2009年12月31日木曜日

私にとっての重要な人物:音楽編

 自分メモ。
 ピアノを習いはじめたのは小学2年生の終わり、3年生になろうという時だった。それから6年生まで、習ったのは4年間。人にピアノを習ったのはその期間だけで、あとは独学。
 中学生くらいまではクラシック音楽しか聴かなかったが(父親のレコードコレクションがそれしかなかった)、中学校の終わりから高校生にかけてジャズにはまった。自分では演奏できなかったが、大学進学で京都に出て祇園でバーテンのアルバイトをはじめたころからバンドマンたちと交流ができ、いつしか自分も演奏するようになっていった。
 よくやる耳コピーでの練習というものは一切しなかったが、それでもなんらかの形で影響を受けた音楽家は多い。音楽の勉強はジャンルを問わずたくさんしてきたし、いまも続いている。
「★」印はとくに個人的に重要な体験として記憶されている音楽家。

★セシル・テイラー
 富樫雅彦
 エリック・ドルフィー
★ビル・エバンス
 デューク・エリントン
★菊地雅章
 ステファン・グラッペリ
★デイブ・グルーシン
 オーネット・コールマン
★チック・コリア
★パット・メセニー
★ブラッド・メルドー
★ジョン・コルトレーン
★ジョー・ザヴィヌル
 ジョー・サンプル
★トゥーツ・シールマンス
 ボブ・ジェームス
 ミルト・ジャクソン
★キース・ジャレット
★ウェイン・ショーター
 エルビン・ジョーンズ
 ジョン・スコフィールド
 マイク・スターン
 マッコイ・タイナー
★マイルス・デイビス
 ジョージ・デューク
 富樫雅彦
 エリック・ドルフィー
★ジャコ・パストリアス
 フレディ・ハバード
★ハービー・ハンコック
★トミー・フラナガン
 マイケル・ブレッカー
 ランディ・ブレッカー
 本田竹広
 マイク・マイニエリ
 ジョン・マクラフリン
★セロニアス・モンク
 山下洋輔
 ソニー・ロリンズ
 エラ・フィッツジェラルド
 カサンドラ・ウィルソン
 クリス・コナー
 サラ・ボーン
 ニーナ・シモン
 ブロッサム・ディアリー
 アル・ジャロウ
 ジョニー・ハートマン
 トニー・ベネット
 フランク・シナトラ
 レイ・チャールズ
 マンハッタン・トランスファー
 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
 アジムス
 イラケレ
★ウェザー・リポート
 ザ・クルセイダーズ
 スティーリー・ダン
 スパイロ・ジャイラ
 MJQ
 リターン・トゥ・フォーエバー
★バッハ
 ビバルディ
 モーツァルト
★ベートーベン
 シューベルト
 ショパン
★ムソルグスキー
 チャイコフスキー
 ドヴォルザーク
 リムスキー=コルサコフ
★ドビュッシー
★ラヴェル
 シェーンベルク
★ストラヴィンスキー
★ジョン・ケージ
 グレン・グールド
 ヤニス・クセナキス
 エンニオ・モリコーネ
★武満徹
 スティーブ・ライヒ
 高橋悠治
 デヴィッド・マシューズ
★マイケル・ナイマン
 ブライアン・イーノ

あめのうみ

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月30日水曜日

Miracle of the Fishes

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月29日火曜日

私にとっての重要な人物:作家編

 自分メモ。
 ものを書く上でなんらかの形で影響を受けた作家たち。内外に関係なく。また、文学史上の重要性にも関係なく。まったく個人的なもの。なので、「この作家がはいっていてあの作家が入ってないのはおかしい」などという突っこみはなし。
「★」印はとくに個人的に重要な体験として記憶されている作家。どの作品も何度も読み返している。

★ガルシア=マルケス
★ホルヘ・ルイス・ボルヘス
★カブレラ・インファンテ
 ジョン・ル・カレ
 コナン・ドイル
 エミリー・ブロンテ
★シャーロット・ブロンテ
★アーサー・ランサム
★ヘルマン・ヘッセ
 スタンダール
 アレクサンドル・デュマ
 ジョン・アーヴィング
 ジョン・アップダイク
 レイモンド・カーヴァー
 レイモンド・チャンドラー
 マーク・トウェイン
 パール・バック
★ローレンス・ブロック
★アーネスト・ヘミングウェイ
 ヘンリー・ミラー
★R・A・ハインライン
★アイザック・アシモフ
 フレドリック・ブラウン
 レイ・ブラッドベリ
 ロアルド・ダール
 ジュール・ヴェルヌ
 カート・ヴォネガット
 アーサー・C・クラーク
 カール・セーガン
 ロジャー・ゼラズニイ
★フランク・ハーバート
★J・G・バラード
 エドガー・ライス・バロウズ
 マイケル・ムアコック
 アーシュラ・K・ル=グウィン
 エド・マクベイン
 ドストエフスキー
★小松左京
 筒井康隆
 星新一
★光瀬龍
★安部公房
★田中光二
 半村良
 平井和正
★山田正紀
 大藪春彦
 岡本綺堂
★開高健
★片岡義男
 川端康成
 坂口安吾
 沢木耕太郎
 椎名誠
 司馬遼太郎
★夏目漱石
 新田次郎
 松本清張
 丸山健二
 村上春樹
★矢作俊彦
 山口瞳

奇跡の2009年を個人的に振り返ってみる

 2009年1月は、世田谷文学館からの委嘱で世田谷区立上祖師谷中学校で朗読プログラム「Kenji」の上演をおこなうことが、最初のイベントだった。
 上祖師谷中には早川先生という熱意のある先生がいらして、生徒たちからもとても慕われているらしい。私たちのプログラムにもとても興味を示してくれて、生徒たちにもたくさんのアンケートを書いてもらって送ってくれたりした。
 上祖師谷中学校ではその後、群読指導をおこなったり、来年2010年には新プログラム「ホームズ」を上演することにもなっている。

 2月は世田谷区立山崎中学校で読み聞かせ指導を3年生の各クラスにおこなった。家庭科の授業の一環だった。
 山崎中学校では、家庭科の授業で絵本を自作していて、その絵本を持って小学校まで出向き、児童相手に読み聞かせをするという、とてもユニークな授業をおこなっているのだ。これも、熱意ある先生がいなければやれないことだろう。
 この月には前の豪徳寺のスタジオで朗読ライブ「漱石の夢」を開催したのだが、はるか昔のことのように感じる。

 5月の連休には、銀座のアップルストアで朗読パフォーマンス「全略なだ草々」を上演した。音響機材も持ちこみで、脚本/演出/演奏/音響/照明/その他もろもろ一挙に自分たちで引き受けたイベントだったので、かなり大変だったが、おもしろかった。
 この月は、名古屋でのワークショップがスタートした月でもあった。全6回のワークショップを、一般公募でおこない、15名ほどの参加者を9月の「Kenji」本公演に向けて指導・育成するというものだった。最初からとてもいい雰囲気で、最終的にはかなり強固な連帯感が生まれ、本公演成功の大きな要素となった。

 6月、7月、8月と、暑い名古屋でワークショップは開催され、9月はじめに名古屋芸術創造センターの640人収容できるホールで、第一回ウェルバ・アクトゥス公演「Kenji - 宮沢賢治・音と光と土 - 」が上演された。2回公演。私のここ10年ほどの朗読への取り組みの集大成といってもいい公演となった。
 いろいろなことが詰まりすぎていて、とてもひとことでは言い表すことができない。たくさんの方に支えられて実現できた公演だった。
 このウェルバ・アクトゥスの流れはまだ続いていて、おそらく来年もなんらかの形で大きな動きが生まれてくるだろう。

 10月には中野〈Pignose〉でのライブシリーズ「げろきょでないと」がスタート。これは月2回のペースでの定期ライブとして来年も続けられる予定。
 大阪〈Vi-code〉では、窪田涼子が企画した「言葉戯語戯」というライブに出演し、熱い大阪の状況におおいに刺激を受けた。
 11月には東松原の〈Spirit Brothers〉でロードクライブ「メイドたちの航海 - Maid'n Voyage - 」を挙行。げろきょの新人メンバーがたくさん出演して、大変楽しいライブとなった。
 また、フリーテキストライブラリー「水色文庫」の公開も始めた。
 先日は毎年の恒例のようになった語りっ娘・小林沙也佳ちゃんのサポートで愛知県知立市の演劇フェスティバルに出演したり、つい数日前は羽根木の家でロードクパーティーがにぎやかにおこなわれ、今年の締めくくりとなった。

 今年の最初のほうに、「私は13年ごとに大きな節目を迎えてきた」と書いた記憶があるのだが、実際に4巡めとなる52歳の今年はまちがいなく大きな節目となった。
 変化はよいものも残念なものも入り交じって、一概に「いい年だった」と手放しには喜べない面もあるが、大きな流れとしてとらえればまちがいなく流れが明るい方に変わった年だった。とくに、現代朗読協会を核としていくつかの流れが合流し、ゆったりと大きな変化が起きつつあるのを感じるのはうれしい。
 アレクサンダー・テクニーク講座の安納献がもたらしたNVC(非暴力コミュニケーション)の考え方や、そこに集う人たちとの出会いは、来年以降もとても大切なつながりとなっていくような気がしている。
 また、げろきょ自体もメンバーがここ一年で大きく変わった。いまここにいる人たちは、自己の(とくに経済的)利益追求のためだけでなく、自分を表現することで生き甲斐や安らぎを求め、また人とのつながりを大切にし、できれば自分以外の人の役にも立ちたい、と考えているように見える。げろきょが奇跡のようにおだやかで、生き生きとした学びの場に、たったこの一年で変化していくのは、目をみはる思いだった。
 この流れはまちがいなく来年2010年もつづいていくだろう。
 私が想像すらできないようななにかわくわくすることがたくさん起きるのではないかという予感が、確実にある。

ダイエット

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月28日月曜日

小説を執筆することと、シナリオを執筆すること

 私の本分は小説書きであるが、それとて長編小説、短編小説、掌編小説、随筆など、さまざまな局面がある。それぞれの局面はまったく異なった身体性を必要とするといっていい。
 小説に近接したもので「詩」というものもあるが、境界線は曖昧だ。が、小説を書くときと詩を書くときとでは、まったく異なる筋肉を使うことも事実だ。
 演劇や朗読劇のためのシナリオを書くときも、おなじ家の異なるフロアに立つことになる。
 2009年もいよいよ終わりなので、自分の備忘録もかねて、いま執筆しているものをリストアップしておきたい。

 中学校公演のための朗読プログラム「ホームズ」のための脚本。上演時間は30分強のボリューム。
 そのボリューム感がなかなか難しい。が、長年の経験で、この内容でこのくらいのテキスト分量だとこのくらいの時間になる、というのがだいたい数分前後の誤差で予測できるようになっている。
「ホームズ」はコナン・ドイルの原作を核にすえて脚色し、さらにオリジナルなアイディアを盛りこんで構成する予定。朗読者4、5人によるプログラム。

 小学校公演のための朗読プログラム「Kenji(小)」のための脚本。上演時間は30分。これはすでに中学校公演用にできあがっている脚本があり、すでに何度も上演ずみなのだが、これを小学校向けに大幅に手を入れて構成しなおそうというものだ。一部、宮澤賢治の使用テキストを入れ替え、音楽を少し増やす予定。オリジナル曲も使うかもしれない。

「沈黙の朗読」のための脚本。3月6日に中野〈Plan B〉で初演。上演時間は45分程度の予定。
 これはひとり読みのための脚本で、完全オリジナル。「光から闇へ、喧噪から沈黙へ」向かうための朗読テキスト。

 名古屋でのウェルバ・アクトゥス公演のための「Kenji」脚本。今年2009年9月に名古屋市芸術創造センターで2回公演をおこなったが、2010年にも公演が予定されている。ただしキャストが大きく変わる予定なので、それにあわせて脚本も大幅に加筆変更するつもりだ。

 ほかに、毎日断続的に書きついでいる「サウンドスケッチ」のシリーズ、「朗読論」の原稿などがある。
 それにしても、今年もたくさん書いた。一番大掛かりなものは、なんといっても名古屋の「Kenji - 宮澤賢治・音と光と土 - 」のための脚本だろう。上演時間は90分となった。
 これに先だって、もちろん中学校公演用の「Kenji」も、こちらは世田谷文学館の委嘱で書いたのだった。
 また、前の豪徳寺のスタジオで開催した朗読ライブのための脚本「漱石の夢」というのもあった。
 5月の連休には銀座のアップルストアで「前略・な・だ・草々」という朗読パフォーマンスを上演した。このための脚本も、「Kenji」と並行して苦労しながら書いたのを思い出す。
 そして、先月には東松原の〈Spirit Brothers〉で「メイドたちの航海」という朗読ライブも開催した。この脚本書きも、名古屋の公演の直後だっただけにかなり厳しかった。
 そのほか、サウンドスケッチのシリーズも断続的に書きつづけていた。スタジオライブやビデオライブ、あるいは窪田涼子が大阪でおこなったライブのために単発で書き下ろしたような作品もある。
 商業的な出版の世界からはまったく遠ざかってしまったが、まずは質、量ともに自分なりにがんばった年であろう。

僕はスポーツ

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月26日土曜日

げろきょマンガ「朗読ってなに?」

 昨日、げろきょのカエルイラストを描いてから、夜、なんとなくそのノリのまま書いたマンガ。
 そういえば、中高生の頃にへたなマンガをたくさん書き散らしていたなあ。まったく残ってはいないけれど、そのことを思い出した。
 へたなスケッチにしても、マンガにしても、小説にしても、ともかく書くのが好きなことだけは確か。


手帳

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月25日金曜日

げろきょの看板イラスト

 ずっと前から現代朗読協会の略称を考えつづけていて、なにかかっこいいのがないかと、最近は「Assosiation of Contemporary Reading Act」を縮めて「ACRA」だの、もっと縮めて「CREA」などと称してみたりしていたのだが、結局のところ、みんなは「げろきょ」といっている。
 音感的にその表現はどうなのかと思っていたが、どうも内部的にはそれで浸透しちゃってるようなのだ。ならば、その音感を逆手にとって、かわいいカエルでもイメージキャラクターにしたら、あの「げろ」という音感は汚物のあれではなく、カエルの鳴き声と認識してもらえるのではないかと考えた。

 で、描いてみた。
 子どもの描いた絵みたい、と評されたが、どうなんだろう。
 まあ、これをメインのイメージイラストにはできないかもしれないが、どこかで使えるだろう。一部分でも使ってあれば「げろきょ」という音感にカエルのイメージを誘導することができそう。
 とりあえず、BLOG「CREA演出部」改め「げろきょ演出部」の隅っこに張りつけておくことにした。

語りっ娘ニュース No.84

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

とぼとぼと

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月23日水曜日

非暴力コミュニケーション2種類のワークショップのお知らせ

----------------------------------------------------
CNVC 認定トレーナー、リヴ・ラーソン来日決定!
東京で入門編&週末ワークショップ開催します(転送歓迎)
----------------------------------------------------

 スウェーデンを中心に活躍する、Center of Nonviolent Communication (CNVC) 認定トレーナー、リヴ・ラーソンさんとケイ・ラングさんの来日が決定しました!

