2012年3月28日水曜日

中村和枝+河合拓始「ピアノ連弾とソロによる現代音楽コンサート」

渋谷ステュディオというピアノのあるレンタルライブスペースでおこなわれたコンサート。ここへは初めて行った。渋谷駅からしばらく歩く。ちょっと入り組んだ場所にあってわかりにくい。地下だ。
 ピアニストの中村和枝さんからのお誘いだったのだが、彼女とは中野〈スイートレイン〉での板倉克之さんのライブで去年お会いした。野々宮卯妙や照井数男もいたのだが、野々宮がフェースブックでつながって、このコンサートの案内をいただいた。
満員御礼で、私はあやうく行けなくなるところだった。盛況であった。
「東京私的演奏協会」とパンフレットに書いてある。私的演奏というところが太字になっている。おもしろいなあ。

 開演すると、ラフな格好で裸足(!)の河合さんと、中村さんが登場して、ふたりで一台のピアノに向かう。ピアノはスタインウェイ。
 最初は松平頼暁さんの曲「エクササイズ」。ポリリズムの難曲だが、おもしろい音楽だ。これを作曲した松平さんが会場に来られていて、ちょうど81歳のお誕生日だというので、最後にみんなでお祝いした。81歳! とてもお元気。彼の曲を中村さんが弾いているCD「24のエッセーズ」をいただき、おふたりにサインしてもらった。

 松平さんの曲は最後にも演奏されて、それは「連星」というタイトルだったのだが、これも大変おもしろい曲だった。私はいっぺんでファンになってしまった。もちろん中村さんと河合さんにも。
 河合さんは即興演奏もされるということで、それをぜひ聴いてみたい。また近く聴きに行こうと思う。
 とにかく、現代曲ばかりのピアノのライブでこんなに楽しかったのはひさしぶりだ。だいぶ前のことになるが、福井県の武生でおこなわれた国際音楽祭では現代曲が積極的に取りあげられていて、あのときも楽しかったが、それ以来のことで、楽しませてもらった。そしてたくさん刺激をもらった。