2010年1月19日火曜日

沈黙の朗読を書くという、矛盾に満ちているように見えること

 晴。ひさしぶりに気温があがった。ちょっと春っぽい感じになって、ありがたい。
 今日は朝からずっと「沈黙の朗読」の原稿書き。
 沈黙の朗読とは……

 朗読:榊原忠美
 演奏:MIZUKI

 オープニングアクト「Bird Song」
 作:水城雄/朗読:菊地裕貴

 日時:2010年3月6日(土)
 第一回 14:30開場/15:00開演
 第二回 17:30開場/18:00開演

 会場:Live Space plan-B(中野)

 詳細はいずれお知らせするが、朗読とは言葉を発することでおこなう表現である、ことに対して、たとえば「沈黙が主役の朗読」はありうるのか、という問いからスタートしたのが、この作品である。
 普通の朗読でももちろん「沈黙」は存在する。通常「間」といわれる。言葉と言葉の間にはたしかに沈黙が存在する。その沈黙ははたして「空」あるいは「ゼロ」なのか、というと、そうではない。沈黙のなかにもイメージやことばが存在しているのではないか。とくにすぐれたパフォーマーが提示する沈黙には、豊穣さがこめられているのではないか。
 では「沈黙」そのものに着目した朗読と音楽の作品は、どのようになるのか。

 いろいろな書き手や表現者や、たとえば宮崎駿などもよくこんなことをいっているが、
「無意識に釣り糸を垂らす作業」
 私も今日は釣り。なにか釣れるかな。