2018年3月12日月曜日

初対面の人と会話が続かないという悩み

自分は内気で、人の話を聞くのは苦ではないけれど、会話が続かなくて気詰まりを感じてしまうことがある、というケースをときどき聞く。

もともと自分を積極的に表現したり伝えたりするのが苦手なんだけど、人とのつながりやお互いに尊重しあえる関係は大事にしていて、相手の話を聞くことは嫌いではなく、むしろもっときちんとディテールや背景まで聞きたい。
しかし、実際に話を聞いたときに、具体的にどのような質問をすれば会話に広がりが生まれるのかわからない、いつも尻切れとんぼのようになって会話が終わってしまう、という悩みがある。

初対面の相手に、
「いつもどんなことをされてるんですか?」
と聞いたときに、相手が、
「こうこうこういうことをやっています」
と答え、それが自分にとってとても興味がひかれることであったとしても、適切な質問を返すことができず、
「そうなんですか」
といって会話が終わってしまう、という経験を重ねてきた、そんなふうな人。

会話=コミュニケーションというのは、お互いに伝え合うことで成立する。
相手の話を一方的に受け取ったり、自分のことを一方的に伝えたりすることもコミュニケーションではあるが、相手がなにかを伝えてきたとき、自分のなかで起こったことや想起されたことを相手に伝え返すことで、さらにあらたな交流が生まれてきて、クリエイティブなことが起こったり、インスピレーションが生まれたり、というのがコミュニケーションの醍醐味だろう。

相手の話を聞いたとき、自分のなかになにが起こっているのかに注目してみる。
なにか興味をひかれただろうか。
ドキドキしただろうか。
わくわくしただろうか。
不安になっただろうか。
それを相手に伝えることはできるだろうか。

「私はいま、あなたの話のなかで○○ということを聞いてとてもわくわくしたんですが、もうすこし詳しく教えていただけます?」
そのように聞くことはできるだろうか。
そのとき、相手のなかには「聞いてもらえた/受け取ってもらえた/興味を持ってもらえた/自分が話したことが相手に影響をあたえた」という気持ちが起こっている。
ほとんど無意識ではあるかもしれないが、相手はこちらとのつながりを感じている。
そんな相手からは、話をさらに深めたり、もっといろいろと聞き出したりできる可能性は高くなっている。

構えることなく、正直になること。
自分のなかで起こっていることを添えて質問すること。
これが会話のひろがりとつながりを作る可能性を高めてくれる。

3月16日:かまいキッチン共感カフェ@下北沢

3月16日:ステイハッピー共感カフェ@下北沢

3月17日:もけごはん付き共感カフェ@国立〈門〉