2019年3月31日日曜日

KDPの申請処理が超速でびっくりした

KDPすなわち Kindle Direct Publishing に電子書籍の登録を申請すると、データと内容のチェックをされ、問題がなければ数日中にアマゾンのKindle書店で配信スタートされるわけだが、今回は『なぜ私はここに来たのか』を申請したあとあまりに速く処理が終わって、数時間後にはもう配信スタートしていたのでびっくりした。

データに問題があったり、内容が規約に違反していたりすると、おそらくハネられることもあるのだろうが、私はいまのところそういう経験はない。
これまで順調に販売・配信できているのだが、それにしても今回は速い。
いったいどんな体制でチェックしてるんだろう。

こうなるとおもしろくて、どんどん書いてどんどん配信してみたくなる。

新刊『なぜ私はここに来たのか——ドイツ演奏旅行記』(Kindle)

新刊旅行エッセイ『なぜ私はここに来たのか——ドイツ演奏旅行記』が、アマゾンの電子書籍・Kindleから発刊されました。

2019年3月に私・水城ゆうが2週間のドイツ旅行に出かけたときのことを、リアルタイムに書きつづったものを、あらためて加筆修正してまとめたものです。
今回の旅での最大の収穫は、「なぜ私はここに来たのか」という原理的、根源的な問いに立ちかえれたことだと思っていますが、その答えを得られたことが、私にとっては本書執筆の大きな収穫でした。

ダウンロード価格300円です。
Kindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
こちらからどうぞ(画像をクリックしてもジャンプします)。

ピアノ七十二候:春分/雷乃発声(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
春分の末候(12候)「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」をイメージして演奏しています。

映像はこちら

5日おきに新曲が配信されます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。

2019年3月28日木曜日

YouTube:フライブルク市街地散歩と大聖堂の鐘楼にのぼる

2019年3月15日、ドイツ・フライブルク市街地を散歩しました。そのときの映像です。
また、フライブルクの象徴ともいえる大聖堂の鐘楼にのぼり、ちょうど正午だったこともあって鐘が鳴るのを間近で聴きました。
頭が割れそうになりましたが。

映像はこちら

春キャベツのへしこソーススパゲティ

「へしこ」といっても知らない人が多いわけだが、知らない人はググってみてくれ。
ようするに、鯖のぬか漬けで、知らない人がいきなり食べると、ただしょっぱいと顔をしかめることが多いのだが、慣れてくるとこれほどうまみが凝縮した食べ物はなく、やみつきになる。
アンチョビをもっと凝縮したような感じ、といえばちょっと近いかも。

このパスタは「作り方」というほどのものではないので、簡単に書いておく。

にんにくと鷹の爪を炒めて、薄くスライスしたへしこ(鯖の身)にも火を通しておく。
ざく切りしたキャベツをざっくりと炒めあわせる。

キャベツでなくても菜の花や水菜、ブロッコリ、その他いろいろなものが合うはずだ。

仕上げはペペロンチーノの常で、少量のゆで汁といっしょにゆであげたスパゲティを投入し、フライパンをよく揺すって乳化を促進する。
すばやくからめあわせたら、完成。
パセリや粉チーズをトッピングしていただくのもよし。

国立韓氏意拳講習会は養生功とアゲアゲ初級クラス

昨日の国立韓氏意拳講習会、まずは養生功の座学から。
ご指導の駒井先生、参加のあやこさん、お疲れ様でした。

国立韓氏意拳講習会、2コマめは初級講習でした。
つい内向的でまじめになりがちな稽古ですが、駒井先生独自の工夫でアゲアゲなノリのアプローチで楽しくやりました。

先般リリースされたばかりの『駒井式やさしい韓氏意拳入門』やオリジナルTシャツ各色を行商モードでお持ちいただいたので、参加者たちが購入できました。

私も1枚、買わせていただきました。
記念撮影。

2019年3月26日火曜日

行方不明になっていた機内預け荷物が帰ってきたけれど……

ドイツからもどった23日の羽田到着時に、とうとう荷物レーンに出てこなかった私の畿内預け荷物。
その後、係の女性にカウンターのほうに案内されて、なにやら書類を書かされた。

荷物はたしかにフランクフルト空港でエアチャイナのチェックインカウンターで預けた。
それは私とおなじ飛行機に乗って、北京まで来たはずだ。
ところが、係の女性によれば、そこから乗り継ぎの羽田行きの便に荷物は乗らなかったらしい。
フランクフルトから乗り継いで来た人のほとんどが、そのような事態におちいっているという。

私だけじゃないならしょうがないか。
同行のSくんもおなじだった。

書類は、荷物が羽田に到着したら国立に送ってもらうことと、荷物の中身を調べて税関などで引っかかるようなものがはいっていた場合、その処分を任せるための委任状だった。

私はリュックサックひとつの軽快な身で、羽田から国立にもどった。
その途中で、荷物の行方がはっきりして今夜羽田に到着する、国立へは翌日の夜に届くはず、という連絡がはいった。
よかった、とりあえず荷物は無事のようだ。
そしてなにより、自分自身が無事に帰れたことをお祝いしよう。

