2018年2月16日金曜日

落ちこんでいます(笑)

2月14日は3か月に1回くらいのペースでおこなっている福井県立病院のエントランスホールでのピアノコンサートだった。

今回は――いいわけするわけではないけれど――豪雪のなかなんとか福井の実家に帰省し、雪かきし、翌日にはまた名古屋まで車で行ってイベントをおこない、夜に実家にとんぼ返り、また雪かき、その翌日にピアノコンサートという、かなりの強行軍だった。
スケジュール的にハードなだけでなく、肉体的にもハードだった。

そういうわけ、とはいいたくないけれど、今回の演奏は絶不調。
世界でただひとりの雪かきピアニストですよ、なんて、開始前は軽口を叩いていたのだが、完全に雪かきピアニスト失格。

原因はハードスケジュールのせいではなくて、このところの練習不足のせいであることはたしか。
練習不足がたたって、演奏に全然集注できなかった。
できないところばかり気になるのでますますできない、という悪循環のなかで、悪戦苦闘。

後半はなんとかペースをつかんだけれど、そのときにはもう演奏時間も終わり。
日ごろの稽古は大切だなあ、と実感している。
あたりまえだな。

ひさしぶりに落ちこんだ。
しかし、聴いてくれたみなさんには励まされた。
病院の事務局の方たちにも、取材に来てくれた新聞社の方にも、わざわざネットで私のことに興味を持って駆けつけてきてくれた人にも、楽しかった、すばらしかった、といってもらえた。
自分の調子が悪いときほど、オーディエンスにはウケがいいという……しばしば起こることだが、いまだによくわからない、解明不能の現象だ。

東京にもどったら、少なくとも、時間はともかく(できれば1時間くらいは)、毎日練習したいなあ。
しなければ、ではなく、「したい」という猛烈な意欲が湧いてきているのは、よしとしようかな。