私も日々、共感的コミュニケーションを勉強し、練習する者だが、羽根木の家やカフェなどで何度か勉強会をおこなって気づくのは、日々の練習の大切さだ。
共感的コミュニケーションの原理は非常にシンプルで、2時間くらいの勉強会でたいていの人にだいたい理解してもらうことができるが、だからといってそのまま使えるようになるとはいいがたい。
私自身、共感的コミュニケーションのベースとなっているNVC(Nonviolent Communication)に接して以来7年がたち、ずっと学びつづけ、勉強会も開催し、そしてなにより私の場合はそれについてかんがえたり感じたりしたことを「書く」という行為をつうじて深めつづけてきたつもりだ。
それでもまだまだ身についていないと感じるし、コミュニケーションはもっと奥の深い学びがあると実感している。
勉強会に来てくれた人でもったいないのは、一回きりで来なくなってしまう人や、数回来ただけでわかったつもりになってそれ以上深めようとしない人だ。
私は公認トレーナーではないので教えるというより、学びのサポートをする、あるいは学び方や練習の方法・材料を提供するという立場にいると思っている。
私なりに工夫した材料や練習の方法をたくさん提供できるし、これも日々更新しているので、勉強会にはなるべく機会をとらえてくりかえし来てほしいのだ。
もちろん、共感的コミュニケーションを学び、自分なりに理解した人は、それを別の人に伝えてくれるというのは歓迎だし、そうやって広まっていくのは私も望んでいる。
しかし、自身もまた同時に学びを深めながらやってほしいと思うのだ。
共感的コミュニケーションの学びのなかには「学びの姿勢を学ぶ」という面もあるように思う。
私が見てきた国際公認トレーナーのすべてが、教えると同時に自分も学ぶという謙虚な姿勢を持っていた。
これは共感的コミュニケーションにかぎったことではなく、死ぬまで成長をつづける存在である人間にとって大切なことではないだろうか。
※3月の羽根木の家での共感的コミュニケーション勉強会は22日(土)と27日(木)に開催します。
今日もあります! 午後2時から。
ご案内と申し込みはこちらから。