翌日の夜、荷物が届いた。
あけてみたらくしゃくしゃの書類が一枚はいっていて、モバイルバッテリーが没収された旨、記されていた。
行きはなんともなかったのにな。
ほかの荷物は無事だったので、まあよしとしよう。
モバイルバッテリーのひとつやふたつ、くれてやるわ。
ほぼ新品だったけど。
MacBookProの充電ができる大容量バッテリーで気にいってたんだけど。
けっこう高かったんだけど。
ぶつぶつ……

あと、キャリーバッグの取っ手が根元から折れてなくなっていた。
使いやすくてけっこう気にいっていたのに。
これ、修理できるだろうか。
ぶつぶつ……

ピアノ七十二候:春分/桜始開(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
春分の次候(11候)「桜始開(さくらはじめてさく)」をイメージして演奏しています。

映像はこちら

5日おきに新曲が配信されます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。

2019年3月25日月曜日

YouTube:フライブルクでの生花映像との即興ピアノ生演奏

2019年3月17日、ドイツ・フライブルク「日本文化の日」イベントでおこなわれた生花映像に生でピアノの即興演奏をつけるパフォーマンスの映像記録を紹介します。

2011年以降、毎年、被災地支援のためにフライブルク在住の日本人会の皆さんが開催しているイベントで、今年も大変な盛況のなかおこなわれました。
私・水城は朗読、ダンス、ライブペインティングなど、異分野の表現との共演を多くおこなっている即興ピアニストですが、今回は日本の生花文化を紹介する映像との共演ということで、お招きいただきました。

このような演奏チャンスをいただいたフライブルク在住の日本人会の皆さんに感謝いたします。
当日の演奏は完全な即興で、映像、オーディエンスのみなさん、会場となった「Volkshochschule」という学校とちょうど雨降りとなったその日、その瞬間を感じながらおこなったものです。

 生花:Mariko BRENNEIS
 映像:Andreas REICHLE
 司会:遠藤なおみ(Naomi ENDO)
 演奏:水城ゆう(Yuu MIZUKI)

映像はこちら

2019年3月24日日曜日

YouTube:ドイツ旅行・ベルリンミッテ地区アートの街を散策

2019年3月21日、ベルリンのミッテ地区という、アートギャラリーや現代美術館が多く集まっている街を散策しました。
午前中に行ったんですが、朝が遅い街で、ギャラリーはまだ閉まっていましたが、散歩は楽しかった。

映像はこちら

日本帰還、最後の最後でドタバタ

昨日の午後、ベルリン、フランクフルト、北京経由で、無事に羽田到着。
いまは国立の自宅にもどって、ひと休みしている。

写真は上から順に、モンゴル平原から中国にかけての荒涼たる山なみ。
人の活動がまったく見られない赤茶けた不毛な大地、のように見える。
一転して北京郊外の新興住宅地区。
おそろしい人口密度が想像されて、人の営みのすさまじさを感じる。
立川駅に帰ってきて、ベルリン駅などとくらべてその人の多さに目がくらむ。
人の営みの……

今回の旅行では、体調に恵まれたことがもっともありがたかった。
思わぬ事態で走りまわらなければならないことも(何度か)あった。
異国の街を堪能するたびにたくさん歩きまわることも必要だった。
今回の旅では、1日で最高2万5千歩を歩いたこともある。
自分にこれほどの体力があるとは思ってのいなかったことだ。

最終移動日だった昨日は、ベルリンのホテルからバスでベルリン・テーゲル空港へ午前6時半に移動開始。
かなり時間に余裕をもっての移動だ。

ベルリン空港からはeasyJetという格安国内航空でフランクフルトへ。
余裕たっぷりに到着したので、空港内で時間をつぶす。
ここはまだ余裕があったのだ。

フランクフルト空港でエアチャイナにチェックイン。
出国手続きと保安検査。
だいぶ慣れてきて、検査を通るためのコツや、除外品を機内預け荷物に入れてしまうことなど、要領がよくなってきた。
なのでとくに問題はなく搭乗機に乗りこむ。
が、飛行機がいつまでたっても飛ばない。

機長からアナウンス。
管制の混雑で1時間半の遅れで飛ぶ予定、と。
ようやく飛んだ。

行きより帰りのほうがフライトは短い。
偏西風のおかげだ。
8時間強のフライトで北京にたどり着くも、出発が大幅に遅れたので、乗り継ぎ便にまず乗れない時間だった。
30分しか時間がないのに、入国審査、出国審査、保安検査が待っている。
しかも行きのときに経験ずみだが、北京空港の手続きはやたらと時間がかかる。

アウト、と思いきや、CA181に乗り継ぐ方はお急ぎくださいと、プラカードを持った係員が入国審査後のゲートで待っていた。
もちろん急ぐが、さらに待っているのは二重の出国審査、保安検査。
ジリジリするばかり。

