ボーカルのゲストとして、ベトナムからひさしぶりに帰国する酒井俊さんをお迎えする。
群読のテキストはすでに書きあがっている「繭世界」という短編を使う。
上下二段になった原稿で、ふたつの声部が同時に進行するというテキストだ。
これにもうひとつのテキスト「夜と朝をこえて」をからませることにして、そのテキストの書きおろし作業をいまやっている。
前から書きたいと思っていた島に住んでいる灯台守の女の話で、これはすでに「特殊相対性の女」にも登場している。
「特殊相対性」は沈黙の朗読シリーズのひとつだが、「夜と朝をこえて」も沈黙の朗読として上演しようと思う。
朗読者も演奏者も観客も、沈黙に向かっていく朗読。
最後に完全な沈黙と闇がおとずれたとき、それぞれの身体のなかにはどのようなイメージや感触が生まれているだろうか。
実家に帰省してからコツコツと書きはじめていて、とくに出だしは重要なので慎重に書きすすめた。
二日で原稿用紙にしてたった三枚しか書けなかったが、今日はさらに二〜三枚書いた。
このあたりでそろそろ加速して、一気に書きあげたい。
枚数にして30枚くらいを予定している。
ひさしぶりに創作を書いたのだが、なにやら言葉が自分のなかで熟成してわだかまっていたらしく、自分でも思いがけないセンテンスが次々と出てくる。
どのような話になるのか、楽しみだ。
そしてゼミ生による群読の練習も熱がこもっている。
そこへ野々宮と俊さんによる即興パフォーマンスがどのようにからむのか。
22日夜のライブは見逃せないものになるはずだ。
みなさん、ご都合をつけてぜひおいでください。
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