定期開催の朗読ゼミは休講になって、個人レッスンのみに移行したばかりなのだが、ゼミ生のゆきこさんが自分のレッスンに体験参加者も受け入れてもいいといってくれたので、開催日程をオープンにしたところ、参加申し込みがあった。
日程をオープンにしたといっても、ほとんど告知らしい告知をしていなかったので、ネット検索で見つけてくれたのは稀有といっていい。
聞けば、これまでほとんど表現活動はやったことはないのだが、先日、家族に雑誌の星占いのところを読み聞かせていたところ、朗読するのがだんだん気持ちよくなってきて、経験したことのない高揚感に包まれたのだという。
それをまた体験できないかと、あちこちネットを検索して、現代朗読にたどりついたらしい。
よくぞ来てくれました。
ゼミ生のゆきこさんと現代朗読家の野々宮も参加して、現代朗読がめざすところを確認し、実際にエチュードをやってみる。
上手/下手、正しい/間違いの世界ではなく、自分自身の生命現象をいかに正直に誠実に伝えることができるか、オリジナリティに鋭くアプローチする練習をいっしょに試みる。
ほかではない練習法でとまどう人もいるが、今日の参加者のゆうきさんは素直に受け入れていろいろ試してくれた。
観察の眼も素直で、言語化された気づきもかなり的を射ている。
後半は実際に朗読をやってもらったのだが、こちらの演出に応じてどんどん変化し、最後には自身の存在の奥深さをかいま見せるような、聴いているこちらがドキドキするような、もっとずっと聴いていたいような読みを聴かせてくれて、びっくりすると同時にうれしかった。
そんな彼女、さっそく私たちの仲間に加わってくれることになった。
いったん定期開催を取りやめたのに、これは復活したほうがいいのかな。
仲間が増えればそれだけ稽古にバリエーションができるし、また群読表現をいっしょに作っていくという楽しみもできる。
2月のゼミ開催予定は以下のとおり。
2月2日(土)/16日(土)/24日(日)
参加申し込みはこちらから。
体験参加も歓迎です。