ようやく保安検査が終わって、搭乗ゲートに急ごうとしたとき、カートが待っていて、乗せてもらった。
これで楽できると思ったら、運転手が日本円をちらちら見せながら、キャッシュ持ってるかと。
ようするに金を出せば連れて行ってやるということだ。
ばかいうな、金なんか持ってない、と突っぱねると、その場でおろされた。
健全といえば健全、中国らしいわな。
走る走る。
なんとか間に合った。

この便も1時間遅れで出発、羽田へ。
羽田到着。
今度は荷物がいつまでたっても来ない。
ついに来なかった。
どうやら北京で積み残されているらしい。
フランクフルトからの乗客ほとんどがそういう目にあってるとのこと。
最後の最後でこれかい!

あとで連絡があり、荷物は今夜無事に羽田に来るとのこと。
今夜には宅急便で国立に届くはずで、まあ荷物が無事にもどってくるのはよかった(中身がどうなっているかまだ油断できないが)。

今回の旅行の感想。
ひとことでいえば「気がすんだ」かな。
これからどこへでも気楽に行けるけれど、どこにも行かなくても一向にかまわない、という心境にいたって、いまはとても落ち着いている。
日常のさまざまな風景がすこし変化したようにも感じている。
旅の効果だろう。

さて、今日の午前は朗読ゼミ、夜は身体文章塾。
通常モードにさっくりとシフトしていく。

2019年3月23日土曜日

YouTube:ドイツ旅行・ベルリンのハンブルク駅記念現代美術館、ベルリン中央駅

2019年3月19日、ベルリン歩きのさらにつづき。

ハンブルク駅記念現代美術館という駅舎を利用した広大な美術館を訪問しました。
そのあとベルリン中央駅を通りぬけ、ベルリン駅前のほうを出ました。

映像はこちら

ピアノ七十二候:春分/雀始巣(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
春分の初候(10候)「雀始巣(すずめはじめてすくう)」をイメージして演奏しています。

映像はこちら

5日おきに新曲が配信されます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。

2019年3月22日金曜日

ベルリン最終日、ミッテ地区を歩く

ミッテという地区はブランデンブルク門からまっすぐ東にのびる大通り〈ウンター・デン・リンデン〉の東の端にある博物館島の北のほうにあって、ユダヤ教のシナゴーグが目印になる。
大きな美術館は行ったけれど、小さなギャラリーはあまり見てなかったので、ギャラリーや小さな現代美術館が集まっているミッテ地区に、最終日に行ってみた。

アートの街で、朝が遅い。
(なぜアーティストは朝が遅いのか)
ちょっと早めに行ってしまったので、どこもあいていない。
困った。
カフェでコーヒーを飲んだりしながら、時間をつぶす。

観光客がけっこう多い。
犬の散歩をしている人もちょくちょく見かける。
だれもリードをつけていない。
犬は普通に人といっしょに店を出入りしている。

お昼をすぎたので、まずクンストヴェルケ現代美術センターに行ってみた。
ここではいま、デビッドなんとか(読めない、発音できない)という映像作家の大きな展示をやっている。
ちなみにこんな表記。

 David Wojnarowicz

写真とムービー、というかビデオアート。
いまグーグルで調べたら、デイビット・ウォジャローウィッチュと読むそうだ。
1954年アメリカ生まれ、1992年没。

クンストヴェルケを出て、ミッテ地区をぐるりと歩く。
いまベルリンでは「へーフェ」と呼ばれる集合施設がたくさんできているらしく、この地区にもいくつかあった。
これは、建物がいくつか建ちならんでいる表側ではなく裏側に中庭のような空間ができていることが多いのだが、そこを取りかこむようにして店をつくっている場所のことだ。

レストラン、カフェ、ギャラリー、ライブハウス、ブティック、雑貨屋、そんなものが中庭をぐるりと囲んでいる。
通りに面していないので、なかなか居心地がよかったりする。

ぶらりとはいった小さなギャラリーで、どこから来たのかと店番の女性に声をかけられた。
写真を中心にした作品を売っている店で、とくに木の板に薬を塗り直接プリントした作品が多かった。
木肌によっと独特の効果をあげている。
それらの作品はドイツで作られたものではなく、これはオランダから、これはタイから、これはチェコから、といくつか説明してくれた。
それらを買いつけているのか、それとも集まっているのか。
そう高価ではなく、手頃な値段だった。
買わなかったけど。

ふと見つけたおもちゃ屋でおみやげにと飛び出す絵のコースターを買ったら、ここでもどこから来たと訊かれた。
日本からと答えると、コンニチワと挨拶され、
「映画が好きなんだ。サムライ、ショーグン、ニンジャ」
と陽気に単語をならべた。
ものを売る店の店員はたいていぶっきらぼうだが、ここはめずらしく愛想がよかった。

