学童のための公演のほかにも、自主公演や助成公演、ライブ、ワークショップなども頻繁に開催している。すでに紹介したが、名古屋では去年に引きつづき、今年もワークショップを開催しながら、年末の公演に向けての準備が進んでいる。ベースは『銀河鉄道の夜』だ。
タイトルは「Ginga - 宮澤賢治・時と土と星 - 」、12月9日と10日に愛知芸術文化センターの小ホールでの3回公演を予定している。本拠地東京でももちろん頻繁に実施されている。去年おこなった「Kenji」は、ワークショップ経由方式で東京でもやる。
9月4日にワークショップがスタートし、ライブ本番は11月7日に下北沢〈Com.Cafe 音倉〉での2回公演を予定している。ワークショップは全6回、羽根木の家でおこなわれる。現在、参加者を募集中なので、興味がある方はコンタクトしてほしい。
コンテンボラリーアートとしての最先端への挑戦としてのライブも、時々おこなっている。今年の3月に中野plan-B というライブスペースでおこなった「沈黙の朗読 - 記憶が光速を超えるとき - 」もそうだが、直近のものでは9月19日におこなうものがある。
タイトルは「特殊相対性の女」。「(演劇+朗読)×音楽=」という惹句がついている。女優の石村みかと朗読の野々宮卯妙、私の脚本・演出・音楽、そして三木義一の映像美術というタッグで、現代アート的な表現に挑む。「沈黙の朗読」に順じた内容になるだろう。
もっと気楽なライブも定期的に開催している。中野ピグノーズというとてもこじんまりしたライブスペースで、毎月第一第三火曜日の2回、夜8時から朗読と音楽のセッションライブを開催している。毎回、飛び入り朗読やら演奏やらが入り交じって、大変楽しいライブだ。
とはいえ、このようなライブこそ現代朗読の真髄が発揮される場なので、毎回どんなことが起こるかわからない、楽しくもスリリングな場となっている。いっぷう変わった講座が、近く、あらたにスタートすることになっている。「現代朗読協会の話し方講座」がそれだ。
自分の話し方に悩みをお持ちの方は多いと感じていたが、現代朗読のワークショップでおこなっている共感的な方法がまさにそのような人の悩みを解決できる、という指摘があった。それを受けて、初めて開催することにした。朗読に興味がなくても、どなたでも気軽に受けられる。
ほかに現代朗読ゼミが頻繁に開催されているし、それらスケジュールは公式ホームページの「協会カレンダー」をご覧いただければわかるようになっている。どのイベントも参加・見学が自由なので、興味がある方は気軽においでいただきたい。ネットでも活動を見ることができる。
YouTube、Ustream、Podcastや、オーディオブックのダウンロードサイトなど、現代朗読協会の活動そのものと協会員の出演作品などが多数配信されているので、ご覧ください。皆さんと近いうちに直接お会いしたりコンタクトできることを楽しみにしてます。
(おわり)
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