2016年5月1日日曜日

早朝は共感タイム

このところ、羽根木の家は滞在者が万来、イベントもてんこもりで、毎日がにぎやかで楽しい日々がつづいています。
一方で、私自身はというと、大人数でなにかをするのが苦手で、そういう場所からはすぐに逃げだしたくなります。
たぶん、安全、自由、気楽さ、孤独などのニーズが喚起されるんでしょう。

同時に、つながりや好奇心のニーズもあります。
そのような私のニーズが満たされるのは、早朝の時間です。

私はいつも早起きなので、ひと仕事してコーヒーをいれていると、滞在している人たちが起きだしてきます。
コーヒーをいれながら台所で立ち話をしたり、あるいは座敷や縁側でゆっくり話を聞くことができます。

ここ一週間ほどのうちだけでも、まるじゅん、アズワンの弘子さんと北川さん、テンダーくん、といった人たちとゆっくり話をする機会がありました。
そしていまは、NVCジャパンのコアメンバーによる羽根木つながり合宿がおこなわれていて、なかには北海道からわざわざ来てくれた3人もいたりして、貴重な時間を持てています。

ユニークな人ばかりで、エネルギーにあふれ、自分のニーズにつながって動きつづけている人とじかに接して話を聞かせてもらうと、こちらもとても触発されます。
ついこの前まで、自分はいつも先輩方から話を拝聴する側で、若輩者という立場に甘んじていたような気がするのに、気がついたらどのイベントでも、あるいは会う人ごとに、こちらのほうが年長であるようなことになってしまっていました。
それに気がつくとき、ちょっとあせりを感じることもあります。
とくに社会にインパクトをあたえている若い人に接するとき、自分はいまなにができているんだろうと内向きに沈降してしまいがちです。

でも、たぶん、私には私なりのやりかたがあって、こつこつとその道を歩きつづけていくしかないんだろうと思いなおします。
だれかと比較して、自分ができていないことをあげつらっても意味はありません。
むしろ、自分ができること、いまうまくいっていることに目を向け、そこにエネルギーを集中したいと思うのです。

そんなことをかんがえるのも、羽根木のいろいろな滞在者と刺激的な朝をすごせているおかげです。

28日(木)の午後は、私と野々宮とけいこさんがメディカルホームまどか富士見台まで「いきいき音読ケア」に行った際、北海道組の藤原夫妻もいっしょに来て、見学してくれました。
NVCの仲間に音読療法の現場を見てもらえて、とてもうれしかったのです。
音読療法という心身の健康に非常に役立つ方法のなかに、NVC(共感的コミュニケーション)が組みこまれています。
なので、その現場にNVCの仲間が来てくれるのは、そのことを知ってもらいたい、理解してもらいたいという私の願いをかなえる一端なのです。

というような日々の合間にも、私自身のオンライン共感カフェをおこなったり、羽根木の家での共感カフェを開催もしました。
いずれも少人数での開催でしたが、参加者の方それぞれのとても大事にニーズにつながるお手伝いをできた実感があったり、まずはNVCとか共感的コミュニケーションの勉強会の場には来られないようなインパクトのある方がいらして話を聞かせてもらったり、私にとっては実りの多い日々がつづいています。

この経験をどのように伝えていけるか、できるだけ多くの方に役立てる形でシェアする方法はなにがあるか、いまかんがえているところです。

ボイスセラピー講座(5.4)
5月4日(水/みどりの日)10:00-15:00は羽根木の家で音読療法協会のボイスセラピー講座です。呼吸、声、音読を使っただれにでもできるセラピーで、自分自身と回りの人を癒してください。