2011年9月27日火曜日

現代朗読協会・東北被災地ツアー報告(2)

待ち合わせは午前7時だったので、時間までに山田みぞれ、伊藤さやか、照井数男の3人がやってきて、メンバー全員が揃いました。三谷産業のおふたりと挨拶を交わして、さっそくワゴン車に全員が乗りこみました。
 ワゴン車には、各自の荷物のほかには、三谷産業が運ぶ支援物資、唐ひづるが持ってきた差し入れ物資のほか、楽器類。今回は二カ所でイベントをやる予定でしたが、一カ所は確実にピアノがない、ということでキーボードを持っていくことにしたのです。
 最初はいつも使っているモニタースピーカーとミキサーを持って行こうかと思ったんですが、重いし、かさばるし、それだけで電源も三つも必要なので、機材変更しました。KORGのミニシンセサイザーを音源と外付けmidiコントローラーにして、MacBookAirをもうひとつの音源に。スピーカーは思い切ってBOSSの大音量対応のiPhone用のものをあらたに購入しました。
ミキサーはかさばるので、ヘッドホンをいくつもつないで何人もで聴くためのたこ足分配器を、ミキサーのように使って代用。これだとまったくかさばりません。また、キーボードはどうしても電源が必要ですが、スピーカーはバッテリーを内蔵しているので不要です。
 このような最小限ライブ機材を工夫して、持っていきました。なので、車のなかも余裕があります。不謹慎かもしれませんが、なかばピクニック気分で楽しく出発。いや、それでよかったと思います。ほがらかな気持ちで訪れた私たちを、現地の人たちも結果的にはほがらかに迎え入れてくれましたし、それがとてもよい時間を持てるベースになったとも思います。

北戸田駅前でお互いのケータイ番号を交換したり、朝食にサンドイッチを買ったりして、車に乗りこみました。サンドイッチの具が「底上げ」してあって、「詐欺だ!」と騒いだりしているなか、ツアー車は外環道から高速に乗って、川口から東北自動車道へ。
 交通は順調に流れています。そして空はますます明るくなって日がのぼってきました。
 寝不足の人もいたらしく、さっそくうとうとする者、数名。もちろん三谷産業のおふたりは運転席と助手席で頼もしく車を運んでくれています。

 埼玉県からあっという間に栃木県に入り、9時すぎくらいに最初の休憩ということで、那須高原サービスエリアでストップ。
 写真はそこで撮ったスナップですが、一番右側にハゲじーさんがまるでメンバーのひとりのように写りこんでいるのがおかしかったです。
 そしてツアー車は栃木県からさらに福島県、宮城県へと向かって北上していきました。
(つづく)