ほかにもユダヤ人墓地にはいろうとして、男性は帽子を着用してくれと注意書きがあってあきらめたこととか、壁におびただしい銃弾の跡があってそれが残されているのを見たりとか、いろんなことがあった。

書きたいことはまだまだたくさんあるが、自分の体験としてしまっておいて、いつかストーリーになるかもしれない。
ベルリン滞在最後の日はあちこち歩きまわって、万歩計はかるく2万歩を突破した。

今回の旅はほんとによく歩いた。
自分がこれだけ歩けたことが、驚きだし、お祝いでもある。

2019年3月21日木曜日

今日はドイツ旅行最終日

3月11日に日本を出発して、シュトゥットガルト、フライブルク、ベルリンと回って、明日が移動日なので、今日が実質的な最終日となる。
順調なら、明後日のいまごろはもう国立の自分の家でのんびり荷ほどきをしているだろう。

最後のベルリンでは、ぜひ、ジャズのライブを聴きに行ってみたい、と思っていた。
しかし、ネットであれこれ現地情報を調べていて、ふと気がついた。
ベルリンでジャズライブを聴きたいと本当に思っているのか、それはたんなる思いこみで、聴かなければならないという自分自身に課している一種の義務感のようなものではないのか。

そもそも東京にいても、毎晩のようにジャズのライブを聴きに行きたいなんて思っていない。
もちろんライブを聴きに行くことはあるが、それは自分がどうして聴きたいアーティストであったり、内容であったりする場合であって、なんとなくジャズを聴きに行きたい気分になってぶらっと出かける、なんてことはまったくない。

ライブだけでなく、旅先ではどうも、いろいろ行かねばとか、食べねば、買わねば、といった自分で勝手に義務化している行動があるようだ。
いってみれば貧乏根性だろう。
せっかく旅に出たんだから、できるだけいろんなことを体験しよう、というかんがえだ。
それはそれでひとつのかんがえかもしれないが、私の場合、そんなことを自分では望んでいないことに気づいた。

では、なにを望んでいるのか。
そこで人々が生活し、仕事したり表現活動しているその場に自分を置いてみて、自分のなかでなにが起こるのか、なにを感じるのか、それを見てみたいのだ。
そしてそこからなにが生まれてくるのか。
それが私の仕事だし、生きる意味だろうと思っている。

なので、今日も観光地をがつがつと回るようなことはしないことにした。
今日はちいさなギャラリーがたくさんあつまっている地区をゆっくりと歩いてみたい。
アート作品や、できればそこで生活し仕事しているアーティストと会ってみたい。
その体験で私がどう感じ、どう変化するのか、観察してみたい。
私という生命現象=アート表現を楽しみたい。

ドイツ旅行の装備品いろいろ振り返り

ひさしぶりの海外旅行だったが、準備にあまり不足がなかったのはよしとしよう。
パスポートの有効期限が切れてしまうほどひさしぶりだったが、前回の海外旅行との決定的な違いは、インターネットのあるなしだろう。
ネットにつながるかどうかというのは、いまや旅の死活問題といっていい。
そこまでいわなくても、旅の快適さを大きく左右するのはまちがいない。

航空券、ホテル、鉄道、コンサートや美術館のチケットなど、すべてネット経由で買えるし、バーチャルチケットが使える。
どこに行ってもスマホの画面でバーチャルチケットのバーコードかQRコードを見せれば、通ることができる。

逆にいえば、スマホが使えないときのことを想定しておかないと、かなり大変なことになるということだ。
バーコード付きのチケットは、ネットにつながらない場合を想定してあらかじめ印刷しておくか、スクリーンショットを取っておくほうがいいし、スマホの電池切れのことも考えておいたほうがいい。

スマホの電池切れ対策として、私は比較的大容量の予備バッテリーをふたつ持って行ったが、これも問題がみっつほどある。
ひとつは空港の保安検査で引っかかること。
ふたつめは重いこと。
みっつめは使ったあとの再充電の問題。

ネットにつなげるために、今回私は、アマゾンでヨーロッパ周遊SIMカードを購入しておいた。
これはなかなか優秀で、どこでも楽につなげることができた。
私が買ったのは、15日間4ギガバイト使えるもの。
SIMロックを解除したiPhoneなら簡単に使える。
セルラーモデルのiPadでも問題なく使えた。

ただ、4ギガでは容量ぎりぎりで、ちょっと不安があるということ。
移動も含めてあと3日ある現時点で、残り1ギガを切っている。
二週間程度でも10ギガくらいは通信量があることが理想的だろう。

衣類は充分だった。
もうすこし少なくてもいいかもしれなかった。
この寒い季節ではあるけれど。
何日か続けて滞在できるホテルの場合、衣類は自分で簡単に洗って使いまわせる。
着替えは思ったより少なくてすんだ。

