンジしてピアノ演奏したり、朗読や歌のゲストを呼んで、ごく短いライブをやっています。
 今回はひとつのチャレンジをしてみたいと思っています。
 音楽というのはある種のフォーム(形式)を持っています。クラシックはフォームそのものですし、ジャズなどの即興音楽でもフォーム(決まりごと)はあります。
 前回、「秋」という唱歌を演奏したとき、この曲のメロディがあって、それに沿ったコード進行があって(これは多少変更します)、アレンジがあって、と進むわけですが、ジャズのようにそのあとテーマを受けて即興演奏になります。ジャズの場合だとリズムとコード進行は保持したまま、その上で即興演奏をします。私もそのように演奏したのですが、そのときに妙に息苦しさを覚えたのです。
 その息苦しさは、そのあとにおこなった朗読とのセッションではまったく感じず、おかげで息苦しさの原因がはっきりしました。
 それは、決められたコード進行、一定のリズムパターンを保持しなければならない、という思いこみから来る息苦しさでした。
 それならばいっそ、すべてから自由になればいい、と思ったのです。曲は曲としてありますから、そのテーマを受けて、しかしリズムもコード進行も自由になって、原曲からインスパイアされたフリーインプロビゼーションになってもいいじゃないか、という発想です。
 朗読と共演するとき、まったくなにも決めずに自由に演奏するのに、曲を演奏するときだけフォームにとらわれるのはおかしい。音楽だけのときも、朗読とのときのようにフリーフォームでやればいいじゃないか。そのとき、演奏のヒントになるのは、曲のテーマばかりではなく、会場の環境、お客さんとのコミュニケーション、自分自身の状態など、いろいろなものが関わってくるでしょう。
 どんな感じになるのかまだわかりませんが、今度の水曜日のランチタイムコンサートでやってみたいと思っています。

 このミニコンサートの詳細は、こちらからどうぞ。