2016年5月15日日曜日

映画:パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

2013年公開のドイツ映画。
デイヴィッド・ギャレットという人が主演で、監督は別だけれど、製作総指揮と音楽も担当しています。
本物のバイオリニストで、モデル業もこなす人らしい。
ドイツ出身で、子どものころからコンクールで優勝したり、テレビに出たり、幼少のころから活躍していて、14歳のときにはドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいます。

17歳でニューヨークのジュリアード音楽院を受験して合格しますが、親から勘当されたために、学費を稼ぐためにモデル業をしていたとのことです。
まあ、大変な人ですね。
普通は学費が必要だからといって、モデルはできません。

映画は19世紀初頭に活躍した天才的バイオリニスト、パガニーニの人生を描いてますが、どの程度実話に忠実なのかはわかりません。
しかし、パガニーニ自身、相当破天荒な人物だったということは伝えられていて、映画も相当に波乱万丈のストーリーです。
いわゆる「破滅型の芸術家映画」ですね(私が勝手に名付けた分類ですが)。

ロンドンの指揮者が、客入りが悪くて破産しそうになっていて、イタリアで絶大な人気があってオペラハウスを連日満員にしているパガニーニをイギリスに招聘する、という話が主軸になっています。
指揮者の娘との恋などもストーリーの要素になっていますが、全体的になんとなく雑然とした印象があるんですよね。

見所はもちろん、音楽、バイオリン演奏、それから衣装、セット、当時の風俗。
ふんだんにお金と手間が注ぎこまれていて、好きな人には楽しめるでしょう。
女性のほうがきっと楽しんで観れるかもしれませんね(傾向として)。

それにしても、破滅型の芸術家のストーリーがこれほど量産されるというのは、世間にそういうニーズがあるということなのでしょうか。
それともほかになにか理由があるんでしょうか。
不思議だ。

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