いざとなったら買うという手もある。
ベルリンだったらユニクロもあるので、日本にいるときと同じ感覚で衣類を買い足せる。

一般的には必要ないかもしれないが、私はものを書いたり動画を編集したりするので、iPhoneのほかにはiPadProとMacBookProを持っていった。
このどれを欠いても不便だ。
今回の旅で確認したのは、情報端末とネット環境だけはケチらずしっかりと準備しておいたほうが、、現代の旅においてはストレスが少ないということだろう。

今回を振り返って、次回また長めの旅に出るときは、つぎのような心得を持っておくことにしよう。

・電源関係はバックアップを持っておく。
・データ通信は余裕をもっておく。
・できればスマホも予備機を用意しておく。

2019年3月20日水曜日

絵画館でお腹いっぱいになる

ドイツ滞在もあと三日だが、最終日は移動日なので、実質的には今日をいれてあと二日だ。

今日はホテルのある動物公園前からぶらぶら歩いてポツダム広場のほうに向かった。
毎日歩くなあ。
一万歩をくだらない日はない。

途中、川べりでカラスなんだけど日本のカラスとは模様がちがうやつとか、例によって美しくさえずるクロナキドリとかを観察したり、街並を写真に撮ったりしながら歩いた。

目的の絵画館に到着。
ここはカルチャーフォーラムという複合文化施設のひとつで、通しチケットを買うとほかの施設にもはいれる。
ところが、あとでわかったのだが、私の今日の主目的である現代美術館が休館中で、ちょっと損した気分。
いってくれよー。

この絵画館もご多分にもれずものすごい物量で、12、3世紀からルネサンスにかけての宗教絵画や造形物、中期ルネサンスから18世紀の自然派にかけての絵画が、膨大な部屋数のなかに所狭しと展示されている。

フェルメールの「真珠の首飾りの女」もここにあるのだが、うっかり見過ごしてしまうところだった。
膨大な量の額物のあいだに、それこそなにげなく普通かかっているので、知らなければ通りすぎてしまうだろう。
私はたまたま知っていたので目にとまったけれど。

ほかにもレンブラント、ブリューゲル、ルーベンスなど、私の知らない作品もあって、うっかり気を抜けないのだった。

へとへとになって出てきたら、絵画館のなかはフリーWiFiが飛んでいて、広いカフェもあるので、とどこおっていたネット関係の処理をすませてしまおうと腰をすえた。
そのあと、現代美術館にいったら休館中(がっくり)。
やむなく、あまり行く気になっていなかった楽器博物館に行ってみたら、こちらはけっこうおもしろかった。
動画をいっぱい撮ってきたので、近いうちにYouTubeにアップしよう。

YouTube:ドイツ旅行・ベルリン市庁舎から聖ニコライ教会など古い地区へ

2019年3月19日のつづき。
ブランデンブルク門からずっと東に来て、赤の市庁舎と呼ばれるベルリン市役所から、ベルリンではもっとも古い地区へ。
聖ニコライ教会という古い教会からアレクサンダー広場駅に行き、アイスクリームを食べました。

映像はこちら

YouTube:ドイツ旅行・ベルリンのブランデンブルク門からデン・リンデン通りを東へ

2019年3月19日。
前日18日の夜にベルリンに移動しました。
さっそく朝から市内バスで市街地中心部のブランデンブルクに行き、歩いてきました。

映像はこちら

そりゃ太るわな

昨夜は同行のSくんといっしょに、ドイツ料理を食べに行ってきた。
ホテルの近所にレストランはたくさんあって、イタリアンもインド料理もトルコ料理もいろいろ選べる。
もちろんドイツ料理も。

Sくんが下見して、繁盛していたという店に行ってみた。
早めの時間に行ったので最初はあまり混んでいなかったが、しばらくすると満席になってしまった。

早めの時間、私たちの隣の席には、中国人の若い男がひとりで食べていた。
たぶん旅行中。
ほかにはアジア系はだれもいない。
アジア系だけでなく、黒人もイスラム系も、いない。
見渡すかぎり、店員を含めて全員がドイツ人(に見える)。

こういう店も人種の壁のようなものがあって、人種ごとに行く店がちがうんだろうなと思った。
ベルリンの壁が崩壊しても、人種の壁はそうそう簡単になくならない。
それどころか、ますます強固になりつつあるのがいまのような気がする。

ビールはあいかわらず、あたりはずれなくおいしかった。
料理はソーセージとじゃがいも。
前菜もじゃがいもとドイツパン、ピクルスと申し訳程度にトマトとチコリ。
毎日、肉、肉、肉、じゃがいも、じゃがいも、また肉、みたいな感じで食べてたら、そりゃ太るわな。
客も店員もほぼ全員、重量級だった。

ハンブルク駅現代美術館でヨゼフ・ボイス(と私)を再発見する

911以降、世界のアートの中心地はベルリンに移った、などといわれることもある。
実際、気になっている多くのアーティスト、音楽家、ダンサー、さらには小説家までもがベルリンに移住したという話を聞く。
ベルリンに行くならそのアートシーンを肌で感じてみたいという気持ちがあった。
とくに現代の――コンテンポラリー表現を。

