ご参加いただいた皆さん、ありがとう。お疲れ様でした。
「親密な関係」は英語でいうところの「intimate relationship」をさし、とくに性的な関係をふくむ夫婦やパートナーとのコミュニケーションを意味するが、私はそれよりもうすこし範囲を広めて、親子や兄弟、長年の親しい友だち付き合いなどもあつかっている。
ようするに、長年の付き合いによってどうしても生じてしまう、「いまこの瞬間」のいきいきさとは離れたところにある「しがらみ」や「痛み」が、本来の思いやりをもったコミュニケーションを阻害してしまう問題をあつかう、ということだ。
ワークではまず、関係性のなかでお互いにどれほど多くのニーズを満たしあっているのか、満たそうとしているかに注目する。
驚くほど多くのニーズをお互いに満たしあい、また満たそうとしているのか、その大切で特別な関係に気づくことからはじめてもらう。
その上で、しがらみや過去に受けた痛みから生じるささいな齟齬が、あたかも全体を壊してしまうようないらだちが生まれる仕組みを理解する。
それを理解したら、ではどうしたらそれを乗りこえることができるのか、日々どのような「メンテナンス」が必要なのかを思いめぐらせてもらう。
大切な関係では、日々のメンテナンスをおこたらないことが重要になってくる。
もちろんそれは、深いつながりの質を持ちたい、維持したい、と当人同士が思っているならば、という前提になる。
世の中にはそんなことを思っていない人もおおぜいいて、表面的に波風が立たなければ仮面夫婦でもいっこうにかまわないという人たちの存在があるということもわかっておく必要がある。
そういう人たちにこのワークや考え方を強要することはできない。
ひさしぶりにおこなった勉強会だったが、初めて参加する方も含め、正直で真摯な取り組みや意見が出て、私もありがたかった。
密度の濃い時間をありがとうと、参加のみなさんにいいたい。
これは定期的におこなってはいないが、もしご希望があれば随時開催も可能だし、また個人セッションとして受けることもできるので、直接ご相談いただきたい。