といっても、先月も法然院でやってきたし、それほど間があいたというわけではないのだが、今年はこころもちライブスケジュールをペースダウンして、内容の密度をあげるほうに傾注しようと思っている。
とはいえ、以前のライブの密度が薄かったわけではない。
あんなに濃い密度のライブをあれほど頻繁にやってたら身体がもたんわ、ということと、お客さんもついてくるのが大変だわ、というようなことを思ったからだ。
ペースダウンして、しかしさらに密度をあげていくつもりで、今週末のウェルバ・ムジカ・ライブもかなり力をいれている。
今週末の土曜日、6月14日の午後7時半、場所は中野〈Sweet Rain〉で、今年2月に発足したコンテンポラリー表現ユニット〈ウェルバ・ムジカ〉のコアメンバーでライブをやる。
コアメンバーとは、朗読の野々宮卯妙とマルチリード奏者の森順治、そしてテキストとピアノの私の3人だ。
それに何人かの朗読者と音楽家が加わってウェルバ・ムジカの本体が作られるわけだが、今回は朗読の宮本菜穂子と山田みぞれに加わってもらうことになった。
今回のライブでは、私が書いたテキストのなかでも「女性視点」のものばかりを集めてみた。
少女、若い娘、職業女性、そして老女など、いわば「女シリーズ」とでもいうもので、私の作品には女性視点のものが多く、ご好評をいただいているものもある。
なぜなのかはわからないのが、私は本当は「女性脳」の持ち主である、といわれることもあるので、そのせいかもしれない(性同一性障害ではないよ)。
そして森順治という自由自在で強烈な個性の吹き手が、今回はどんな表情を見せてくれるのか、それも重要である。
なぜなら、今回は完全フリーな即興でありながら、そこにストーリー性をある程度持ちこむことを、森さんと私のふたりでやってみたいと思っているからだ。
しっとりした作品、暗い作品、コミカルな作品、そしてメッセージ性の強いもの、いろいろ取りそろえてみた。
これらを3人の女性朗読者がどのように表現し、またそれにどんな音がつくのか、どうぞ楽しみにして聴きにいらしてください。
お待ちしております。
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