今朝はオーディオブックリーダー養成講座の個人セッション。
すでに某事務所でナレーターとして仕事をしておられる方が、音声表現のスキルアップをもとめて私のところへ来られた。
サイトに掲示してある私とアイ文庫の考え方に共感されたのだという。
個人セッションではこちらからなにかを一方的に教えることはせず(グループセッションでもおなじだが)、その方がどんなことを大切にしているのか、どのようなニーズがあるのか、なるべくじっくり話を聞くようにしている。
とはいえ、すぐに心をひらいて自分のことをいつわりなく話してくれる人は少ない。
それはそうだろう、初対面の人間にすぐにうちとけられる人はそう多くない。
今日の方は交換可能な現場のスキルとオリジナリティの問題、そして優等生的にまわりの期待に応えようとして生きてきた自分の表現が本当に自分のやりたいことなのか、ついつい評価や反応を気にしすぎて自分をストレートに表現できない怖れを持ってしまうことの危惧を持っておられた。
その話まで踏みこむのは時間がかかったが、なにを大切にしているのかにつながりつづけていくシンプルな方法をいくつか提案させてもらった。
といっても、いつも現代朗読ではみんなにやってもらっていることなのだが。
すこしでもお役に立てればうれしい。
私とアイ文庫がやっている個人セッションは「次世代オーディオブックリーダー養成講座」や「プロのための音声表現スキルアップ個人セッション」などがある。
興味がある方はまずはお問い合わせください。
午後は来月の現代朗読公演「キッズ・イン・ザ・ダーク〜春の宴〜」のシナリオに使うオリジナルテキスト「子どものころの七つの話」を書く。
五つまで書きあげてあったので、残りふたつを書きあげ、執筆終了。
ひさしぶりにまとまった分量の小説を書いた感がある。
それをいれこんだシナリオを構成・執筆開始。
このところの現代朗読公演のシナリオはいつもそうなのだが、今回のシナリオもまるでパズルを組むような感じがあって、楽しいけれど苦しくもある作業。
明日中くらいには完成できるかな。