 全ての人のニーズが等しく尊重され、お互いが貢献の喜びで繋がる平和な社会構築を目指すNVC。
 私たちの言動の背後にある、満たされていない "ニーズ"を見つめることによって、憎しみを減らし、痛みを癒し、関係性をより強固なものとすることができます。自らのニーズを理解し表現する方法、また他者のニーズを理解する方法を学ぶことは、人生と生命を豊かにし、それらを大切にすることを学ぶことにつながります。
 今回は来日のチャンスが非常に少ないリヴを迎えての、貴重な学びのチャンスです。ふるってご参加ください!

★北欧からおふたりを迎えるにあたり、前回より金額設定が上がっています。ご了承ください。

■●■●非暴力コミュニケーション ワークショップのお知らせ■●■●
--------------------------------------------------------
1.非暴力コミュニケーション入門講座:『実践的な紛争解決』
--------------------------------------------------------
 どのようなコミュニケーションが争いごとにつながり、逆にどのようなコミュニケーションがつながりや協調を生み出すかについて学びます。

日時:2010年1月14日(木)18:30-21:30
場所:場所:現代朗読協会 羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
   地図→ http://www.roudoku.org/access.html
対象:NVC初心者
定員:25人
講師:ケイ・ラング (英語⇔日本語の通訳付き)
参加費:4000円

【ケイ・ラング】
 エンパシー・トレーナー、調停者、発行者としての仕事に携わる。ガンジーやハフィズ、マーシャル・ローゼンバーグの人生と仕事に影響を受ける。1997年頃からNVCを学び始め、過去10年間教えている。人と人とのつながり、協力と理解のツールを使ってに貢献することに深い情熱をもっており、学校や、さまざまな組織や個人に調停やトレーニングを提供している。
 息子で5歳のネオ君が、教えている事を実生活で実践する手助けをしてくれているという。

--------------------------------------------------------
2.非暴力コミュニケーション週末講座:『恥、怒り、罪悪感-同じコインの三つの面』
--------------------------------------------------------
 怒り、罪悪感や羞恥心が、どのように我々の人生に影響を与えているかについて探求するためのトレーニングです。
 NVCでは「恥、怒り、罪悪感」は同じ意味をもちます。「(私/誰か)は~に値する」「~ねばならぬ」という考えは、他人に向けたとき「怒り」に、自分に向けたとき「罪悪感」「恥」となります。
 たとえば、子供に「ごめんなさいと言いなさい」と叱るとき、「あなたはこれだけ悪いことをしたから、このくらいの罰を受けるに値する」と教育しているのですが、このように、文化によって定められた決まり事(社会的な価値観、常識や教育と称して植えつけられたこと)が、どのように我々のコミュニケーションに影響を与えているかについて、より深く理解していきます。
 また、怒り、恥、罪悪感をより本当の自分とつながった感情に変容させる為の具体的な手法を学んでいきます。自尊心を失わずに「間違い」から学べるようになりましょう。

 このワークショップでは「非暴力コミュニケーション(NVC)」と「ニーズという名のコンパス」を使います。ニーズのコンパスは、恥・怒り・罪悪感が、どのように自分の人生を方向付けているかに気づく手段を提供してくれます。
 また、非暴力コミュニケーション(NVC)の創始者のマーシャル・ローゼンバーグ博士からの提案「絶対に、恥や罪悪感を避ける為に行動を起こさない事」をより深く探求します。
 善と悪、パワーオーバー(力ずく)とパワーアンダー(いいなり)を超えたところに何があるかを探求することで、人生をより豊かに生きるための力を与えてくれるでしょう。

日時:2010年1月16日(土)10:00-18:00+ 17日(日)10:00-17:00
場所:現代朗読協会 羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
   地図→ http://www.roudoku.org/access.html
対象:NVCに興味のある方(初級~中級)
定員:25人
講師:リヴ・ラーソン (英語⇔日本語の通訳付き)
参加費:スライディング・スケール(18000円~38000円)

※スライディング・スケールとは、経済的に恵まれた方が喜んで多くを提供してくださるであろうことに信頼して、経済的に恵まれない方にもNVCワークショップへの門戸を開くことを可能にする参加費システムです。もっと情報が必要な方はお問い合わせください。
※学びたい方が、金額が理由で参加を見合わせることのないようにとの希望を持っています。経済面で難しいと考える方はどうぞご相談ください。

【リヴ・ラーソン】
 CNVC認定トレーナー。NVCの創始者、マーシャル・ローゼンバーグのもとでトレーニングを受ける。1992年以降、コミュニケーションのトレーニング、チーム&リーダーシップ開発、調停等の分野で活躍。現在はコミュニケーション、コンフリクト・マネージメント、そして特に調停に注力。スウェーデンを中心に世界的に活躍する。5歳のネオ君の母であり、コミュニケーションと調停に関する7冊の著作がある。最新刊は"Anger, shame and guilt - 3 sides of the same coin.(怒り、恥、罪悪感ー同じコインの三つの面)"。
 リヴは「NVCは個人の成長に貢献し、人間関係や社会に影響を与えるコミュニケーションや調停のツールでもある。個人の人生の質だけでなく、より幅広い状況において、本当に貢献できる機会を見つけることができた。NVCのプロセスを使う事で、全ての人々が必要としている事が我々の行動の指標となる世界を作り出すことが本当に可能である事に、おおいに希望をもっている」と語る。

■●■●どちらのワークショップも、お申し込み・お問い合わせは:

1) 日本NVCネットワークのウェブサイトから申し込み・問い合わせフォームを使って
2) NPO法人現代朗読協会のウェブサイトから詳細・申し込み・問い合わせ(フォームあり)
3) メールで nvc2009novworkshops@gmail.com まで

【注意】
・お申し込みをいただいたあと、振込先等を記載した案内メールをお送りします。 受付は入金をもって完了とします。
・案内メール送付後1週間または開催日の5日前までに、ご連絡なく入金を確認できない場合、キャンセル待ちをされている方への便宜のため、自動的にキャンセルとさせていただきます。悪しからずご了承ください。

 ご連絡お待ちしています! 主催:NVCワークショップ運営委員会■●■●

Morning Plain

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月20日日曜日

クリスマスプレゼントにオーディオブックはいかが?

 数時間から数十時間におよぶ長編小説のオーディオブックがあるのをご存知ですか?
 現代朗読協会員が参加する「アイ文庫オーディオブック」は、時間とコストがかかって製作が難しい長編小説のオーディオブックを中心に作っています。
 長編はCDにすると何十枚にもなってしまって煩雑なため、おもにiTunes Storeや電子書店パピレスなどでダウンロード販売をおこなっていました。
 それがこのたび、数十時間を一枚に収められて扱いやすいDVD版の発売が決定!

 DVDのよいところは、ディスクの入れ替えをしないでいいだけではありません。
 DVDプレイヤーで再生するため、テレビ画面で視覚的に再生したい章や節を選べ、高齢者やお子様にも扱いやすくなりました。
(動画やテキストは含まれていません)
 知的で、想像力を刺激する、音の文芸世界を、あなたの大事な人にプレゼントしませんか?
 これからの季節、ご両親やお子様へのクリスマスプレゼントに……。
 家族で大掃除やおせち料理作りをしながら、流しっぱなしで聞くのもいいですね。

 第一弾として林芙美子「放浪記」、太宰治「人間失格」「斜陽」、夏目漱石「彼岸過迄」を準備しました。以後、続々と新作が登場します。
 ご購入はこちらから。

Him

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月19日土曜日

Someday My Prince Will Come

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

語りっ娘ニュース No.83

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

2009年12月16日水曜日

朗読関係の記事を別BLOG「CREA演出部」に移転

 いままで朗読関係のお知らせや報告、考察などをプライベート日記とごちゃまぜにして流してきたが、切りわけることにした。
 朗読関係の記事を掲載するのはこちら

「CREA演出部」という名前がついているBLOGだが、「CREA」とは現代朗読「Contemporary REading Act」もしくは現代朗読協会「Contemporary REading Association」の略。
 現代朗読協会でおこなわれている公演/ライブ/ワークショップなどのお知らせや報告を流すほか、演出部で考察されたり実践されている「現代朗読の理念や方法論」についても、こちらに掲載する。

High Life

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月15日火曜日

譜めくりの女

 いやー、こわいですねー、女性って。
 ピアニストをめざしている少女が、そのための重要な試験演奏のときに、試験官のひとりの女性ピアニストのちょっとした無神経な行動によって集中をそがれ、演奏をしくじってしまう。そのことをずっと根に持っていて、大人になってから巧妙で陰湿な復讐をしかけていく。
 復讐されるほうは、自分の犯したささいな罪についてまったく自覚はない。
 こういうことって世の中にはたくさんある。と思うと、ぞっとする。自分がやったかもしれない無自覚な行動によって人を傷つけてしまい、それだけならまだいいけれど相手がずっとそのことを忘れずに根に持っていて、いつか復讐される。
 監督のドゥニ・デルクールは、フランス国立音楽院教授でもあるヴィオラ奏者という変わり種。女性。
 女性が女性の陰湿さを、これでもかこれでもかとえぐって描く。
 けっして後味のいい映画ではない。人間のある種の本質を突きつけられ、ホラー映画よりも怖い。
 主演のデボラ・フランソワが、復讐をはたすにつれどんどん妖艶で美しくなっていくところも、すごみがある。


祈り

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月14日月曜日

すごい! Kindle for iPhone

 Amazon.comの電子書籍リーダー「Kindle」というのが話題になっていて、日本でもぼちぼち見かけるようになってきているが、iPhone App にKindleが登場した。無料。
 さっそく試してみた。
 その前に、Kindleのなにがすごいといって、Amazonの売り上げが、Kindleが2年前に登場して以来、現在、冊数ベースで電子書籍の売り上げがほぼ50パーセントになっているという事実だ。たった2年で「本を読む」という風景がこれほど変わったというのは、なにを意味しているのか。

 AmazonのKindle対応電子書籍は、現在、約36万冊ある。これをiPhoneで読むためには、Appをインストールしておくほかに、Amazon.comのアカウントを取得して、クレジットカードを登録しておく必要がある。
 アカウントはAppからでも取得できるが、まあコンピューターで作業しておいたほうが楽だろう。
 iPhoneの Kindle App を立ちあげ、Amazon.comのアカウントを入力して「Get Books」を選択。すると一時的にSafariが立ちあがって、Kindle Store に接続する。ここで読みたい本をサーチして選択し、あとは1clickで購入できる。
 購入すると、Kindle App に戻るので、ダウンロードが完了するまでしばらく待つ。そうするとHome画面に購入した Kindle book のタイトルが表示されるので、あとは読むのみ。
 私は試しに、Marshall B. Rosenburg "Nonviolent Communication" を買ってみたが、紙の本となんら変わりなく読むことができた。かさばる紙の本はだれかにプレゼントしてしまうことにしよう。

 さて、この流れが日本にどう入ってくるか、だ。
 日本でもこのように電子書籍がKindleやiPhoneで読めるようになるのはありがたいが、著者側からの視点でこれを俯瞰してみたい。
 iPhone App が一個人で開発でき、一個人で全世界に販売できるようになっていることを見れば、本(テキスト)や音声(朗読や音楽)も一個人で作ったものが一個人から直接、全世界に向けて販売できるようになることはまちがいない。
 私が本を書き、Amazonなどの電子書籍サイトに個人で登録し、個人向けに販売できるようになるのは、おそらく何年もかからないだろう。私が本を書き、それを1000円で売りたいと設定したとき、電子書籍サイトは決済手数料として30パーセントを取り、私は700円を受け取る。そういうことになると思う。
 そんなビジョンの元に本を書くとしたら、どんな内容になるだろうか。

