全治3週間という医者の見立てだから、あと10日くらいは松葉杖生活でおとなしくしていることにしよう。
3週間めの診断で無事に治癒していることが確定したら、やりたいことがたくさんある。
身体の不自由は、身体の自由を再発見する。
昨日は朝からオーディオブック収録のための打ち合わせとマイクテストを兼ねて、まずは女優の石村みかが羽根木の家に来てくれた。
引っ越ししたばかりということで、身辺は忙しいこと続きだそうだ。
そんな合間をぬって、とにかく一本、収録してもらうことにした。
そして夫の扇田拓也は、すでにオーディオブック「堕落論」(坂口安吾)を収録してもらった実績があり、しかもすばらしいクオリティ。
彼にもぜひ収録をお願いしたいと思っている。
午後、滑川町の町制施行30周年を記念する式典で、Oeufs(うふ)がふれあいコンサートをおこなうことになって、その打ち合わせにイベント会社の方がわざわざ羽根木の家までお見えになった。
当日に進行や会場のこと、コンサートの内容について順調に打ち合わせをおこなわせてもらった。
夜はオーディオブック・ゼミ。
その前にオーディオブック・リーダーの岩崎さとこが来て、収録の打ち合わせ。
ブランクはあるが、相変わらずすばらしい読み。
もっとオーディオブックに本腰をいれてくれるとうれしいのだが、本人には本人なりのニーズがあるのだろう、私がとやかくいえることではない。
ゼミではオーディオブックの収録にあたってリーダーがもっとも注意を払いたいこと4項目について解説した。
そのあと、個別の課題をつぶさに検証し、実際にあけみさんと寿実さんにブースにはいってもらってテスト収録。
ブース収録をするとそれぞれの課題がくっきりと浮かびあがってくる。
もちろんいずれも技術的な問題なので、克服できないものではない。
そういった問題は本質的な部分ではなく、もちろん本質は自分自身のありようと表現のクオリティにある。
そういう意味では、参加している全員がすばらしい作品を残せる可能性を持っているし、現代朗読協会はそういった怪物表現者の集団となりつつある。
※現代朗読ゼミに体験参加ができます。10月の参加可能な日時など詳細はこちら。