今日はひさしぶりに音楽塾を開催。
初めての人も何人かいたので、この塾に参加した動機や背景を聞いてみた。
とても切実な気持ちで参加された方もおられて、ちょっと気が引きしまった。
そのあと、前半は即興演奏や楽器などについての基礎知識のレクチャー。
後半は実際に楽器を持ってもらって、リズムキープを前提とした音楽会話の実践体験をしてもらう。
用意した楽器はデジタルピアノ、シンセサイザー、MacBookにつないだミニキーボード、打楽器類、おもちゃのカリンバなど。
即興演奏という行為は、なにかをなぞることではない。
まったくあたらしい音体験を自分が主体となって作りだしていく行為だ。
楽譜を練習したり、既成の曲を弾いたりすることとはまったく異なる体験となる。
そのためには「偶有性」を完全に「受容」し、「いまここ」に生まれた音を濃密に「聴く」ことが必要になる。
その音が「正しい」とか「はずれた」とか「ねらった音ではない」といった判断を完全に手放していくプロセスも大事だ。
そういった抽象的な話を今夜はしたのだが、みなさんに伝わっただろうか。
最後に、即興演奏を実践的におこなうための少人数のグループワークショップをやってみたいと思っているのだが、そういうものがあれば参加したいかどうか尋ねてみたところ、予想以上にたくさんの人が手をあげてくれたので、うれしかった。
あらたなワークショップを企画してみようと思う。
あらためてアナウンスするので、興味がある方は参加してみてください。