締切り

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月13日日曜日

Swallowed in the Sea

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

ホテル予約のすったもんだ、知立文化センター入り

(つづき)
 沙也佳ちゃんのお母さんがとってくれたホテルにチェックイン。しようと思ったのだが、予約を受けていないという。どうやら、予約したホテルが違っていたようだ。で、あちこち電話して聞いてみるのだが、どのホテルなのかわからない。家に戻ればメモがあるのでわかるというのだが、いまから名古屋まで戻るのはどうか。
 幸い、そのホテルに空室があったので、そのままそのホテルに泊まることになった。
 最後の最後でとんでない罠が待ち構えていたが、まあことなきを得た。まあ、沙也佳ちゃんのお母さん、なかなか愛すべき人ではある。それに、なかなか快適なホテルだったのでよかった。バスタブが大きめで、ゆっくり風呂につかれた。

 午前7時前に起床。
 BLOGを書いたり、メールをチェックしたり。
 ホテルの朝食。菜々子ちゃんも泊まっていたので、いっしょに食べる。心理学を専攻しているということで、音楽療法をやりたいらしいのだが、なかなか難しいらしい。
 沙也佳ちゃんのお母さんとお兄ちゃんが車で迎えに来てくれる。知立文化センターへ。
 これから午前中、オープニングがあるので出席してほしいといわれている。本番は午後。UStreamを使ったネット中継をやってみたいのだが、余裕があるかどうか。手伝ってくれる人がいればやれるかも。
 もしやれるとしたら、こちらで14時から流せると思う。

2009年12月12日土曜日

現代朗読の講師を気軽に育成したいと思っている

 朗読を指導するための講師の方たちは、どういう経緯で講師になったのだろう。
 ほとんどが、
「自分も朗読をやっている」
「声優やアナウンサーやナレーターという声の仕事についている」
 といった方だろうと思う。
 それ以外に私が知っているかぎりでは、放送作家や演劇の演出家という方もおられるが、ごくまれである。
 ほとんどの朗読指導者が、自分の豊富な実践経験にもとづいて指導にあたっている。ご自分がよいお手本となって、どうすればこのように読めるようになるか指導するわけだ。
 私も朗読指導をおこなっているが、私自身は朗読家でアナウンサーでもないので、お手本を示すことはない。というより、できない。そういう人間が朗読指導にあたっているというと、事情を知らない人はたいていびっくりするのだが、指導者/コーチが実演者である必要はかならずしもない。たとえば音楽の世界ではすぐれたピアニストがかならずしもすぐれた指導者であるとはかぎらない。ピアニストとしては大成しなかったが、指導者となってすぐれたピアニストをたくさん育てたというような人はたくさんいる。
 音楽の世界ばかりではない。演劇、美術、文学、スポーツなどの分野でも、実演者と指導者/コーチは別の仕事としてかんがえられることが多くなっている。そのほうが都合がよいことがわかってきたからだろう。
 どういうふうに都合がいいかというと、自分もやれてしまえる実演者が指導にあたると、どうしても自分の経験則にもとづいた方法を生徒にも押しつけがちになる。自分はこうやってうまくできたんだから、あなたもこういうふうにしなさい、というふうに。それがうまくいけばいいが、表現の世界では指導者のコピーが大量生産されても意味がない。それぞれの個性が生きてこなければおもしろくない。
 その観点から、私は「現代朗読」という方法を研究してきた。
 それは特別な方法ではなく、考え方と観察力といくらかの経験を積めば、だれもが指導者になれる方法だと思っている。
 私の提唱している「現代朗読」の方法をひとりじめしようなんて思っていない。むしろ多くの人に理解してもらい、実践してもらいたいと思っている。そうすれば、朗読の世界がもっともっと自由になり、楽しくなり、特別な人でなくても自分自身を朗読という行為を通してイキイキと表現できるようになるからだ。
 もっと朗読を(聴く人もふくめて)楽しむ人が増えてほしい。これほど手軽で、しかし奥が深い表現はほかにない。

 12月26日は1月10日に一日講座というものをやるのだが、ここで現代朗読を学んだ人は自宅に持ちかえって、どんどんそれを広めてほしい。
 一日講座なので、継続的に来れないような遠方の人もこの日だけ都合をつけて来てもらえばいいし、遠方でなくても現代朗読協会への継続的な参加ができないような人も、一日だけあけて来てくれればいい。
 一日で可能なかぎり、現代朗読のエッセンスをお伝えし、習得してもらおうと思っている。

 現代朗読一日講座の詳細はこちら

Solitary Woman

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月11日金曜日

ロードクパーティ「羽根木でロンド♪」のお知らせ(12/27)

 12月27日(日)の16時ごろから、年忘れ・ロードクパーティを開催します。
 ロードクパーティとは、現代朗読協会でたびたび開催している、飲食しながら
気楽な雰囲気で各自好きなものを好きなように、読みたい人が読む、という会で
す。聞くだけもOK、順序や決まりは一切ありません。
 差し入れを一品以上お持ちください。お酒、つまみ、お料理、お菓子、おいし
いものならなんでもOKです。
 昼から大掃除もおこないます。こちらのお手伝いをしてくださる方も募集中で
す。

◎日時 2009年12月27日(日) 16:00-20:00
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(世田谷区羽根木1-20-17)
◎参加費 1,000円(+カンパ)

語りっ娘ニュース No.82

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

講演

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月8日火曜日

ロードクセッション「げろきょでないと Vol.4」のお知らせ(12/16)

 恒例になりました。スリルと冒険と愛のロードクセッションの第四弾です。
 即興演奏と驚きのロードクパフォーマンスを展開し、音楽ライブを凌駕するほどのスリリングなライブ展開をおこなっている「げろきょ」こと現代朗読協会(http://www.roudoku.org)が提供している驚きと共感の一夜。
 現代朗読体験もおこないます。飛び入り歓迎です。体験希望の方はテキストをお持ちください。「こまかいこと」は現地で相談、です。 そもそも「こまかいこと」をいわない自由なライブです。
 途中入りや途中抜けも大丈夫です。お仕事やご予定に合わせておいでください。

◎日時 2009年12月16日(水) 19:30-22:00
◎場所 中野Pignose(中野区新井1-14-16)
◎料金 ミュージックチャージ 1,500円ほか飲食代

※このライブの模様は随時、YouTubeにUPしています。「pignose 現代朗読協会」というキーワードでクロス検索してみてください。

Start

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月7日月曜日

OmmWriterというテキストエディタに惚れた

 Mac用の無料ソフト。
 とてもシンプルなテキストエディタ。シンプルなだけでなく、デザインが美しい。
 少し使ってみるとわかるけれど、「書く」という行為以外のなにものにも邪魔されないばかりか、このエディタの持つ一種の「環境」が心を落ち着かせてくれて、「ちょっとまずいのでは?」と思うほど書く内容がクリアになるような気分になる。

 フリーソフトだが、取得するにはメールアドレスを入力する必要がある。すぐにURLが送られてきて、ダウンロードできる。
 起動すると、真っ白な雪原の風景が画面いっぱいに広がる。枯木が二本、右のほうに立っている。そして、環境音楽のような静かな音楽が流れはじめる。
 最初はいったい、この画面のどこに書けばいいんだととまどったが、マウスを動かしてみると、画面中央に四角い入力窓があらわれる。この窓の大きさは好きなように変えられる。
 文字を打ってみる。日本語だと確定操作をするまでわからないのだが、英文だとキーを打つたびに控えめな音が発生して、それがまるで自分でも音楽に参加しているようなリズムを作りだす。しかし、まったく邪魔ではない。

 背景はほかに、なにもない無地と、淡い布目のような模様に変えられる。
 フォントも3種類くらいはある。しかし、それだけ。大きさも3段階で変えられるのみ。
 音楽は7種類とミュート。キークリック音も何種類かから選べる。
 それ以外はなにもない。カーソルを動かすとシンプルなデザインのアイコンが現れて、最低限のファイル操作ができる。
 私は書くときは、画面の中央にエディタ窓を置いて、そのまわりにはブラウザだのメーラーだのを立ちあげていつでも使えるようにしていたのだが、それらがいかに書く行為や思考に邪魔な介入をしていたのか、あらためてわかった。シングルウインドウの時代にはそうやって書いていたわけだし。
 Macユーザーにはかなり強力におすすめ。

プール

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月6日日曜日

現代朗読一日講座を開催します(12/26)

 継続して来るのはむずかしいが、一度、現代朗読をしっかり学んでみたい。そういう声が多くあるのを受けて、一日完結の講座を開催します。
 半日関係の体験ワークショップというものもありますが、一日講座はより深く全体像を知ることができ、すぐに翌日から現代朗読を試せるように知識や方法を持ちかえっていただくためのものです。
 こういう方におすすめです。

・仕事、育児・家事、健康の問題などで、毎週のゼミやワークショップなどに継続的に参加するのは難しいという方。
・地方在住なので東京までしょっちゅうは出てこれないという方。
・ほかでも朗読の勉強や指導をやっているが、朗読表現にたいするあたらしい考え方である現代朗読について深く知りたい、という方。

 また、一日完結ではありますが、何度も繰り返し受講することも可能です。より知識と方法を深めることができるでしょう。
 こんなことをやります。

・現代朗読における発音・発声と呼吸、身体使いの解説および実践。
・朗読テキストの読解法の基礎と現代(コンテンポラリー)的展開方法。
・コミュニケーションとしての朗読体験。
・固めない、準備しない、たくらまない、柔軟で魅力的な朗読表現のためのプラクティス。
・朗読演出体験。それぞれの個性、特性に応じた表現のアドバイス。

 以下のような方は一日講座ではなく体験ワークショップをおすすめします。

・とりあえず現代朗読を少しだけ体験してみたい。
・現代朗読協会がどういうところなのか知りたい。
・他の継続的なワークショップを受ける前に、まず様子を知りたい。
・もし自分に合うようだったら継続的に参加してみたいとすでに考えている。

〈一日講座募集内容〉
日時 2009年12月26日(土)10:00-17:00
場所 現代朗読協会「羽根木の家」
参加費 10,000円(税・教材費込み)
参加資格 いっさいありません。
   身体的・精神的に気がかりのある方は遠慮なくご相談ください。

※詳細とお申し込みはこちら ⇒ http://www.roudoku.org/oneday.html
※次回一日講座は2009年1月10日(日)です。

1月の「現代朗読を体験しよう」ワークショップ開催のお知らせ

今月の現代朗読協会の体験ワークショップも定員いっぱいのお申し込みをいただき、無事に終了いたしました。
来月2010年1月の開催についてお知らせします。お申し込みはどうぞお早めに。

まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のために、現代朗読協会が毎月おこなっているとてもアットホームな「現代朗読を体験しよう」ワークショップです。

2010年1月の開催は、1月9日(土)10:00~13:00です。
参加費は2,000円。
開催場所は東京世田谷羽根木(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)の現代朗読協会・羽根木の家です。

詳細とお申し込みはこちらから。
⇒ http://www.roudoku.org/taiken1.html

今月(12月)の参加者の声を一部抜粋して紹介します。

◎表現するということを難しく感じていましたが、特別な人だけができるということではなく、訓練しだいでは誰にでもできるようになるのかなと思いました。

◎今日は、表現の世界に一歩足を入れたようでうれしかったです。表現の世界、とても魅力を感じます。この先もぜひやってみたいと思いますので、よろしく。

◎まず会場に驚きました。とても素敵で、リラックスできました。一人一人に時間をしっかりさいていただく形だったので、私自身は勿論、色々な人がいるというのを実感できました。普段の○○○の講座では、時間の制限と構成しているメンバーの性質もあり、「きちんと読む」方向に意識が行っていたので、アドバイスや指導がとても新鮮で有意義でした。

◎とても興味深い内容でした。最後のライブも、別世界に入りこんでしまうような迫力でした。

◎今日はありがとうございました。三四郎と現代曲が合うというのは発見でした。ピアノとのコラボも今までには何回かありますが、今日はとても安心して楽しく朗読できました。これからもいろいろ取り組んでみたいと思います。

シコシコ、カキカキ

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月4日金曜日

NVC週末ワークショップが1月も開催されます

 Nonviolent Communication(非暴力コミュニケーション)をご存知ですか?
 アメリカの心理学者、マーシャル・ローゼンバーグが創始した、穏やかな心で生きられるようになるコミュニケーションの手法です。
 11月にはカナダの公認トレーナー、フランソワ・ボーソレイユを招いて週末ワークショップ他を開催、初めての人は「生きるのが楽になった」、経験者はさらに学びを深める素晴らしい会となりました。
 その興奮も冷めやらぬ1月、再び羽根木の家で、今度は北欧から公認トレーナーを招いてのワークショップが実現しそうです!
 詳細は改めてお知らせしますが、1月14、16、17日に入門編と週末ワークショップを企画中です。
 興味のある方は、日本NVCネットワーク、または現代朗読協会にお問い合わせください。

Here's That Rainy Day

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月2日水曜日

知立演劇フェスティバルに出演します

 12月13日(日)に開催される「演劇フェスティバル イン ちりゅう 2009 Vol.13」に語りっ娘・小林沙也佳ちゃんのサポートで出演します。
 愛知県知立市の文化会館かきつばたホールでおこなわれるイベントで、入場は無料です。
 沙也佳ちゃんと私の出演は14時からで、45分くらいの時間をもらってます。

 今年は「高句麗ものがたり」をメインに上演します。
 いろいろな縁がつながって、埼玉県の高麗郡にある高麗神社のイベントで沙也佳ちゃんが語ることになり、それがきっかけでこの演目が生まれました。私はテーマ音楽を作り、当日はピアノ演奏もします。
 近くにお住まいでお時間の許す方はぜひ遊びにいらしてください。
 出番前後は私は楽屋にいますので、そちらにも気軽にいらして声をかけてください。

