2016年5月27日金曜日

人生後悔ばかりと思ったらそれは宝物です

自分がしでかしたことを後悔したことがない、という人はいないでしょう。
だれもが多かれすくなかれ、
「しまった、あんなことをしなければよかった」
とか、
「失敗してしまった」
という経験を持っているものです。

そういう私などはだれにも負けない後悔の宝庫で、なにをしてもなにかを思いだしては、ひええーと首をすくめている毎日です。
自慢にはなりませんが。

いつまでも忘れられない後悔の念に向かう道はみっつあります。
ひとつは、うじうじと思いだしつづけ、そのたびに後悔の念にかられて自分を責めたり、怒ったり、悲しんだりしつづけること。
ふたつめは、無視するかなかったことにすること。
思いだしかけるたびになにかほかのことをしたり、かんがえたりして、気をそらせます。
みっつめは後悔している過去のできごとを自分の「宝物」に育てること。

後悔の念というのは、自分が満たせなかったニーズをしめしてくれます。
そこには悲しみや怒り、悔しさといったさまざまな感情が見えます。
その感情を押し殺さずに、まずはしっかり受けとってみましょう。
後悔の念にかられるできごとを思いだしてしまったとき、自分の身体にあらわれる感情をとらえ、味わってみます。

その感情をとらえ、味わっておかないと、自分のニーズにつながりにくいのです。
感情を味わったら、その奥にある自分のニーズ――自分はいったいどんなことを大切にしていたり必要だったりして、こんなに後悔の念にかられているのだろうか、ということに目を向けてみます。

ニーズが見つかり、それにつながったら、それもまたじっくりと味わってみます。
「自分には本当にこれが必要なんだな」
「自分はこのことを本当に大切にしているんだな」

ひょっとしてまたおなじような事態に遭遇することがあるかもしれません。
おなじような事態でなくても、似たようなことがまた起こるかもしれません。
そのとき、明らかになったニーズを満たすためにどんなことができるでしょうか。
あるいはいまこの瞬間、そのニーズを満たすためになにかできることはあるでしょうか。

過去の後悔を、いまと未来の希望や成長に転換すること。
あなたにはそれができるのです。
過去の後悔をそのように見ることで、それはあなたにとっての「宝物」になることでしょう。

カフェ・オハナ(三軒茶屋)で共感的コミュニケーション(6.8)
6月8日(水)夜7時半から、恒例の三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉での共感的コミュニケーション・ワークショップを開催。朗読と音楽のミニライブ付き。参加費1,000円+ワンオーダー。