2012年4月7日土曜日

体験講座、オーディオブック・リーダー、テキスト表現

今日は朝から、毎月恒例の「現代朗読体験講座」。キャンセルが何人かあって、参加者は4名。女性ばかり。 ナレーターの養成所に通っている方、ダンサーの方、朗読はまったく未経験の方、朗読をずっと習ってきた方など、いつものようにいろいろな立場の人が来られる。これが私にはわくわくする。
 みなさんに講座の感想を書いてもらったので、その一部をこの末尾に抜粋して紹介する。

 午後は昼ゼミの予定だったが、参加者が少なかったので休講。と思いきや、朱鷺さんがネット経由でつながってくれたので、話をさせていただいたり、朗読を聞かせていただいたりした。とくに『坊っちゃん』をいろいろな風に読んでもらったりしたのはおもしろかった。

 オーディオブック・リーダーに興味があるという方が来る。彼女のニーズについてじっくりと聞き、オーディオブックの現状について説明する。
 アイ文庫はとにかくクオリティの高いオーディオブックを作ることを中心に据えているので、なまじっかな覚悟ではついてこれないかもしれないのだが、今日の方が我々の仲間になってくれるとうれしいなあと思う。とても前向きで感触はよかった。

 夜は土曜夜ゼミ。例によってテキスト表現を中心におこなう。
 それぞれの作品を中心に置いて、いよいよ本質的な内容に切りこんでいく場になりつつあるように思う。私も多くのことを学ばせてもらっている。残り時間のほうが少ない私は、学んだことはただちに次へと伝えていきたい。墓場へ持っていくわけにはいかないのだ。
 それにしても、ゼミは楽しい。この楽しさがあるから、孤独なひとりの作業も集中して耐えることができるのかも。

 以下、体験講座の感想。

◎今日の体験は貴重でした。これから先、どんどんと広がっていけそうな気持ちがして、嬉しくなりました。これからいろいろなものに関わっていけたら、いえ、いきたいです。どうぞよろしくお願いします。

◎大学時代に竹内敏晴氏の竹内レッスンなどに参加していたので、なんかとてもシビアだったらどうしよう、と不安だったのですが、予想外にわかりやすく楽しかったです。表現のこと、技術のことなど、感じていたことが整理されたのもよかったです。動かないと緊張してしまうという私のくせを見つけていただいて、なるほどなぁ〜と思いました。

◎「しゃべる」とか「読む」ということはいろいろな形でやってきましたが、今回のような発見ははじめてでした。もっと力を抜いて、自由に取り組んでいきたいと感じました。まずは普段の声で読むことからです。これがなかなか難しそうですが。またワークショップや講座におじゃましたいと思っています。今日はとても楽しかったです。(歩きながら、相手を意識しながら、スズの音を聞きながら読んで、アドレナリン?が出たかもって思いました)←楽しい!

◎初めて朗読をしましたが、本当に面白かったです。何というか、ワクワクしました。まず聞き手を第一に思っていた節がありましたが、全ては自分の表現から出発するというのは発見であり、また納得でした。今日参加できてよかったです。これから朗読を始めてみたいと思います。ありがとうございました。