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

 この映画は実話にもとづいている、ということわりがはいっている。
 ソ連に侵攻されていたアフガニスタンに、ある政治的理由でアメリカが介入をためらっていた時期、一見実現不可能と思える複雑な政治手腕を発揮して軍資金をゲリラたちに調達し、ソ連の無敵攻撃ヘリコプター・ハインドを始めとするさまざまなハイテク武力を打ち破るきっかけを作り、ついにはソ連のアフガン撤退を実現した政治家の物語、である。
 その政治家が合衆国下院議員のチャーリー・ウィルソンズであり、実在の人物である。トム・ハンクスが演じている。
 監督はマイク・ニコルズ。私の世代だと「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」や「卒業」が印象に残っている。

 私の少年時代のアイドル作家のひとりにR・A・ハインラインというSF作家がいたが、彼の小説に『異星の客』というのがあった。これは当時、ヒッピーの間でバイブルにもなり、現代もNVCのツールのひとつに「グロクカード」があるように、まだ生きて残っている小説といっていい。「グロク」というのはハインラインの造語で、小説のなかで重要な言葉として登場する。
 何度か読みかえしているが、NVCの視点で読みなおしてみると、たしかに主人公のヴァレンタイン・マイケル・スミスは非暴力の人であり、非暴力の思想を体現している。超能力を使いはするが。
 その小説の舞台となるのが、デュバル・ハーショーという作家の邸宅なのだが、デュバルはそこに秘書と称して美女を何人もはべらせている。美女たちはプールで遊んだりなんかして、いつも楽しそうだ。デュバルがなにかアイディアを思いつくと、「当番!」と叫んで、美女のひとりを呼びつけ、口述筆記を始める。
 それにそっくりの設定が、チャーリー・ウィルソンズの美人秘書軍団なのだ。チャーリーはやり手の政治家ではあるが、ごく俗っぽいエロおやじであり、自分自身を見ているような場面もあって、なんだかお尻がもぞもぞするのだった。たしかにげろきょも女性が多い。
 もちろん私はやり手の政治家ではないし、影響力のある著名な作家でもない。しかし、平和を実現する場にはかならず女性がいる。ただし、この映画のケースでは武力解決ではあったわけだが。
 映画の本筋とは関係なく、そんなことを考えながら見ていた。
 それにしても、チャーリー・ウィルソンって本当に映画のなかで描かれていたような人物なのか?


嵐の中の温泉

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年12月1日火曜日

ものごとを計る尺度を変えよう

 きょうびの世の中、ゼニである。どんなものごとでも、あるいはどんなことをしても、お金に換算することでその価値をはかる。
「それ、いくらになる?」
 ある芸術文化的な団体の会合で、えらい人が最初にスピーチをした。その人は芸術のすばらしさについていくつかの具体的な事例をあげて語ったのだが、どういうふうにすばらしいかというと、話は全部、
「結局、こういうふうに芸術文化を大切にしたから、お金がたくさんはいってきたのです」
 というところに落ちていくのだった。
 たとえば、過疎の村が芸術祭を開催した。それによってたくさんの人が来るようになり、村は「金銭的に」潤った。人口減少も止まり、税収も増えた。
 そうじゃないでしょう、と私は思う。とくに文化芸術の分野においては、お金がどれだけ回ったかよりも、人がどれだけ成長し幸せになったかが重要ではないかと思うのだ。
 単位をつけ、計量的に見るのは難しいけれど、教育を含む文化や芸術は人を成長させるためにある。なにも子どもだけの話ではない。大人だってお年寄りだって、成長できる。また、成長するために生きている。昨日より今日の自分が、今日より明日の自分が、わずかでもよりよい人間になれるように努力しながら生きている。成長努力ができることこと、生命に鮮度があることの証明になると思う。
 では、なぜ人は成長するのか。
 もちろん、幸せになるためである。自分の幸せ、家族の幸せ、社会の幸せ、そして地球全体の幸せ、それらをイメージしめざすとき、人は成長努力をする。
 よって「幸福度」は価値基準ではなく、「成長度」こそ価値基準だと思うのだ。そんなものがもし計量化できれば、の話だが。

 現代朗読協会には本当に勉強の好きな人ばかり集まっている。みんな、よりよい自分になるため、よりよく自分を表現するため、よりよく人と共感を分かち合えるようになるため、真剣に語り合い、伝え合っては勉強をつづけている。
 このような成長の場に立ちあえていることを、このうえなく幸運に感じる。

取手 Art Path 2009

 現代朗読協会のゼミ生でもある菊地裕貴が作品を出展するので、そのお知らせ。
 彼女は東京芸術大学美術学部の先端芸術表現科の2年生でもある。「先端芸術」とは、つまり前衛的な芸術のことだろう。まだだれもやっていない先端的な芸術表現の勉強をする場所らしい。
 というわけで、菊地裕貴の展示(というかパフォーマンス)も先端的なもののようだ。私も少しだけアドバイスしたのと、素材になる作品「Bird Song」を提供しているので、観に行ってこようと思う。
 楽しみだ。

 以下、その案内。
 私は12月6日に行く予定。しかし、取手キャンパスに午前10時半に着いているためには、何時に梅丘を出ればいいんだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アートパスとは、本学取手キャンパスで毎年行われている学生主体のアートプロジェクトです。
絵画科油画専攻、先端芸術表現科を中心に、本学美術学部全体から200名を超える学生の作品が展示され、作品ジャンルも絵画、彫塑、インスタレーション、写真、映像、音、身体と多岐に渡ります。
また、ゲスト作家によるワークショップや講演会など、多彩なイベントも企画されています。

日時:2009年12月3日(木)~6日(日) 10:00-17:00
入場料:無料
住所:茨城県取手市小文間5000番地 東京藝術大学構内
公式HP:http://www.geidai.ac.jp/event/artpath09/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

菊地裕貴のパフォーマンスについて。

□菊地裕貴 朗読「Bird Song」(原作:水城雄)
□場所:メディア棟1階 リハーサルルーム
(カフェとトイレに挟まれてます笑)
□時間:12月5日(土) 14:00~
    12月6日(日) 10:30~/11:15~
□公演時間:10分程度

さらに、同学部2年の水本紗恵子の演出で、別のパフォーマンスもやります
水本とは「ミズモ」のことで、げろきょのガス展にも来てくれた。

□水本紗恵子演出「黄いろのトマト」(原作:宮沢賢治)
□出演:武藤舞子/菊地裕貴/渡利紗千子/水島ゆめ/伊澤秀幸
□場所:メディア棟1階 リハーサルルーム
□時間:12月4日(金) 15:30~
    12月5日(土) 10:30~/11:15~
    12月6日(日) 14:00~/15:00~
□公演時間:20分程度

人のグラスに手を出すな!

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月30日月曜日

のみましょう、よみましょう、あそびましょう

 あさって、私がピアノを弾いて、げろきょ会員がロードクでセッションをおこなう中野の〈ピグノーズ〉のこと。
 なんで店に「豚の鼻」という名前をつけたのか、うっかり聞き漏らしているのだが、ここのオーナーのmizuhoさんとは、数年前、ある歌手のサポートバンドとしてご一緒したのがきっかけで知り合った。
 mizuhoさんはバイオリン弾きで、美人バイオリニストがいっしょだということで、そのライブは私には珍しくちょっとドキドキした。
 それっきりかと思っていたら、mizuhoさんのほうから私の朗読のライブに来てくれた。なんでも、朗読に興味があるということだった。ライブやリハーサルに何度か来てもらった。
 そして〈ビグノーズ〉を開店され、私も音楽だけでなく、朗読者もいっしょにライブに出るようになった。

 これまで「げろきょでないと」と題して、ロードクと音楽のセッションを2度おこなったが、12月は第一・第三水曜日の2回、おこなうことになっている。また、来年1月からは第一・第三火曜日におこなう予定だ。
〈ピグノーズ〉はとても小さな店で、こういう店でのライブに慣れていない人は入りにくいということも聞いたが、全然そんなことはない。mizuhoさんはフレンドリーだし、小さい店内では知らない客同士もまるで家族みたいだし、なにより出演者と客の距離がとても近い。客の飛び入り参加も大歓迎の、大変気さくな店なのだ。
 ただ飲みに来るだけでも料金は安いし、おすすめだ。気が向けば、ライブに飛び入りするのもいい。楽器が演奏できないと気がひけるものだが、私たちがやっているのはロードクだ。ただそのへんにある本を読むだけでも、ライブが始まる。そしてこれがまたスリリングで楽しいのだ。なぜなら、私たちがやっているのは「現代朗読」であり、コンテンポラリーな表現手法なのだから。特別な技術はなにも必要ない。自分をただ「開く」だけでいい。

 小さな店だけど、肩を寄せ合って楽しみましょう。ぜひいらしてください。歓迎します。
 次回「げろきょでないと」ライブは、12月2日(水)午後7時半ごろから、中野〈ピグノーズ〉にてスタートです。
 出演は私のほかに、いつもの野々宮卯妙、照井数男、そして初出演の唐ひづる(メイドロードクライブでは大活躍でしたね)、山下櫻子。ギターを抱えて船渡川広匡も参戦予定。

いま読んでいる本:熱帯の夢

 この本を茂木健一郎が書くための旅行に同行していたのが、日高敏隆先生であった。つい先日、亡くなった。
 合掌。
 日高敏隆先生はコンラート・ローレンツとならんで、私の思春期のアイドルだった。
 私は中学生のころからSF小説にハマり、内外のものを読みふけった。国内ではもちろん小松左京も全部リアルタイムで読んだが、小説だけでなくエッセイや対談集にも漏れなく手を出した。小松左京という人は博学の人で、ありとあらゆる分野に通じている。そんな彼の対談相手に日高敏隆先生がいて、その話の内容に魅了された私は、日高先生の本も読むようになったのだった。
 あげくに、動物行動学をやりたいと思い、京都大学の理学部を受験したのだが、落ちた。女の子の尻を追いかけること、音楽にのめりこむこと、これらと受験勉強は両立しなかった。いまでもそうだが、あまり懸命な人間として生まれついてはいなかったようだ。まじめに受験勉強をやって、動物行動学を専攻していたら、いまごろどうなっていただろうか。はるかかなたの蜃気楼を追うような想像ではある。

 余談がすぎた。
 茂木健一郎は先日、所得税の申告漏れを指摘されて話題になったが、熱帯を旅行する夢はこのコスタリカ行きを含め、何度も実現させているようだ。
 そのことに私は嫉妬する。読んでいて、ひりひりするほどの憧憬を覚える。

『熱帯の夢』茂木健一郎/集英社新書


日々の気づきを大切にして朗読表現に生かす

 現代朗読協会のゼミやワークショップでは、毎回、冒頭で「気づき報告」という時間をもうけています。入門ゼミでのその模様の一部を紹介します。
「表現する」ことの意味。共感してもらうこととは? ライブでお金をもらうことについて。私たちはなんのためにライブをおこなうのか。
 こういった根源的なテーマについてみんなで話し合いました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

When It Rains

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月29日日曜日

ロードクパーティー「祈り」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りしました。
 最後は、ワークショップ参加者4名による群読。水城雄作「祈り」を全員で読みました。
 次回第三期の「朗読はライブだ!」ワークショップは、1月から開催されます。


夜に聞くデッキの雨の音

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月28日土曜日

体調を崩している人が多いようですが

 ご存知のように、私・MIZUKIは非常に健康で、怪我などの突発的なことを除いて体調は安定しており、風邪もめったにひかない。インフルエンザもワクチンなど打ったことはないがここ何年もかかっていない。
 これはただ生まれついて丈夫なわけではなく、それなりに体調管理に気を使っているから安定しているのだ。
 家族はよく知っていることだが、幼少時の私はとてもひ弱で、小学校時分には一年の三分の一くらいは熱を出して休んでいた。また、腎臓病と診断されたり(後に起立性淡白症と判明)、ジフテリアや赤痢などにも羅患経験がある。
 30歳くらいまでは年に何度は高熱を出して寝込む日々があった。また胃腸も弱く、しょっちゅう下痢をしていた。体重も50キロを割りこんでいた。ちなみに、身長は172センチ少しある。
 これが30歳をすぎたころからしだいに丈夫になり、体調も安定するようになった。このきっかけはとてもはっきりしていて、プールに通いはじめた時期と一致する。プールそのものが自分にあっていたということもあるだろうが、プールに毎日通うためには規則正しい生活をしなければならず、そのこともよかったのだろう。また、毎日一定量の運動をすることで、よく眠るようにもなった。
 その後、意識的に生活リズムや食事を改善し、現在にいたっている。いまはプールには通っていないが、体調はよい。

 そんな私が日頃気をつけていることを紹介したい。こういったことに気をつけていれば、体調はかなり安定するはずだ。
 なぜこんなことを書くかというと、このところ現代朗読協会でも体調を崩してゼミやワークショップを欠席する人がとても多く(出席予定者の半分を超える日々が続いている)、みなさんの元気な顔を見られないのが一番残念なことだからだ。また、朗読者は身体表現者でもあるので、ぜひとも体調管理を万全にしていただきたいという希望もある。

1. 規則正しい生活を心がける
 とくに起床時間に気をつけている。明るくなる時間には起きて、日差しを浴びるようにする。すると、そこで生体リズムがリセットされ、一日のリズムができる。

2. 肉をひかえ野菜を多めに
 肉食は極力ひかえる。日本人は100年前まで日常的に肉食はしていなかった。急に肉食が多くなったことでいろいろな弊害が生まれていると思う。
 野菜はビタミン類の多い緑黄色野菜を多くとるように気をつけると、風邪をひきにくくなる。また、玄米を混ぜてご飯を炊いたり、発酵食品を多くとるようにすることで、免疫力が増加し、インフルエンザなども発症しにくくなる。もはや「感染しない」ことは無理だと思うのだ。感染しても発症しないことが肝心。

