2012年4月18日水曜日

4月の音倉ランチタイムコンサート「ぴあののことば」終了

4月の「ぴあののことば」がつい先ほど終わった。
 今日の演目は次のとおり。

1. It Might As Well Be Spring Come
2. スカボロフェア
3. 梶井基次郎「桜の木の下には」(朗読とのセッション)
4. 春の小川

 朗読は野々宮卯妙。
 このミニライブでスタンダードナンバーをやることはほとんどないのだが、今日は春にちなんだ曲ということで、私も好きな曲。日本語訳だと「春来たりなば」かな。スタンダードナンバーはおろか、フォーム(形式)にのっとった曲はほとんどやらないのだが、この曲はコードとリズムの進行をいちおうキープして弾いてみる。慣れないことをやったせいか、自分でも変な感じ。かつては毎日のようにコード進行とリズムが決まっている曲を弾いていたなんて、ちょっと信じられない。そのような「普通の」曲のほうが奇妙に感じてしまう身体になってしまった。
 スカボロフェアもいちおうコード進行をつけることはできるが、そして最初はそうやって弾いたが、途中から三拍子のリズムだけ残してモード的に。ドリアンスケールだ。そしてどんどんフリースタイルへ。ただしリズムはキープ。楽しい。こっちのほうが性に合ってる。音楽的アイディアも次々と出てくる。こうなると「演奏している」というより「作曲している」のほうが近い。
 つづいて「春の小川」をやろうかと思ったけれど、時間を見たらすでに15分くらいやっていたので、急きょ野々宮を呼んで朗読セッションに。梶井基次郎の「桜の木の下には」をやる。季節柄ということでこの作品をやったのだが、始めてみると、死体だの、虫の死骸だの、腐った体液だの、ランチタイムにやる作品ではないわな(笑)。お食事中の皆さん、失礼しました。でも、これも楽しかったのだ。
 口なおしというわけではないが、最後に「春の小川」を即興部分はコード進行と曲形式をはずして短く演奏して、終了。

 今日もお客さんは少なかったのだが、楽しくやれた。
 醍醐ちゃんが来てくれた。先日の「ミュージック・メディテーション」にお客さんで来てくれた森田さんが、今日も来てくれた。ほかに、名前は存じ上げないがわざわざ聴きにきてくれた女性もいらして、ありがたかった。
 来月の「ぴあののことば」は5月16日(水)となります。

 あ、そうそう。
 今日、急に決まったのだが、音倉でまた私のスケッチ展をやることになった。5月22日(火)から6月3日(日)までの約2週間。こちらもおいでください。