現代朗読の仲間・山田みぞれの初ワンマンライブとなる「虹色きのこ祭り」が、八丁堀の〈七針〉で無事に終了。
私はピアノ演奏でサポート参加。
ほかにもマルチリード奏者の森順治さん、バイオリニストの池田陽子さん、コンテンポラリーダンスの政岡由衣子さん、現代朗読の野々宮卯妙、高崎梓も参加して、にぎやかな会になった。
お客さんもゼミ生や、元ゼミ生など、みぞれちゃんの個人的つながりのある人が多く、アットホームで楽しい雰囲気となった。
イベントのテーマが、みぞれちゃんの大好きな「きのこ」に絞りこまれていたのも、バラエティ豊かな演者をひとつの軸にまとめあげることに成功していたように思う。
チラシをはじめ、来場者にプレゼントするポストカードなどのかわいいイラストを、みぞれちゃんのご主人のたかさん(漫画家)が描いてくれ、これも大変好評だった。
演目は夢野久作、宮沢賢治、和辻哲郎などのきのこにまつわるテキストを配し、その朗読を音楽陣の即興演奏や身体表現で縫いあわせるという構成になっていた。
次から次へとユニークな表現が展開し、お客さんも楽しんでくれたと思うし、私も楽しませてもらった。
池田陽子さんとは初めての共演だったが、森さんも加わって即興演奏はスリリングだったし、ダンスとの共演も楽しかった。
〈七針〉のピアノが思いのほかよく鳴ってくれたのもありがたかった(調律は別として)。
予定した演目が終わってから1時間ばかり、お客さんを交えて打ち上げパーティー。
〈七針〉はなんと、客の持ちこみができる会場なのだった(ユニークだ)。
みなさん、けっこう残ってくれて、にぎやかになった。
撤収後は出演者を中心に近くの焼き鳥の店で、もう一度打ち上げ。
川に面し、しだれ柳や桜の花が見えるなかなか風情のある景色の店で、これはKATの手柄であった。
ここでひとしきり、ふたしきり盛り上がって、ようやく解散。
大変楽しい会だったが、これはみぞれちゃんのデビュー戦のようなものなのだった。
これを機に、彼女が朗読者としてさらに表現力を進展させ、今後さらに活躍してくれることを応援したい。