3. 水分をしっかりとる
 水分は充分にとるようにしている。ただし、ペットボトルなどの既製品は逆効果。ああいう飲料にかならず含まれている添加ビタミンやソルビン酸などの防腐剤、酸化防止剤などが体調を崩す一因となる。どうしても外で水分を買う必要があるときは、ただの水がいい。

3. 適度な運動
 膝を痛めて以来、走ることができなくなったので、なるべくたくさん歩くようにしている。また、加齢によってどうしても筋力はおとろえるので、部分的に筋力トレーニングを心がけている。といっても、マシンを使ったようなおおげさなものはやらない。身ひとつでできるエクササイズがたくさんあるので、そのいくつかを数日おきにやるだけ。

4. 十分な睡眠
 運動を心がけているとよく眠れるようになる。が、忙しいときは夜の睡眠が足りなくなることがある。そういうときでも朝はきちんと起きて、昼に5分とか10分くらい昼寝するようにしている。これはコツをつかむまでなかなかできなかったのだが、いったんコツをつかんでしまえば、いまではいつでもどこでも瞬間的に睡眠をとれるようになった。

 以上。
 だれでもできることだし、なにも特別なことはやっていない。

ロードクパーティー「青い空、白い雲」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 四人めは、メイド朗読ライブでも大活躍だった小梅ゆかりの朗読です。水城雄作「青い空、白い雲」を情感をこめて、しかしべたつかずさわやかな味わいで表現しました。


先生への手紙

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月27日金曜日

ロードクパーティー「猩々」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 三人めは、現代朗読協会のライブ初登場の環(たまき)による朗読です。能楽の謡曲を取りあげるという非常にユニークな題材です。とてもメリハリのきいた表現力のある人で、今後どのようなものを聞かせてくれるのか、楽しみですね。


The Green Hours

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月26日木曜日

語りっ娘ニュース No.81

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

あげたい

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月25日水曜日

げろきょからの業務連絡

 12月5日開催の体験ワークショップが満員御礼になりました。
 このところ、定員いっぱいの開催が続いていたので、一時は定員を増やそうか、増やしてもできる方法はないか、と考えていたのだが、やはり定員は増やさないことにした。たとえ体験といえども、できるだけひとりひとりしっかりと見て、伝えたいからだ。
 というわけで、締め切りました。受けたい方は1月までお待ちください。
 あるいは、12月26日に「一日講座」というものを新設開講するので、そちらに参加してください。

12月5日の体験WSは定員締切間近です

 お知らせです。
 毎月一回開催している現代朗読協会「現代朗読を体験しよう」ワークショップですが、現時点で定員締切までわずか(あと1名)となりました。
 このところ、毎回、定員いっぱいのお申し込みをいただいており、まことにありがとうございます。なるべく全員の方のニーズにお応えしたいので、定員を超えての申し込みはお断りさせていただいてます。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご了承ください。
 ご興味のある方は、どうぞ早めにお申し込みください。

ロードクパーティー「蜘蛛となめくじと狸」より

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 ふたりめは、すでにライブではおなじみとなりつつある数学者でもある朗読者の照井数男です。宮沢賢治の「蜘蛛となめくじと狸」という不思議な短編より「銀色のなめくじ」の部分を抜粋して朗読しました。それはそれは不気味なお話です。


夏の終わり、遊覧船に乗る

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月24日火曜日

ロードクパーティー「銀河鉄道の夜」より

 現代朗読協会では「朗読はライブだ!」というワークショップを定期的に開催しています。全6回のワークショップを通じて現代朗読の方法を身につけ、共感共有の場としての朗読ライブを最終的に実践しようというものですが、前回第一期の最終ライブ発表の模様は、朗読ライブ「声」という作品としてこちらに掲載してあります。
 あくまでライブの一部映像ではありますが、雰囲気はおわかりいただけることと思います。
 そのワークショップの第二期の最終ライブが先日、現代朗読協会「羽根木の家」にておこなわれました。その模様を抜粋でお送りします。
 ひとりめはまったくの初心者でライブ初体験だった昭島ゆずです。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」より一部を朗読しました。手袋を使ったユニークな表現がほほえみを誘います。


語りっ娘ニュース No.80

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

Smile of You

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月23日月曜日

夜の音

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

メイド朗読「めくらぶどう〜エンディング」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード6はライブの最終部分です。宮沢賢治作「めくらぶどうと虹」から全員の歌によるエンディングです。最後のメイドたちのかわいい姿が印象的です。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


2009年11月22日日曜日

メイド朗読総力戦「つがの行き」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード5は、休憩を挟んで再開された後半の、水城雄作「つがの行き」です。これは今回のメイド朗読ライブの総力戦といっていいエピソードで、全員参加、ホラー/スプラッタな話をかわいらしいメイドたちが読むというギャップがきわだっています。お食事中の方はくれぐれもご注意ください。
 前編と後編に分かれています。




Love Letters

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月21日土曜日

東京ガス展ロードク「夢十夜より第十夜」野々宮卯妙

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、夏目漱石作「夢十夜より第十夜」の、野々宮卯妙によるロードクをお送りします。
 MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

メイドたちの航海抜粋「雨の女」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード4は、水城雄作「雨の女」と宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の一部を、まりも、城崎つきみ、佐藤綾花、唐ひづるが読みます。影ナレーションは豊津加奈子。
 ちょっと色っぽい、ドキドキのシーンがあります。子どもはご注意。


京都という街へのタイムスリップ

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月20日金曜日

メイドたちの航海抜粋「銀河鉄道の夜」より

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード3は、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の一部を城崎つきみ、佐藤綾花、唐ひづるが読みます。ラストに近いさそりの話のところです。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


東京ガス展ロードク「Night Passage」菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「Night Passage」の、菊地裕貴によるロードクをお送りします。
 ファンが急増中の菊地裕貴の声によるSFチックなストーリー、かわいらしくもちくりとブラックユーモアも効いた作品。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

愛してる

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月19日木曜日

東京ガス展ロードク「ユークリッド原論より」照井数男

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、「ユークリッド原論より」の、照井数男によるロードクをお送りします。照井くんならではの驚愕の数学定理朗読で、MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

経験が視界を暗くする

 人生経験は大切なものだが、その経験ゆえに見えなくなってしまうことは多い。
 ある人が私にとって遅刻常習者だとする。これまでの付き合いの中で、その人が約束の時間に遅れてくることが多かった。時間どおりに来たこともあるのだが、遅刻してきたという「約束違反」のほうの印象がより強いので、その人に対して私は「遅刻常習者」だというフィルターをいつもかけて見るようになってしまっている。
 それを「経験則」という。
 しかし、実際にはその人も遅刻しないことがあるし、また、ここが大事な部分だがみずから遅刻したくて遅刻したことは一度もないのである。もっとも、遅刻することが多いという事実は確かにある。
 その人をまったく知らない人が、その人と合う約束をしたとする。経験則がないので、遅刻常習者であるというレッテルは張られていないし、また実際に遅刻せずに来るかもしれない。つまり、経験則がない状態で先入観なくだれかに会うということで、経験はフレッシュなのである。曇ったレンズでなくその人を見ることができる。
 経験則があったとしても、いつも先入観をリフレッシュして会うことはできないか。あるいはものごとを見ることはできないか、という話である。
 とても難しい。とくに、人生経験を多く積みかさね、なにを見てもなにを行なっても経験則がついてまわるような年齢に達してしまった者には、それが難しい。この点において、経験の深い年輩者が、経験の浅い若者に決して勝れないと思うし、また彼らから学ぶべきはこの点だろうと思うのだ。
 年少者にコウベを高くしてあたることなかれ。自戒の言葉。

ひとり、秋の海を見る

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月18日水曜日

東京ガス展ロードク「祈る人」野々宮卯妙&菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「祈る人」の、野々宮卯妙と菊地裕貴によるツインロードクをお送りします。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。
⇒ http://www.voiceblog.jp/radiou/993379.html

Even If You Are My Enemy

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月17日火曜日

ロードクセッション「げろきょでないと Vol.3」のお知らせ

 恒例になりました。スリルと冒険と愛のロードクセッションの第三弾です。
 即興演奏と驚きのロードクパフォーマンスを展開し、音楽ライブを凌駕するほどのスリリングなライブ展開をおこなっている「げろきょ」こと現代朗読協会(http://www.roudoku.org)が提供している驚きと共感の一夜。
 今回の出演はYouTube映像(http://www.youtube.com/youbunko)などでも話題沸騰中の野々宮卯妙、照井数男、唐ひづるほかと、音楽演奏のMIZUKI。
 現代朗読体験もおこないます。飛び入り歓迎です。体験希望の方はテキストをお持ちください。「こまかいこと」は現地で相談、です。 そもそも「こまかいこと」をいわない自由なライブです。
 途中入りや途中抜けも大丈夫です。お仕事やご予定に合わせておいでください。

◎日時 2009年12月2日(水) 19:30-22:00
◎場所 中野Pignose(中野区新井1-14-16)
◎料金 ミュージックチャージ 1,500円ほか飲食代

 10月7日におこなわれたライブの様子の一部をYouTubeでご覧いただけます。

 Vol.1「死の花」
 Vol.2「ユークリッド原論」
 Vol.3「砂漠の少年」
 Vol.4「愚なる(?!)母の散文詩」
 Vol.5「ある心の風景」
 Vol.6「丘の上の男」

メイドたちの航海抜粋「Blue Monk」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りするシリーズの第一弾。
 エピソード2は、水城雄作「Blue Monk」を暫六月と小梅ゆかりの異色コンビが読みます。抱腹絶倒です。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


沖へ

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月16日月曜日

メイドたちの航海抜粋「階段」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りするシリーズの第一弾。
 エピソード1は、水城雄作「階段」を弱冠21歳のフレッシュなロードク者・嶋村美希子が読みます。
 もちろん彼女以外の全員も参加。とくに数を数えるシーンでの佐藤綾花の「13」という声は、「数を数えるだけでかわいいなんてずるい」といわれたエピソード付き。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


現代朗読はNVCそのものである

 前からうすうす感じていたが、NVCの実践者たちの集まりが持っている空気と、現代朗読協会のワークショップやゼミの空気と、そっくりなのだ。
 今回、私も本場の専任講師フランソワ・ボーソレイユによるNVCのセミナーに参加してみて、それを確信するにいたった。
 考えてみれば、理由は簡単なのだ。
 NVCは相互共感にもとづいた非暴力コミュニケーションの実現をめざす。
 現代朗読は、朗読表現を「朗読者VS聴衆」という一方的なベクトルを設定せず、相互に共感しあう場を作り、非言語によるコミュニケーションをおこなうことをめざす。
 非暴力、非言語。これは共通している。
 現代朗読の表現者も、その受け取り手(聴衆)も、そこにはまったく暴力はない。ただひたすら、お互いに理解しあい、共感しあうことを求める。最終的には、朗読者、聴衆という立場の区別もなくなり、結局のところはその場を共有し共感しあう人として対等の位置に存在することになる。
 げろきょのゼミやワークショップでは、まず、ひたすら相手の声に耳を傾けることからスタートする。余計なことを考えず、専心に相手の声を受け入れる。また、自分が読み手となるときには、たくらみを捨て、自分自身になって正直に自分の声を相手にとどける。
 それだけのことだ。
 なぜかそこに共感が生まれ、ときに感動的ですらある。
 このような体験はたぶんほかでは得られない。
 Nonviolent Communicaion としての現代朗読を多くの人に体験してもらいたい。

 次の日曜日はフリーライブです。朗読ライブパーティーです。
 皆さん、現代朗読協会の羽根木の家に遊びに来てくださいね。お問い合わせは現代朗読協会まで。
 写真はそのフリーライブにペアで出演予定の暫六月と嶋村美希子の練習風景。楽しそう。

「朗読はライブだ!」ワークショップの現場から告知を兼ねて

 現代朗読協会が開催している「朗読はライブだ!」ワークショップ第二期がやがて終了し、最終ライブ発表を迎えようとしています。
 その参加者にワークショップの内容を振り返ってもらいつつ、最終ライブの内容について語ってもらいました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

Something Left Unsaid

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月15日日曜日

東京ガス展ロードク「鳩山所信表明と麺類紀行」岩崎さとこ&照井数男

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、「鳩山由紀夫所信表明演説」と、水城雄作「北陸麺類紀行」の一節を、それぞれ岩崎さとこと照井数男が同時に読む、という実験的なロードクをおこないました。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

観覧自由、朗読ライブパーティーのお知らせ

 現代朗読協会では「朗読はライブだ!」というワークショップを開催しており、現在第二期が進行中です。
 第一期生によるライブ発表の模様は、こちらでご覧いただけます。
 その第二期生によるライブ発表をかねて、現代朗読協会「羽根木の家」にて、朗読ライブパーティーを開催いたします。
 だれでもご観覧いただけます。無料です。
 ライブ発表後の朗読パーティーでは、どなたも飛び入り参加歓迎です。気楽に遊びにいらしてください。

◎日時 2009年11月22日(日)15:00スタート

◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」
  世田谷区羽根木1-20-17

◎連絡 現代朗読協会事務局

 来場希望の方はあらかじめご一報ください。

タイム・トラベラー

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月14日土曜日

東京ガス展ロードク「愚なる母の散文詩」暫六月

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、岡本かの子作「愚なる母の散文詩」の、暫六月のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

この河

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月13日金曜日

ロードクライブ「メイドたちの航海」抜粋映像

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りします。
 実際には休憩をはさんで前半と後半に分けておこなわれました。20分程度の休憩を含めて全90分のライブを、10分弱にまとめてあるので、そのおもしろさのごく上澄みの雰囲気程度しかお伝えできないと思いますが、当日ご来場いただいた方々からは熱烈なご支持をいただきました。
 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。


おいおい、それをげろきょに言ってくるか?