ハンブルク駅現代美術館は、かつてハンブルク行き鉄道の駅舎を改装してできた比較的あたらしい美術館だ。
行ってみてそのスケールに驚いた。
ネットの口コミで「規模のわりに内容が薄い」などと書いている人がいたけれど、いったいどこを見てるんだろう。
私は半日ここですごして、へとへとになってしまった。
それくらいおもしろかったということだ。

とくにドイツ人の現代アーティストとしてあまりに有名なヨゼフ・ボイスの仕事には、あらためていろんな角度から接することができて、再発見したというか、現代アートにおけるボイスの存在意味があらためてわかったような気がする。
さらにいえば、大げさなことをいうようだが、自分自身の存在意味すらも。

ボイスの存在でもっとも大きなものは、彫刻の意味を問いなおしたことだろう。
彫刻といえば古来から現代にいたるまで、石や金属や木材やコンクリートや、なにかしら固形の材料をもちいて形(sculpture)を表現することだと、なんとなく思っていた。
ボイスはそこに鋭く切りこむ。

まず、材料は固形のものである必要があるのか?
そもそも固定された物体である必要はあるのか?
現象そのものを彫刻ととらえることはできないのか?
我々そのもの——つまり生きて動いて変化しつづけているbodyを表現するのに、そもそも固形物で時間をとめようとすることに無理があるのではないのか?

かくして生まれたパフォーミングアートは、彫刻からスタートしている。
ボイスのこれらの仕事を見ていると、生きて動いている存在というか現象である私自身の生命そのものは、いったいなんなのか。
これそのものがアートとどこで線引きできるのか。
そもそもそんな線引きそのものが社会的な都合によって作られた勝手なジャッジではないのか。

ボイスの芸術をつきつめていくと、私の存在そのものに行きあたることに気づく。
ボイスの問いはそのまんま、私自身の存在へと向けられる。
いまここにこうして生きている私自身、これはなんなのか。
なんのためにこうして生きているのか。
私はなぜここにいるのか。

ボイスだけでなく、そこから生まれた膨大な現代アートに触れつづけていくにつれ、ものすごく疲れたと同時に、ものすごく触発されていった。
私の今日以降の人生がかなりちがった風景を持つだろうと、いま感じている。

ベルリンの街をあちこち歩いてあちこち歩きたいわけじゃないことに気づく

変なタイトルになったが、今日はホテルのあるベルリン動物園駅から100番のバスでまずブランデンブルク門まで行った。
いきなり市街地の中心部に乗りこんだわけだが、そこからウンター・デン・リンデンという、まあ中央通りみたいな東西に走る大きな道を東のほうに歩いた。

巨大な門を背中に、道のまんなかには「リンデン」の名前どおり菩提樹の並木がつづいているけれど、いまは丸裸でまったく緑はなし。
観光客や学生の団体がたくさんいる。
日本人の老夫婦らしい人も見た。
ドイツに来て日本人観光客を見るのは初めてかもしれない。

あとで書くけど、現代美術館に入ったらどう見てもアジア人の監視員と目があって、向こうのほうから、
「アンニョンハセヨ」
と声をかけてきたので、
「こんにちは」
と返したら、納得したらしく、うなずき返してきた。

デン・リンデンをずっと行くと、フリードリヒ通りという南北の道と直行するが、その手前で1本南側のベーレン通りにコーミッシュ・オーパーというオペラハウスがある。
デン・リンデンよりこの通りのほうが文化的な感じがする。

デン・リンデンにもどると、フォルクスワーゲンとダイムラーベンツのショールームが通りをはさんで張り合ったりしている。

フンボルト大学があって、だれでも自由に出入りできるようになっている。
私はここでトイレを借りて、ちょっと休憩した。
反対側にはベルリン国立歌劇場、ならびにはドイツ歴史博物館、新博物館、旧博物館、ベルガモン博物館などひしめいているが、とてもじゃないが見きれるものではない。

このあたりは川の中州の島になっている。
そこにベルリン大聖堂も建っている。
近くまで行くとまあものすごい物量で圧倒される。

その向こうにはテレビ塔がそびえ建って、どこからでも見える。
ニコライ教会というふたつの尖塔がある古い教会がある。
このあたりはベルリンでももっと古い地区らしい。

テレビ塔の下にあるアレキサンダー広場駅でアイスクリームを食べ、その駅からトラムに乗って中央駅のほうにあるハンブルク駅現代美術館に行った。
ここがまあものすごい美術館で、あらためて書く。

