2012年3月21日水曜日

畳の学校とひさしぶりのげろきょネットライブ

昨日は「畳の学校」の第5回だった。
 静岡県の三島から来たという方が、お友だちといっしょに参加してくれた。このおふたりからもいろいろな興味深い話を聞くことができた。とくに特別養護老人ホームで栄養士をしているというお友だちの方からは、日本の老人福祉の未来について大変きびしい展望をうかがって、学ぶことが多かったと同時に、これから老いに向かっていく私になにができるのだろうかと考えさせられた。とりあえずは音読ケアで老人ホームを回らせてもらうことはできる。
 後半は数学者・糟谷久矢に登場してもらって、「現代幾何学」について講義してもらう。ユークリッド幾何のような古典幾何学に対して、現代幾何学とはなにか、どのような定義なのか、といった話から始めてもらう。
 おどろいたことに、最初の幾何学の定義を、まったくひとことも理解できない。もちろん言葉の意味はわかるのだが、文章の意味がまったくわからない。これについて解説してもらうところから始めた。するとさらにおどろいたことに、最初は暗号文だったような定義が、少しずつ意味をなしはじめていくではないか。文章の意味がわかりはじめるというのは、世界の見え方が変わることだな、という感じがした。数学という学問がなんの役に立つのか、とよく問われるけれど、まさにこの「世界の見え方が変わる」というところに存在意義のひとつがあるのではないだろうか。
 2時間近くびっちりと現代幾何学やトポロジーの解説をやってもらったが、いやいや、おもしろかった。全部理解できたとはいえないけれど。

 そのあと夕方からはゼミ生のみぞれちゃんをフィーチャーし、弓子さんもゲスト参加してもらって、ひさしぶりにげろきょネットライブをUstream中継でやる。
 この模様はUstreamのサイトに録画されて残っているので、見逃した方はこちらをご覧ください。