 先日、某オーディオブック制作会社から次のような主旨のメールが現代朗読協会に届いた。

「私たちは、オーディオブックを有料で販売しているのですが、現代朗読協会様の会員の皆様に対し、一部無料で朗読コンテンツをお楽しみいただきたく思い、そのようなことが可能かお伺いしたく、ご連絡差し上げた次第でございます」

 どうやらこの担当者は、私たち現代朗読協会の会員が多くのオーディオブックを収録していることを知らないらしい。てか、そのくらい調べてよ!
 私は思い浮かんだ疑念をそのまま書いて返信した。

「上記のようなご提案をいただくにあたっての御社の目的をお聞かせていただければ幸いです。当協会の会員が御社のコンテンツを無償で楽しませていただくというのはありがたいですが、それによって御社がどのような利益を得るのか、あるいはそのようなものは求めておられないのか、教えてください」

 それに対する回答メール。

「まず、無償という点なのですが、全コンテンツを無料というわけではなく、○○円クーポンという形で対応させていただければと思っております。(おそらく、現代朗読協会様の会員の方々は、価格の安い文芸のオーディオブックを好むと思われますので、多くが無料というかたちになると思われるます。)ですので、弊社としても、上限なく負担をするというわけではございませんので、その点をご理解いただけると幸いです。
 また、弊社の利益に関してなのですが、オーディオブックを気に入っていただき、これから弊社のサービスを使っていただければ、それは弊社の利益となると思っております」

 つまり、営業の一環だったわけね。それだったらわかる。
 しかし、こちら側もそっちと同じ作り手の立場なので、はいそうですかというわけにはいかない。げろきょの正会員が制作・収録にたずさわった作品は、多くが iTune Store、OnGen、Mora、パピレスなどに出回っている。
 そういった長年の活動を通して、私が危惧を抱いていることがひとつある。

 衆知のとおり、日本ではオーディオブックのマーケットの拡大がなかなか難しく、普及も遅々として進まないというのが現状である。もちろん少しずつ増えてはいるが、諸外国の事情に比べるとあまりに貧相といわざるをえない。
 日本という国の国民性や教育や出版事情などさまざまな要因があってそのようになっているので、いたしかたない面は多分にあるのだが、普及をさまたげているもうひとつの要因があって、私はそれに危惧を抱いている。
 iPod・iPhoneやメモリウォークマンなどのメモリプレーヤーの普及で、多くの人が一度はオーディオブックを聴いてみようとする。
 が、たまたま聴いた無料や安価な作品のクオリティの低さに、「なんだこの程度か」といって二度とオーディオブックを手に取ろうとしない人がたくさんいるのだ。
 私は、日本においてオーディオブックを普及させるには、たとえいまは苦しくても一定以上のクオリティを死守しなければならないと思っている。そのために、現代朗読協会でも読み手を育て、また(これが非常に大事かつ難しいところなのだが)オーディオブック・ディレクターをも育てている。
 ディレクターには文学作品や日本語表現に対する深い造詣と、音響技術に対する高いスキルが要求されるので、簡単な仕事とはいえない。しかし、多くのオーディオブックメーカーが非常に気軽に、安易に、安価に制作をおこなっているように見受けられる。読み手を含む人材を育てている制作会社は聞いたことがないし、それをおこなっている現代朗読協会に対しても人材を求めてきたり、教育を受けさせるために門戸を叩くような会社も皆無だ(アイ文庫を除く)。
 クオリティの低い作品が大勢を占め、それがマーケットの成長を著しく阻害しているのではないかと、私は危惧している。

 以上のようなことを、営業メールを送ってきた制作会社の担当者に書いて、数日前に返信したわけだが、いまだになんの音沙汰もない。

東京ガス展ロードク「初霜」菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「初霜」の、菊地裕貴のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

雪原の音

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月12日木曜日

すごい iPhone App「RIFF」を発見、さっそく演奏してみた

 あまり知られていないことだが、iPhone/iPod touch の登場で音楽演奏の世界が大きく変わりつつある。
 音楽演奏はかつて、特殊技能を持った人たちの独擅場であったし、また、音楽演奏をしたい者は高額なレッスン料を払ってレッスンを受けたり、血のにじむような努力をしてトレーニングしなければならなかった。
 iPhone App の世界には、そんな壁をあっさりと乗り越えてしまうすばらしいアプリがたくさんある。
 今日発見し、試してみたアプリは、そんな中でもとくにすごいものだ。

 私はピアノを弾く人間で、その技術の習得には多大な金銭的/労力的犠牲を払ってこんにちがあるわけだが、そんななかでもピアノ以外の楽器に興味を示したことが多々ある。
 なぜなら、ピアノという楽器は鍵盤楽器であり、いってみればスイッチが並んでいるようなものである。スイッチは半音間隔で並んでいて、その中間の音というのは存在しない。すべてのピアニストは中間音を出せる楽器演奏者にたいして強い憧憬を抱いている。つまり、弦楽器や管楽器など。
 私もそのとおりであって、中学生のときはブラスバンドでトランペットを少しかじったし、その後もギターなどの弦楽器の演奏を試みたこともある。いずれもあまりものにはならなかった。しかし、中間音の出る楽器はいまだに弾ければいいと思っている。
 かろうじてシンセサイザーという鍵盤楽器は、ベンダー(ポルタメント)というホイールというかレバーを動かすことで、ギターやフルートのような中間音を出せることは出せる。しかし、それとてなんとなく「やむをえない感」がある。

 今日 App Store で見つけた iPhone 用アプリの「RIFF」というのは、そんな私をいきなり「ギタリストそのもの」に変身させてしまえる驚愕のアプリであった。
 その証拠に、YouTubeに演奏映像をUPしたので、見てみてほしい。
 今日入手して、ほとんど練習なしに、いきなりこの演奏ができてしまうのだ。もっと練習すれば、そしてバックの音源を作りこめば、もっとすごいパフォーマンスはあるうるだろう。
 あこがれのギタリストになってしまえただけでなく、私は世の中すべてのギタリストたちに対して、存続の危機を(余計なお世話かもしれないが)抱いたのである。


ガス展「鳥の歌」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「鳥の歌」の、野々宮卯妙のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


祈り

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月11日水曜日

12月の「現代朗読を体験しよう」ワークショップ開催のお知らせ

このところ、とてもうれしいことに、毎回定員いっぱいの開催となっております。
12月分もすでに申し込みをいただいていて、定員の半分を超えております。お申し込みはどうぞお早めに。
以下、ご案内です。

まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のために、現代朗読協会が毎月おこなっている「体験ワークショップ」が、来月12月も開催されます。
とてもアットホームなワークショップです。

12月の開催は、12月5日(土)10:00~13:00です。
参加費は2,000円。
開催場所は東京世田谷羽根木(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)の現代朗読協会・羽根木の家です。

詳細とお申し込みはこちらから。

ロードクライブ「メイドたちの航海」総括レポート

 今年の夏、お盆前後だったと記憶している。なにかの折にまりもさんと雑談をしているとき、
「メイド喫茶でアルバイトしたことあるんです」
 という話が出た。
「ええー!」
 びっくりして、よくよく話を聞いてみたら、その店はアルバイトが自前でメイド服を用意するシステムだったので、いまもそのメイド服を持っているというのだ。
「じゃあ、メイド服を着てライブをやろう」
 軽い気持ちでいったのが、すべての始まりだった。
「メイドが冥土の話をするというのはどうだろう」
 完全なおやじギャグだったが、それに自分自身が縛られて苦労することになるのは、そのときには知るよしもない。

 ゼミ生に提案し、出演者を募集したら、あれよあれよという間に10人以上が出たいと集まった。全員女性。年齢はまちまち。貴重な男性である照井くんに制作をやってもらうことになった。また、これまでいなくて苦労していた演出助手という役割を、出演者でもある暫さん、つきみちゃん(と唐さん)にやってもらえることになった。
 これでおおまかな体制が整った。9月始めのことである。
 私は脚本の執筆に取りかかった。といっても、ちょうどこの時期、名古屋で大きな公演「Kenji」が行なわれており、ひと段落ついたのはその公演が終わり、名古屋での打ち上げから戻ってきてからのことだった。ライブ当日まで2ヶ月をとっくに切っている。
 メイドが冥土の話をするというので、最初は既成の文学作品を拾って構成しようと思っていたのだが、なかなか適当な作品がない。結局、大部分を書き下ろし、あるいは自分の作品をリメイクすることになった。
 この作業に、ほとんどかかりきりで丸五日以上かかった。
 出演者が決まっているので、だれがどこを読むのかこちらでイメージしながら書く。ま、座付き作家ですな。そして、ひとつのストーリーを書きあげる手法ではなく、いくつかの短い作品をコラージュする手法を取ったので、まるでパズルを組み立てるような作業でもあった。

 なんとか脚本が完成し、リハーサルが始まった。
 といっても、現代朗読協会では「作りこむ」とか「あらかじめ決めておく」ということをなるべくしないようにしている。お客さんとその場の環境と自分自身のコンディションに応じて、時間軸とコミュニケーションのなかで自在に表現が変化していけることをめざしている。なので、稽古は各自おこなってもらい、リハーサルでは個別の演出と、動きやきっかけの確認くらいしかしない。
 私は音楽演奏で参加するが、その音楽すら直前までほとんど決まっていないし、本番でもその場の雰囲気とコミュニケーションに応じて変化する。
 これが我々の最大の特徴だ。

 本番直前の衣装合わせを兼ねたリハーサルはおもしろかった。なにしろ、10人のメイド服を着た女性が勢揃いしたのだ。羽根木の現代朗読協会の家はそれだけで異空間と化した。そしてまたそれぞれがとてもキュートなのだ。
 私はコスプレに興味はないが、それでもみんなの姿にはつい見とれてしまった。
 当日パンフレットに私が書いた文言を紹介しておこう。いうまでもなく「まんじゅうこわい」のパロディである。

------------
 まずお断りしておくが、決して私は「メイド萌え」などというものではない。いや、ほんとに。
 その証拠に秋葉原あたりにたくさんあるらしい「メイド喫茶」なるものにも一度も行ったことはないし、プライベートでも「メイドプレイ」なんかに興じたこともない。私は「女性の服装に左右される〈萌え現象〉」とは無縁な人間なのである。そもそも私は、着ているもの(外側)にはほとんど興味がないのである。
 それなのに、どうしてこのような事態になってしまったのか。
 言い訳しておこう。
 本日の出演者のひとりが(だれとはいわないが)なにかの折に、
「自分はメイド喫茶でアルバイトをしたことがあり、そのとき着たメイド服をまだ持っている」
 ふとそう漏らしたのが始まりだった。
 それ、見てみたい! とは思わなかったけれど……思わなかったけれど、次の瞬間、私の口をついて出たのは、
「全員がメイド服を着て冥土の話をするのはどうかな」
 このさむーいオヤジギャグがなぜかどん引きされることもなく、それどころか計画が勝手に走りだしてしまったというわけだ。
 ある者はメイド趣味の友人からメイド服を借り、ある者はわざわざネットで注文して取り寄せ、ある者は自前のメイド服をいそいそと取りだし、となんだか大盛り上がりなのである。告知用のイメージ写真の撮影会も盛り上がった。なんだか、ライブの中身よりも、メイドのコスプレそのもののほうが楽しそうなのだ。
 中身はどーするんだっ!
 というわけで、メイド萌えなどでは決してない私は、やむなくオリジナル脚本を書きあげた。
 本日、ここに登場するメイドたちが語るストーリーは、おそらくだれも想像しなかったようなものだろう。皆さんにもぜひ、メイドの「怖さ」を知ってもらいたいのである。
 メイドこわい、メイドこわい、メイドこわい……
------------

 本番当日。
 幸い、会場が現代朗読協会から歩いて行ける距離にあったので、午前中は全員が羽根木の家に集合。衣装を着け、化粧をして、準備。少しだけ確認のリハーサル。
 機材運び。会場の店〈Spirit Brothers〉には楽器類や照明器具がないので、全部こちらから搬入する。といっても、まあたいした分量ではない。楽器や音響機材がほとんどだ。
 メイド服を着こんだ出演者たちが歩いてぞろぞろと会場に向かうのは壮観だった。通りがかりの人たちはなにごとかと思ったことだろう。
 会場入り。ステージ位置、音響と照明のセッティング。この店のマスターは栃木出身ということで、朴訥とした語り口が独特だ。が、仕事はテキパキしていて、とてもありがたい。
 正午に会場入りして、開場時間の14時には充分に間に合った。短くはあるが、現場リハーサルまでやれたほどだ。

 開場時間になって、メイドたちは「メイド缶詰」と呼んでいた狭い控え室と、カウンターの内側に身を隠す。
 お客さんが入ってきた。開演の14時半にはほぼ満席となった。
 ほぼ時間通りにスタート。店内の照明を落とし、ステージ周りに照明を集める。ステージといっても、店のまんなかのテーブルを片付けて椅子を並べただけの場所なのだが。
 メイドたちがゾロゾロと出てきて、店の入口の階段のところに立ち並ぶ。その風情は、糸の切れた操り人形。
 千田さんが影ナレ的にアナウンス。実はこれも脚本の一部。そして前半がスタートした。

