今日は京都に来ている。
修学院の近くにあるスコット邸でサロンコンサートを開催してくれるというので、私のピアノと野々宮卯妙の朗読、あるじのスコット雅子さんと声楽家の方、ほかにボサノバ歌手や朗読の方も来られて、音楽と朗読をみんなで楽しむことになっている。
雅子さんは野々宮のいとこで、最近仕事をやめてフリーになったので、こういうイベントをやろうということになった。
東京からわざわざゼミ生の平田くんも来てくれる。
彼は偶然、この近所に実家があって、いまでも月に一度は帰っているとのこと。
とはいえ、今日のイベントに合わせてわざわざ帰省してくれたのだ、ありがたい。
スコット邸は東山のふもとの高台にあって、京都の町を一望できる。
夜になればさぞ夜景がすばらしいと思われる。
私はこういうサロンコンサートとか、病院のロビーとか、老人ホームの集会室とか、聴いてくれる人と距離が近いところでやることが好きだ。
ライブハウスも近いが、それはプレイヤーとお客さんという関係がはっきりしていて、サロンとはちょっと違う。
できれば一方的に音楽を聴いてもらうだけでなく、話をしたり、レクチャーもまじえたりできるとうれしい。
レクチャーは音楽のこと、朗読のこと、あるいは共感的コミュニケーションのことなど、たくさん伝えたいことがあるし、コミュニケーションのなかでおたがいに気づいたり学んだりできればもっとよい。
そういうサロンをある程度継続的にやりたい、ということを雅子さんに伝えたら、彼女もよろこんでくれた。
京都は地の利がいいので、近隣の人も京都リトリート的なとらえ方で、一泊するつもりで来てくれるといいな。
大阪、滋賀、岐阜、名古屋、静岡、福井、石川、富山、兵庫、徳島、香川あたりまでカバーできるんじゃないかと思っているのだが。
もちろんもっと遠いところから来てもらってもいいが。