2019年3月14日木曜日

中世の建物のなかは人類発祥からの膨大な資料展示だった

博物館のなかへ。
やはり入口でクロークもしくはロッカーに荷物を預ける。
超男前の受付係の青年に、常設展か特別展かを聞かれたので、常設展と答えて、入館。
チケットをチェックする係の女性が、常設展は2階だといって、エレベーターのボタンを押してくれる。
なにもかも親切だ。

展示場にはいっていくと、なにやら所狭しと展示ケースがならんでいる。
しかし、ごちゃごちゃした感じではなく、パズルのように整然と詰めこまれている感じ。
そのすきまに、ちゃんと休憩するためのソファなども配置されている。

けっこうたくさんソファがあって、そのわけはすぐにわかった。
展示物があまりに多くて、途中しばしば休憩しなければちゃんと観ることができないのだ。

ネアンデルタール人のやじりだの斧だの人骨だのから始まって、人類の歴史をことこまかにたどっていく。
これら出土品は本物ではなくレプリカだろうと思うが、それにしても膨大な量だ。
その膨大さに、内容こそ違うが、大阪の万博公園にある国立民族学博物館の展示を思いだした。
あそこもとても丸一日では観きれないほどの膨大な展示内容だ。

石器時代から青銅器、鉄器時代へ。
それからメソポタミアやエジプト、ギリシャ文明の時代へ。
そしてキリストの時代へ。
ここに来て、さらに膨大な宗教工芸が展示されている。

見学者は中年の夫婦がひと組、そのほかは私以外についぞ見なかった。
見学者より監視係の人のほうが多かった。
一見ネオナチみたいな青年(偏見だろう申し訳ない)、元ナチみたいな年配の男性(偏見だろう申し訳ない)、なんとなく目がすわってちょっと怖い感じの若い女性、その他何人も。
各時代ごとにそれぞれ配置されている。

すっかり疲れはてて、最初の受付のフロアにもどってきた。
そこは広々とテーブルや椅子が置いてあって、だれでも休めるようになっている。
食べ物を持ちこんで食事しているカップルすらいる。
子どもたちのにぎやかな声にいやされる。

博物館だけど、ミュージアムショップのようなものはなく、カフェすらないそっけない施設だったが、お腹いっぱいになってそこを後にした。