2014年3月16日日曜日

基礎コース9回め、手芸部、バベットの晩餐会

昨日の午前中は「現代朗読基礎コース」全10回の9回め。
いよいよ押し詰まってきたが、時間になってもふたりしか来ない。
やむなくボチボチと基礎訓練から始めたら、11時すぎになってひとり、さらに12時近くになってひとり、来た。
金曜日の夜更かしや飲みすぎが原因とのこと(笑)。
気をつけてねー。

とはいえ、しっかりと基礎訓練をおこない、「枕草子」の冒頭部分を使ってリズム読みの練習。
これは去年の夏公演でもおこなった群読方法で、むずかしいが、できるようになってくるとだんだん楽しくなってきて、ノリノリになる。
日本語の特性を生かした音楽的群読方式。

まりなちゃんが昼ゼミにも出ると残ったので、近くのパン屋でパンを買ってきてお昼をいっしょに食べたついでに、手芸部に無理やり勧誘する。
かぎ針編みのいちばん基本的な最初のところを教えてチャレンジしてもらった。
どうやらはまったみたいで、帰りに下北沢の〈パピー〉で道具と毛糸を買うといっていた。

昼ゼミはひさしぶりに晩さんが来たが、結局ふたりだけだったので、基礎訓練をやったあとはなんとなく人生相談というか、表現にまつわる生き方についての私の所見を、まりなちゃんの就活の話にからめながらつらつらと話す。
昨日の話、今度ブログにでもきちんと書こう。
ようするに、我々ひとりひとりの個人的可能性は無限にあるけれど、方向まちがえると袋小路にはいりこんでにっちもさっちも行かなくなってしまう厳しい状況もあるよ、といったような話。

夜、Gyaoでソフバンがスポンサーになって無料公開している「バベットの晩餐会」をネットで観る。
いい映画だ。
寓話っぽくて荒っぽい話運びではあるけれど(それもねらいなのかもしれない)、芸術家としての人間の尊厳とか生きる意味といったことを深くかんがえさせられてしまう。