疲れはてて、とぼとぼとベルリン中央駅まで歩き、Sバーンという鉄道で動物園駅まで戻って、ホテルにたどりついてお風呂にはいったところ。

長々と書いたが、今日は大きな気づきがあった。
というか、あたりまえのことで、なんでいまさらこんなことに気づくんだ、ばかじゃないの、と思ったいるわけだが。
ドイツに来て、シュトゥットガルトやらフライブルクやらベルリンやらに来ると、なんとなく観光案内を調べて、
「ここに行かなきゃ、こっちもまだ行ってない」
と観光客みたいな気分になってしまうんだけれど、私は観光をしたいわけじゃない、ということだ。
あちこち歩きまわりたくて来ているわけじゃない、ただここの空気と街に自分を置いてみて、その体験を観察してみたいだけなのだ。

そういう意味では、東京でコーヒーを一杯飲むこととなにも変わらない。
国立のモスバーガーで道行く人をながめながらコーヒー一杯飲んだ経験だって、もしそれをちゃんと観察できれば小説が1本書けるだろう。
そういうことをしたいだけなんだ。
ドイツではもうすでに人生にして何回分もの経験をしてしまった。
あとはここからなにをどう書きたいのか、どのような表現をしたいのか。

時間がいくらあっても足りない。

2019年3月19日火曜日

ベルリンの宿アジムットホテル


ベルリンではアジムットホテルという、破格に安いというわけではないけれど、そこそこ安い、古いホテルに泊まっている。
値段は日本でいえばビジネスホテルくらいか。
しかし、部屋はかなり広くて清潔で、快適。

ツインルームをひとりで使っているので広いのはもちろんだが、そもそも部屋が広い。
天井も高い。
バスルームがタイル張りで古風なのだが、広くて清潔。
バスタブも大きくて、歩きまわったあとの疲れをいやすのにいい。

いいところばかりのようだが、ひとつ致命的な欠点があって、WiFiが遅い!
写真ひとつダウンロードするのに、とろとろと時間がかかる。
動画を見るなんて問題外。

と思っていたら、有料でハイスピードWiFiを使えるかもという情報があったので、フロントに申しこんでみたら、システムの関係上夕方5時以降にならないとノーマルスピードが使えないという。
追加料金が必要なのかどうかわからないけど、5時以降は快適に使えそうなので、それまではがまん。

今日はこれからバスでいきなり市街地の中心部に乗りこんでみる。
ブランデンブルク門からスタート。
天気いいけど、寒い。

フランクフルトからベルリンへ

フランクフルト空港で時間をつぶしてから、そのままEasyJetというローカルの格安航空会社の便に乗る。

その前に、空港のカフェで買って食べたサラミサンドイッチがかなりおいしかったな。
毎日こんなものばかり食べている。

私は日本食がどうの、脂っこいものはどうの、ということはほとんどなくて、たいてい現地の屋台のようなところで調達できるものでこと足りる。
そもそも一日二食くらいしか必要ないので、お昼はどうする、夕飯はどうすると、一日中食事の心配をしているように見える人は忙しくて大変だなと思う。

今日もフライブルクの駅カフェで食べたパンと、この空港で食べたサンドイッチ、それでおしまい。
寝るときはお腹になにかたまっていると、眠りの質が悪くなって、つぎの日に差し支える。

EasyJetはきさくな便で、そっけなくボーディングパスして、そっけなく飛び、そっけなく到着した。
ベルリンまで50分。
なんの情緒もない。
けれど、夕方の便だったので、宵闇迫る空の色が美しかった。

空の上から見たベルリンの夜景は、フランクフルトもそうだったが、妙に黄色くて、日本のような派手さはない。
到着したベルリン・テーゲル空港もなんとなく暗くて、田舎っぽい。
バス乗り場まで案内表示にしたがって行ったが、人がすくなくて心細くなる。
それでもバスに乗りこみ、ホテルの最寄りのベルリン動物園をめざす。

もちろんベルリンはドイツ一の都会で、面積でいえば東京23区より広いくらいだが、バスから見える街はなんとなく暗い。
と思っていたら、動物園駅で降りたら、いやはややっぱり都会じゃないの。
スタバはあるわ、マックはあるわ、ダンキンドーナツはあるわ、バーガーキングはあるわ、ケンタッキーのドイツ版みたいなチェーン店はあるわ、ファッションビルはあるわ、なんだってありそうだ便利この上ない。
こちらで今夜から足かけ五日間のベルリン滞在がはじまる。

さて、どんなものを見て、どんな経験ができるんだろう。
ジャズやペーパーバックなど、アメリカ文化をたくさん紹介していた植草甚一さんが、初めて渡米したのは還暦をはるかにすぎてからだったというエピソードを、ちょっと思い出したりしている。
私は還暦を2年すぎようとしている。
植草甚一(JJ)みたいにいきいきしたレポートができるといいな。

2019年3月18日月曜日

フライブルクを後にフランクフルト空港へ

フライブルクを後にするのは本当に名残惜しい感じがする。
昨日は「日本文化の日」でピアノを演奏するという、私にとってはメインイベントがあったのだが、フライブルク在住の日本人のみなさんにとっても、にぎやかなイベントのボランティアや出演者として参加されて忙しい一日だったろうと思う。
世話人のみなさんと、私を呼んでくれたなおみさんに、あらためてお礼をいいたい。
ありがとう。