 リハーサルのときに私が見ていて思ったことだが、全員それぞれとても個性的で、しかし全体でひとつの表現を作りだしていて有機体のように機能している。実に魅力的で、進行が飽きない。
 本番でもそのとおりで、お客さんたちは食いいるように見て、聴いてくれている。そして出演者との間に濃密な非言語コミュニケーションの空間が生まれている。
 前半は予定どおり、40分で終了。休憩となる。
 この休憩も、ただの休憩ではなく、メイドたちはそのままお客さんのところに行き、本物のメイドみたいに飲み物のサービスをしたりするのだ。

 20分くらいの休憩のあと、後半がスタート。後半のメインは「つがの行き」というホラーというか、スプラッタなストーリーだ。それをメイドたちが次から次へと息つく隙もなく、たたみこむように語りついでいく。全員の息がぴたりと合って、なかなかスリリングだったのではないだろうか。
 そしてエンディングは宮沢賢治の「めくらぶどうと虹」。
 最後に「虹が消え、そしてまたどこかで生まれていく」という、全体を包みこむようなメッセージを、賛美歌のようなメロディに乗せて全員が歌って、終了。この歌は私が作った。

 たった一回きりのライブだった。終わってみると、なにかもったいないような名残惜しさが残った。
 お客さんたちとしばし歓談。どなたもとても喜んでいただけたようである。
 そして機材の撤収、引き上げ。羽根木の家にもどり、打ち上げ。

 以下にご来場の方からいただいたアンケートの内容を、一部紹介しておく。

◎新しい体験的、感動ありました。
 声の美しさ、力を感じ、又ぜひ観たい、この空間に身を置きたいと思います。

◎この公演は初めての体験です。
 題名を知ったとき、いかなるものかと想像がつかなかったのですが、現代を面白く表現され、とても好いと思いました。かわいい今風のメイド服が皆様よくお似合いでした。

◎ピアノとのマッチングがばっちりでした! 出演者の皆様も、表現力が豊かで上手でした。個人的な意見ですが、もっとメイクやヘアスタイルをがっちり作って、お人形っぽくしても良かったのではないでしょうか?

◎もっと過激な内容かと思ってましたが、いやされました。
 みなさん、ステキな声でうらやましいです。頑張ってください。

◎音楽との調和が素敵でした。
 短い時間でしたが楽しい時間がすごせました。ありがとうございます。

◎可愛かったよお~♡
 楽しかったです。物語風に、演劇の様に語られるお話に引き込まれてしまいました。またこのような企画を是非お願いします。

◎ちょっとおそろしかったですが、メイド服はかわいかったです。

◎出演者と観客が一つになれる企画だと思いました。楽しかったです。
 面白い企画で目で楽しむこともできました。なり切っている皆さんが面白かったです。

◎階段の話が個人的に心を飲まれました。全体として、一本のテーマがあるか、注意していましたが、オムニバスとしても楽しめました。
 各人個性があって良かったです。とても楽しかったです。

◎歌をきいてるように(ミュージカルを)みているように、楽しめました。

◎朗読の素晴らしさを改めて知りました。ひとつひとつのお話に吸い込まれていきました。
 表現の豊かさに感動しました。

◎不思議な世界が体験できました!! 個性的な表現ばかりで、引き込まれました。後半のはすごくこわかったけど(泣)
 これからもがんばって下さい! また絶対観に来ます♡

◎新境地おめでとうございます!! タフなメイドの破壊力にメロメロです。

◎面白い! とにかく面白かった。まずシナリオが素晴らしかったです。水色文庫で紹介されたシナリオもありましたが、大幅に加筆されていましたね。出演者の方々の朗読も本当に質の高い素晴らしいものでした。これからも、このような公演を楽しみにしています。
 他の人のセリフにかぶせる部分が多くありましたが、このタイミングが非常に難しいですね。一部早過ぎるのではと思う部分もありましたが、あまり間が空くのも変ですし、この辺りは本当に難しいと思いました。

◎朗読の公演としては、めずらしいほど、アンサンブルがよかった。演出家本人が生演奏をするのは、フンイキに統一感が出て、よい試みと思います。

◎メイド服は、それだけでもとてもよいものなので、とても良かった。全体に細かい所まで作り込まれていて、クオリティーの高さを感じた、次回は男ばっかりで学生服の硬派なのだったりしたら面白いかも。いや、コスプレの集団になってしまうか。

ガス展「銀色のなめくじ」照井数男ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、宮沢賢治作「銀色のなめくじ」の、照井数男のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


クリスマス・プレゼント

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月10日火曜日

ガス展「きんぴらごぼうを作ろう」山下櫻子ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「きんぴらごぼうを作ろう」の、山下櫻子のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


体験ワークショップ参加者の声から

 11月8日に行なわれた「現代朗読を体験しよう」ワークショップ参加者の声を、一部抜粋して紹介します。
 なお、12月の体験ワークショップは12月5日の開催です。

◎今までの概念がひっくりかえったような、とても不思議な時間でした。

◎朗読という表現のおもしろさをとても感じることができました。ぜひ、やってみたいという思いが出てきました。

◎今回、朗読のワークショップに参加するのは初めてだったので、かなり緊張しましたが、自分らしい声を無理なく、自然に出すことを今まで難しく考えていましたが、今回ご指導いただいて、もう少しリラックスした気持ちで、自分らしさを出していきたいと思いました。ありがとうございました。

◎ライヴやライヴの映像を見せていただいて、「現代朗読」は演劇みたいに思った。非現実的な空間で、思いもよらなかった朗読表現を体験できて(知ることができて)、将来への希望すら感じた。

◎自分自身を表現するという意識や理解が少しできたと思いました。先生の指導が豊富で、学ぶところが多いと思いました。ライブを見て、芸術だな~と思いました。

◎力を抜くことや、あらゆるものを受け入れることや、理屈ではわかるが実際にはできないことが沢山あることを知りました。朗読をとおしてコミュニケーションをとる、というお話を興味深かったです。

◎古い民家でのワークショップは、リラックスできてよかったです。こちらの朗読の考え方も共感できる部分があり、興味深かったです。

◎朗読をやってみたいな、と長々思い続けてきて、初めてワークショップに参加してみました。「こう読まなくちゃいけない!」というルールはないということを聞いて、自分に合ってるなって思いました。結局ドキドキして皆サンの前で発表できませんでしたが、ゼミなど、ぜひ参加していきたいと思いました。

I Am Foods

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月9日月曜日

「げろきょって大家族みたい」

 ゼミ生の菊地裕貴から「げろきょって大家族みたい」といわれた。とてもうれしい。
 なぜなら、いま、共感的な安らぎのある家庭を持てている人がとても少ないように思えるからだ。

 日本社会の都市化や経済発展が進展するにつれ、かつての大家族から核家族になり、ひとりで暮らす人も増えた。若い人が家から独立してひとり暮らしをするのはいいが、中高年にも離婚、離別、死別などさまざまな理由からひとり暮らしになってしまう人が増えている。
 ひとり暮らしでなくても、夫婦ふたりきりとか、子どもがひとりの3人家族、子どもがふたりいるけれど離婚したので3人の母子家庭、あるいは母子ふたりだけの家庭などなど、家庭という「場」が限りなく「点」に近くなってしまった。
 また、経済効率や競争などの経済原理が家庭にまで持ちこまれ、たとえば子どもはこれからいい学校に行って、いい会社に就職し、「お金を稼げる人」になることを第一の目標に設定されている。また、逆に、引退し仕事の収入がなくなったお年寄りは、お荷物扱いにされる。金銭的な意味での生産性がない人は、社会ばかりでなく家庭においても居場所がなくなる。
 私はめったに行かないが、たまにマクドナルドなどに行ってみると、一杯100円のコーヒーで時間をつぶしているお年寄りがいる。
 地域社会というものも崩壊の危機に瀕している。町内の行事や奉仕作業、お祭り、運動会、そういったものには生産性がなく、時間を取られるばかりで、人間関係もめんどくさい。そういった理由で地域のコミュニティに積極的に関わろうという人はいなくなってしまった。
 学校も教育サービスの場と化し、競争と効率という価値観が持ちこまれ、子どもたちは心休まる暇もない。
 人々はどこで心休め、だれかと共感しあえるというのだろう。

 上記のようなことは社会の大きな流れなので、無理に押しとどめることは難しいと考えている。しかし、人は自分を伝え、理解してくれる相手がいなければ生きていくことはできない。相互理解の友人や知り合いがいない人は精神を病むしかない。
 人はかならず相互理解の場を求める。そして、家庭や学校や地域社会にはない、あたらしい形のコミュニティがあちこちで生まれはじめている。
 そのひとつに現代朗読協会がなればいいと、私はずっと思っていたのだ。菊地裕貴のなにげないひとことは、私のその望みに光を照らしてくれるものだ。現代朗読協会には彼女の言葉どおり、さまざまな年齢層の人が参加している。子どもを連れてくる人もいるし、正会員としては10代から70代までほぼまんべんなくいる。
 それらのすべての人が、現代朗読協会では表現者である。また表現の受容者でもある。お互いに表現しあい、共感しあう。
 また、現代朗読協会は「学びの場」である。すべての参加者がよりよい表現者になろうと学びつづけている。学びつづけるというのは、つまり自分のまわりに目を向け、あらゆることを受け入れ、考えつづけるということだ。
 人は生まれつき、自己利益を追求するようにできている。つまり、自分の幸せを求めて生きている。自分の幸せとは、自分のまわりや社会そのものに幸せがなければ本当の意味で実現できないのだと気づき、公共利益についても考えるようになったとき、人は社会性を持った本当の意味での「人」となる。コミュニティはその社会の最小単位である。
 現代朗読協会が本当にすばらしい、奇跡のような場所になりつつあると、私はいまいる皆さんに感謝している。この場を存続させるために私にできることがあれば、なんでも惜しまずにやろうと思う。

ガス展「He Never Sleeps」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「He Never Sleeps」の、野々宮卯妙のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


ゆれうごくわ・た・し/朗読は朗読

(Photo by 丸山朋広)

 11月6日に「あなたはこれをなんと呼ぶか?」というメッセージを書いたが、その後、いろいろと揺れ動く。つまり現代朗読協会がおこなっている表現行為の呼称について。
「朗読」という言葉がはいることによって生じる問題をいくつか指摘した。が、その後、げろきょの皆さんと議論したりして、考えが変わりつつある。
 現代日本における「朗読」という表現に対するイメージが、一般的にあまりに固定的/限定的であり、その言葉を使うことによって私たちのライブや公演を観に来る人たちが失望したり嫌悪したりすることについて問題意識を持っていたが、考え方を転換してみることにする。
 ほとんど一般社会に対して影響力がない私たちにとっては難しい仕事ではあるが、
「こういうのも朗読の一種なんですよ。朗読とは本来、こんなに自由で楽しいものなんですよ」
 というメッセージと実演を発信しつづけていくことが大事なのではないか。
 朗読から私たちが出ていくのではなく、そこにとどまって朗読を取り囲んでいる堅牢なイメージ枠を壊す。朗読のほうから文学や音楽や美術といったジャンルに乗りこんでいく。

◎直近の現代朗読協会のゼミ/ワークショップ/イベント
 いずれも見学歓迎です。
・11月11日(水)19:00-21:00 ベーシックコース(5)
・11月12日(木)10:30-12:30 現代朗読入門クラス
・11月12日(木)14:00-16:00 現代朗読ゼミ
・11月15日(日)14:00-17:00 「朗読はライブだ!」ワークショップ(5)
・11月15日(日)18:00-20:00 現代朗読ゼミ
・11月22日(日)14:00-17:00 「朗読はライブだ!」ワークショップ(最終)
・11月24日(火)19:00-21:00 現代朗読ゼミ
・11月25日(水)19:00-21:00 ベーシックコース(6)
・11月26日(木)10:30-12:30 現代朗読入門クラス
・11月27日(金)11:00-13:00 現代朗読ゼミ
 詳細はこちら

航跡

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月7日土曜日

ガス展「ぼくはロボット」春日玲とうららのセッション

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「ぼくはロボット」の、春日玲のロードクとうららによる演奏のセッションです。


人形

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月6日金曜日

あなたはこれをなんと呼ぶか?

