2013年3月7日木曜日

中野〈Sweet Rain〉での「ののみず」ライブは万華鏡の夜だった

2013年3月6日。
彼女の仕事上の都合で名前は明らかにできないが、ゲストボーカリストのSさん、そしてメインの朗読者・野々宮卯妙と中野駅で待ち合わせて、まずは蕎麦屋で軽く腹ごしらえ。
午後5時半くらいに〈Sweet Rain〉入り。
あたらしいマイクスタンドが届いていて、それの組み立て。

マイクをセッティングして、音響を調整しながら、すこしだけリハーサルというか進行の確認。
Sさんの声はマイクなしのほうが断然気持ちいい。
が、ここのピアノはアップライトながらすばらしくよく鳴るので、バランスを取るためにマイクが必要な場面もある。
なので、どちらのスタイルでもやってもらうことになった。

7時になるとお客さんがやってきた。
今回来てくれたのは、げろきょの仲間や、NVCの仲間。
野々宮、私、Sさんを介した知り合いと、店のお客さんも何人か知らない方。
いつもizaさんや、ピアニストの中村和枝さんもいらしてくれた。

8時すぎ、ライブの1部がスタート。
1部は野々宮と私のみでやる。
私のソロピアノからスタートして、そのまま朗読へ。
夏目漱石の『永日小品』から「蛇」、そして私の「Death Flower」「洗濯女」へと途切れめなく一挙に進行。
1部はそれで終わり。
おもしろくやれた。

2部は9時スタート。
ゲストボーカルのSさんに入ってもらって、まずは唱歌「早春賦」の歌詞朗読、そして歌。
ここからトークをまじえて進行。
以下、私の「繭世界」をふたり朗読で。
「彼は眠らない」をフリースタイル朗読で。
「たとえおまえが僕の敵だとしても」をSさんが歌うイスラエルの反戦歌「Lay Down Your Arms」をワンフレーズずつ挿入しながらの朗読で。
最後は「あめのうみ」を朗読とヴォカリーズで、そしてエンディングはSさんのアカペラで単旋律の歌「コルトナラウダ31番」を。

みなさんからアンコールをいただいたので、「森の音」の朗読とスタンダードナンバーの歌をつづけて。
2部はたっぷり1時間半近くやっていた。
終わったからのビールがうまいこと!
そしてみなさんとの会話が楽しいこと!
いろいろ感想を聞かせてもらってうれしかった。

店からはまたやりましょうといっていただいて、たぶん6月くらいになると思うけれど、またこの3人でやれるといいな。
Sさんは普段、大きなホールやホールに近い大きなライブハウスで歌うことが多い人なのだが、このような小さなライブハウスで即興をまじえた自由なスタイルで歌うことや、お客さんとのコミュニケーションが直接できる機会を貴重だと思ってくれているようで、私としてもそれを提供できたことがうれしかったし、また提供したい。
私の演奏も喜んでもらえて、はげみになった。
なんだか、今年になってから、自分の演奏が自分でも知らないフェーズにどんどん進んでいってしまうように感じるんだよね。
どこへ行くんだろう、自分。楽しみ。