昨日はそんな日だったが、イベント会場に行く前にちょっとだけ街をぶらついてみた。
日曜日のフライブルク。

ドイツではどの街もそうなんだろうが、店はほとんど休みとなる。
土曜日とは打って変わって静かだ。
EDEKAというチェーンのスーパーマーケットすら休みだ。
もちろんコンビニはないので、なにかちょっとしたものを買おうとすると困る。
が、それでいいのだ、と思う。

家族連れやカップルは店が開いていないので、山や川に出かけたり、近所の公園でピクニックしている。
冬が終わって花が咲きはじめ、日差しも暖かくなってきたので、みんな日向ぼっこを満喫しに出てくる。

ホテルを出るとき、ふと前のアパートを見たら、こちらに面したサンルームのようなところで住人の女性が日にあたりながら本を読んでいた。

もちろん、駅に行けば店は開いている。
フライブルクの駅はとても清潔で、カフェが何軒もあって落ち着く場所だ。
本屋と文房具屋が一緒になっている日本とよく似ている店もある。
これは日本の専売特許かと思っていたけれど、けっこうかわいいファンシーグッズがたくさん売っている。

私はカフェでコーヒーを飲みながら、編物を出して、マインドフルに心身を整えた。
まだ四日めなのに、まるでここの住人になったような落ち着き感がある。

フライブルクでいきなり仕事をするのは難しいだろうが、ネットコンテンツで生活費が稼げればどこに行っても暮らせる。
もっとも、家を借りるのはなかなか大変らしいが。
フライブルクはドイツでも人気の土地なのだ。
新入学生など住む場所を見つけるのにとても苦労するらしい。

夜は「日本文化の日」イベントの関係者のみなさんにまじって打ち上げだった。
会場の隣の大きなピザ屋で20人以上集まっただろうか。
子どもも入れればもっといたかもしれない。
大変にぎやかだった。
みんなでお互いの苦労をねぎらいあった。

私は隣になったフライブルク大学医学部の研究者であるますださんと、かなりたっぷり話ができた。
仕事のこと、家族のこと、フライブルクでの暮らしのこと、これからのこと、マインドフルネスやNVCの話までした。
奥さんが太鼓チームにイベントに出演していた。
そのあいだ、ますださんは7歳と0歳のふたりの子どもの面倒を見ていたらしい。
それがまた幸せそうなのだ。

今日はフライブルクを出発して、ドイツ鉄道(DB)でフランクフルト空港駅にまずやってきた。
DBは60分遅れの運行で到着。
飛行機を逃した人もいるんじゃないだろうか。
私はたっぷり余裕があるので、いまもまだこんなテキストを書いてのんびりすごせているけど。

「日本文化の日」イベントで即興ピアノを弾く

2019年3月17日。
ドイツ・フライブルクの「Volkshochschule」という学校を会場として毎年開催されている「日本文化の日」というイベントで、ピアノ演奏をおこなった。

当地で生け花を教えておられるまりこさんの生け花映像に、即興でピアノをつけるというライブセッションだった。
生け花映像はあらかじめ編集されていたが、編集したのはアンドレアスさんで、彼もその場に来てくれていた。

一昨日の介護施設でご一緒だったピアニスト(ピアノ教師)のゆみさんも会場で立ち働いておられた。
生け花のまりこさんも会場に直接おいでだった。

音読トレーナーのなおみさんがイベントホールの司会進行をしていて、まずはなおみさんから日本の生け花文化について、スライドを使った説明がおこなわれた。
会場は立ち見が出るほどの盛況、関係者がいることもあって、さすがの私もちょっとどきどきした(なにがさすがなのかわからないが)。

このイベントの前に、ちょっと待ち時間があったので、シュトゥットガルトの手芸店で購入したセットで編物ができたのがよかった。
だいぶ自分につながって落ち着けた。

なおみさんの説明のあと、生花動画の上映がスタートし、私もピアノについてすぐに演奏をはじめる。
なにもかんがえない。
ただ映像と、会場の空気と、午後になって降りはじめた外の雨を感じながら、無心に演奏する。

会場は水を打ったように静まりかえっている。
あんなにぎゅうぎゅう詰めでたくさんいるのに、みなさん、真剣に観て、聴いてくれている。

15分くらいの上映と演奏が終わった。
会場からは割れんばかりの拍手が。
みなさん、会場を出がけに、つぎつぎと声をかけてくれる。

「ワンダフル!」
「ちょっとドビュッシーを連想したよ」
「めっちゃかっこよかった」
「YouTubeで見つけられる?」

初めての海外での演奏、うれしかったな。
これを一度やりたかったんだ。
夢がひとつかなった。
このチャンスをくれたなおみさんに心から感謝。

このパフォーマンスの模様の一部は、近く、編集してYouTubeで配信する予定。