2018年2月21日水曜日

音読カフェの場が広がっている

共感カフェではなくて、「音読」カフェの話。

音読カフェとは、音読療法(ボイスセラピー)の手法をもちいて心身の健康向上や予防法を体験し、持ちかえってもらうための集まりだ。
カフェと称しているように、飲食しながらの気楽な場となっている。
ときには音読療法の三本の柱のひとつである共感的コミュニケーションを心がけながら、日頃の悩みや人間関係の問題についてお互いに聞きあうこともある。

音読療法はさまざまな場面、場所で個人的に、あるいはグループセッションとして用いることができる。
自分自身の心身の調整や健康法、活力アップに役立つほか、音読ケアワークとして老若男女を問わず多くの人の健康に貢献できる。
高齢者介護施設や介護予防教室での活用は、音読療法の得意とするところで、そのファシリテートをする人材として音読トレーナーを養成している。

音読トレーナーはそのようないわば「公共」的な場での音読ケアをリードするばかりでなく、ごく個人的にセラピーの場を開くことができて、そのひとつが音読カフェだ。
とても気楽に開くことができて、たとえば自宅のリビングなどを使って少人数でやることなどもおすすめする。

というのは、私がそんなことをここ何年かつづけてきているからだ(じつは私は音読トレーナーではなくて、音読療法士でもなくて、たんなるオーガナイザーなのだが)。

私は実家が北陸の山間部のちいさな街のなかにあるのだが、自分が育った家のリビングに近所のみなさんに声をかけて、月に一度くらいのペースで音読カフェを開催している。
先日も豪雪のさなかにもかかわらず、おこなってきた。
常連のみなさんが5人、参加してくれた。

この実家音読カフェは、もう1年以上、毎月つづいている。
顔ぶれもだいたい決まっていて、そのことが一種のコミュニティ感を作っている。
安心してなんでも、どんなことでも話ができるつながりがある(音読セラピーを核として)。
たまに新規参加者もくわわって、そのときにはあらためて音読療法の効果やねらい、やりかたを一から説明するので、常連のみなさんもリフレッシュされたように感じるらしい。

このバランスがなかなかいい感じだと、私は思っている。
このような場が全国あちこちに生まれればいい、と思う。
だれもが簡単にできる心身の調整法、健康法、予防法を身につけ、介護不要の老後をめざし、そしてコミュニティにつながっている安心感のなかでいきいきと自分を表現できること。
これが音読療法の、そして音読カフェのめざしているところだ。

気になる方は、まずは音読療法の全貌を知り体験できるボイスセラピー講座に参加してみてほしい。

3月4日:ボイスセラピー講座@国立
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を学び、身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。3月4日(日)10時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。