 登記上の法人名はともかくとして、私たち現代朗読協会はあたらしい呼称(団体名/ニックネーム)を考えているところだ。
 なぜなら、いまの名称はなにかと不都合が多く、ここにいたってとてもこのままではうまくないと判断したからだ。
 どう不都合なのか。

 まず、なにかライブをやるときに、私たちがやっていることを「朗読ライブ」と呼んでいいのかどうか、という問題。
 朗読ライブといっていると、「朗読を聞きたい人」が来てしまう。が、私たちのライブに一度でもおいでいただいた方ならおわかりのように、私たちがやっているのは朗読だけではない。というより、もはや朗読ですらないといえるかもしれない。「朗読を含むなにか」なのである。
 朗読を聞くことを楽しんだり、自分も朗読をやる人たちは、かなりの割合で「朗読とは本に書かれていることを美しく生きいきと聴衆に伝えること」が目的であると解釈している人がいる。むしろそれが主流であるともいえるだろう。これを読んでいるあなたもいま、
「そのとおりじゃないか。じゃあ、どういうのが朗読なんだ?」
 と思ったかもしれない。
 私たちがやろうとしているのは、朗読という表現行為を使って「本に書かれていることではなく、自分自身を伝えること」を目的としている。たとえば、ピアニストが「エリーゼのために」を演奏するとき、それがどういう曲なのか伝えようとしているのではなく、「エリーゼのためを自分はこのように演奏するピアニストなのである」ということを伝えようとするように。
 これが朗読という表現ジャンルにおいて「亜流」であるとするならば、私はもはやそのジャンルにとどまる意思は持てない。私はなにかの亜流になんかなりたくない。

 これまでの多くの経験において、私たちのライブを聴きに来た人たちの反応でとてもはっきり見えてきていることがふたつある。
 ひとつは、上記のように、主流の朗読を求めてやってきた人たちは一様に顔をしかめ、去っていく、ということだ。
 もうひとつは、朗読には関わっていない他分野の表現をやっている人たち——たとえば音楽、美術、写真、演劇といった人たちは、かなりおもしろがってくれるということだ。どういうふうにおもしろがってくれるかというと、自分たちがおこなっていなかった表現を私たちがやっていること、しかもそれは自分たちともなにか関わりがあるひとつの地平上に存在する表現であることを本能的に察知しておもしろがってくれるのだ。

 ここではっきりしている大きな問題がある。
 私たちが「現代〈朗読〉協会」という看板を掲げて活動している以上、顔をしかめて去っていく人たちはこの先も後を絶たないだろう、ということだ。これはお互いに不幸なことではないだろうか。
 私たちはもはや、主流朗読を求めている人たちではなく、なんらかの手段で自分自身を表現したい、なにかの方法で表現者になりたい、と望んでいる人たちにメッセージを発していくべきではないか。

 主流朗読に対して、私たちがおこなっている声の言葉的表現を仮に「ロードク」と呼んでおく。
 このロードクという手段は、すごい表現手段であることに私たちは気づいている。
 まず、だれもがいつでも、いまからでも、この瞬間からでも始めることができる。音楽や美術のようになんらかの道具やスキルを得なければできないというようなことはない。なにしろ、皆さんが普通に使っているその声と言葉を使うのだから。
 また、劇団や楽団のように人が集まって組織を作る必要もない。自分ひとりでも(聴き手さえいてくれれば)始められる。
 表現の場所も問わない。
 だれでも始められるのに、奥は深い。表現行為はとても広がりを持っている。他ジャンルとの共演や即興的なコミュニケーション、そして観客とのコミュニケーション、コンテンポラリーアートとしてのパフォーマンスといった高度なレベルにまで表現を高めていくためには、やらなければならないことはたくさんある。が、各自がいま持っているそのレベルで、とにかく表現行為を展開することができるのだ。

 今日、午前中にUPしたばかりのこの映像を見てほしい。
 先日、某所でおこなったロードクセッションである。
 ロードクパフォーマーがふたりいる。親子ほども年齢の離れたふたりだ。ふたりとも声と言葉を使う。が、その使い方は自由であり、即興的である。また、演奏者がひとりいる。ピアノを弾いているが、こちらもまったくの即興である。
 ふたりのロードクパフォーマー同士、そしてピアニスト、さらに見えてはいないが観客との間に濃密な非言語コミュニケーションの交錯が存在している。
 さて、この行為を皆さんならなんて呼びますか?

ガス展「祈る人」野々宮卯妙と菊地裕貴のツインロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「祈る人」の、野々宮卯妙と菊地裕貴のツインロードクおよびMIZUKIによる演奏のセッションです。


雨の女

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月5日木曜日

ガス展「カリンバマン」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「カリンバマン」の、野々宮卯妙とMIZUKIによるロードクセッションです。


洗濯女

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月4日水曜日

残席わずか!メイドロードクもうすぐ!

 いよいよ11月7日にげろきょ総力戦ともいえるメイドロードク「メイドたちの航海」ライブが開催されます。
 場所は東松原駅すぐの〈Spirit Brothers〉という店。14:00開場、14:30開演。ワンドリンク付き2,500円、完全予約制です。残り予約数が少ないので、予約はどうぞお早めに。
 その出演者である小梅ゆかり、暫六月、嶋村美希子、レイラ、ほか数人で、リハーサルの様子などをにぎやかに語りました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

サンタの調律師

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月3日火曜日

語りっ娘ニュース No.79

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

祈る人

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月2日月曜日

東京ガス展協力イベントからの抜粋

 東京ガス主催のイベントに協力出演しました。
 ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行なった、その抜粋です。
 会場ではおいしいコーヒーとケーキがふるまわれ、ロードクなど聴いたこともないというお客さんもおおぜい出入りする中での、我々にとっては貴重な体験となりました。得るものも多く、また楽しいイベントでした。

 明日、もう一日あります。
 どうぞお越しください。


ガス展ロードクライブに徳島から来てくれました

 10月31日からスタートして、今日11月2日で3日めを迎えた東京ガス展のイベントにおけるロードクライブ。今日はなんと、徳島からおいでいただいた方がおられました。
 このPadcast番組「RadioU」を以前からお聴きいただいていたとのことで、それを聴いてのお越し。とてもうれしい出来事でした。うれしいついでに、ラジオにも出演していただきました。ご本人はさぞかしびっくりされたと思いますが、「RadioU」ばかりでなく、オーディオブック『甲賀忍法帖』もお聴きいただいてファンだとのこと、ちょうど今日の出演者だった野々宮卯妙も同席しての楽しいトークとなりました。ありがとうございました。
 東京ガス展のイベントは明日一日を残すのみとなりました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

嵐が来る日、ぼくたちはつどう

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月1日日曜日

語りっ娘ニュース No.77とNo.78

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 今回は2号分一挙公開です。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

東京ガス展で連日のミニライブ始まりました

 昨日10月31日からスタートしている東京ガス展での協力イベント。現代朗読協会は会期中の4日間、毎日、3回のミニライブをおこなっています。
 会期は11月3日(文化の日)まで。11時、13時、15時にそれぞれ、正会員によるロードクと音楽によるミニライブを行ないます。
 ラジオでは初日を終えたその様子を語りました。
 みなさんのお越しをお待ちしております。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

じぃは今日も山に行く

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年10月31日土曜日

今日はガス展でロードク

 かねてから告知させていただいているように、今日は東京ガス展のイベントに現代朗読協会が協力出演します。
 ライフバル渋谷・富ヶ谷店の特設会場に、今日から4日間、ずっとデバってます。
 最寄り駅は小田急線の代々木八幡か、千代田線の代々木公園です。駅から徒歩2分。

 会場からもまたレポートしたいと思ってますが、今日は11時から協会正会員によるミニライブ、13時からミニ体験ワークショップ、そして15時からまたミニライブをやります。いずれも無料ですので気軽においでください。
 会期中、4日間とも、このようなスケジュールでやります。

 さて、もう少ししたら出かけて、準備をします。

失われし街

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年10月30日金曜日

2009年10月29日木曜日

興行とはなにか、あるいは自分を商品化することについて

 人を集めて、お金を徴収して、なにかお見せするイベントのことを総称して「興行」という。イベントは相撲や野球、スケートなどのスポーツをはじめ、サーカス、音楽演奏、映画や演劇の上演(もちろん朗読公演も)など、さまざまな種類がある。
 いうまでもなく「商行為」「経済活動」の一種である。
 美術展や巡回動物園などのような「動かないもの」「ただ展示するだけのもの」は「興行」とはいわないような気がする。
 規模もさまざまだ。一度に何万人も集めるようなものもあれば、数人しか対象にしないようなものもある。が、商行為なので、数人から数十人程度のイベントは「興行」とはいわないような気もする。ライブ、などという。ライブハウスで日常的におこなわれている音楽ライブなども、わざわざ「興行」とはいわない。
 興行には必ず「興行主」がいる。この人(あるいは団体)がすべてを取り仕切る。つまりはお金の管理をするわけだ。見物客からお金を徴収するためのできるだけ大きな「囲い」を作り、入口で料金や、すでに料金を払った証拠となるもの(チケットなど)を徴収する。スタジアムであったり、コンサートホールであったり、あるいは臨時に設置したテントだったり。
 規模が大きくなると、かならず「囲い」を設置する場所の問題が持ちあがってくる。そのために、興行主はそのあたりの土地の有力者に顔が効くものでなければならない。もしツテがなければ、知り合いの顔役に頼んで(つまり金を払って)、囲いの設置にあたってトラブルがないように取りはからってもらう。顔役とのつなぎ役は政治家だったりすることもある(裏金が献金されたりする)。
 日本国中、どんな土地でも、所有者とは別に「そのあたりの顔役」という別枠がかぶせられている。裏社会といいかえてもいい。どの街のどんな場所でもいい、適当なところで路上ライブをするとか、自作の詩を売るとか、なんでもいいがなにか店を広げてみるとわかる。警察よりも先にどこからともなくチンピラが現れて、「ショバ代」なるものを請求される。
 大きな興行というものは、表向きどれほどクリーンな顔をよそおっていても、深部ではそのような裏社会とつながっている。たとえ外タレであろうと、アイドルタレントであろうと、だ。マラソンやオリンピックだってそうだ。
 ここで重要なことは、興行の主役は、イベントの主役である演奏家やダンサーや役者や選手ではないということだ。主役はもちろん興行主なのである。なぜなら、興行は商行為であり、なるべく巨額の利益をあげることが目的なのだから。パフォーマーは商行為のたんなる「駒」でしかすぎない。人気がなくなったらさっさと捨てられるだけだし、替えはいくらでもいる。

 私がライブハウスでピアノの演奏会をやるとする。
 私はひとりでライブハウスのオーナーと交渉し、日時を決め、ミュージックチャージを決め、ペイバックの料率を決める。必要なら自分でチラシを作って、自分で宣伝して、お客を集める。数人から数十人のお客が来てくれるだろう。
 お客はミュージックチャージを店に支払い、その何割かを私が受け取る。数千円から数万円程度の額だろう。その清算が終わったら、イベントは終わる。とてもシンプルだ。
 私がメジャーなアーティストだとする。私の名前ひとつで数千人規模のコンサートを開けるピアニストだとする。となると、話はにわかに経済になってくる。
 あらゆる手段を使って、一番ふさわしい日にちで一番いいコンサートホールを押さえる。巨額の広告費を投じて、テレビ、ラジオ、新聞、吊り広告、折り込み、インターネットなど、さまざまな広告を打つ。番組や雑誌とタイアップする。
 また興行主は、金のネタである私に最高のパフォーマンスをさせるために、さまざまなことをする。移動手段はもちろん、新幹線ならグリーン車、飛行機ならビジネスクラス。あるいは貸し切りのバスを使うかもしれない。ホテルはもちろんスイート。食事はレストランを借り切って、一般人に邪魔されないように手配しておく。
 会場でも控え室は注意深く選び、備品などもチェックしておく。ホールのピアノは専任の調律師が付き、リハーサルのためと、本番の直前、公演が数回ある場合はその合間にすべて調律される。
 事前に広告のための撮影や取材を受けるときにも、きまぎまな気遣いがおこなわれる。そのために何十人という人間が動く。なにしろ、私ひとりの名前でそれらの人々がおまんまを食っているのだ。
 そう、私は商品なのだ。

 恐ろしいのは、一度そのような最高の待遇を受けると、それを忘れられなくなるということだ。自分を一度商品化してしまうと、もちろん商品は経済行動において大切に扱われるものであるから、自分の価値が認められたような気がしてとても満足な気分になる。なので、その後商業価値がなくなってもうそのような待遇を受けられなくなったとき、とてもみじめな気分になるのだ。自殺したり薬物に走りたくなる。
 ひとりでライブのブッキングをする? 普通車で移動? ビジネスホテル? しだし弁当? とんでもない!
 しかし、どちらの状況のほうが自分を大切にしているといえるのか。
 自分が自分であるために、自分自身が自分のことをする。自分はお金のためにだれからも利用されないし、ましてや金を生むだけの商品ではない。自分は生きていまだ学びつづけている人間なのであって、その学びを自分と人の幸福のために役に立てたいと考えているのだ。
 表現者でありたいと望むなら、けっして自分を商品化してはならないし、ましてや興行などに加担してはならない。

Solar

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年10月28日水曜日

語りっ娘ニュース No.76

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

彼は眠らない

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年10月27日火曜日

モレスキン手帳の写真/私の生産ライン

 iPhoneなどの電子ガジェットは好きだし、テキスト執筆はコンピューターを使っているが、紙の手帳も手放したことはない。
 かつてはシステム手帳を使いこんでいた。とくに最後のシステム手帳となったフランクリン手帳は、10年近い分量のデイリーリフィルがボックスに収納されて保存されている。
 それなりに使いこみ、満足もしていたのだが、いかんせん、重い。でかい。手帳一冊がひとつのカバンくらいにかさばるのはどうか。
 ということで、ここ何年かはモレスキンのコンパクトなサイズのものを使っている。

 写真はモレスキンのプレーンノートとウイークリーノートを2冊、手作りのブックカバーにいっしょに綴じこんである図だ。
 ウイークリーはスケジュールと日々の出来事の記録、そして重大ニュースなどをちょこちょこと書きとめておく。これがあとでけっこう役に立つことがある。
 プレーンノートはメモ帳、スケッチ帳、それからチケットとか新聞の切り抜きとかなんでも貼りこんで使う。ページが進むにつれ、どんどん分厚くなっていくのが楽しかったりする。
 ブックカバーは、古い着物をばらして、パッチワークのように貼り合わせたもので、かなり手がこんでいる。とても気にいっている。ちょっとしたアートみたいだ。古い布地なので、手帳のように日常的に持ちあるいて使っているとすりきれてしまうのではないかと、ちょっと心配。大事に使っている。

 手帳、iPhone、コンピューター。
 この3段階が私の生産ラインだ。