ドイツ・フライブルクの「Volkshochschule」という学校を会場として毎年開催されている「日本文化の日」というイベントで、ピアノ演奏をおこなった。
当地で生け花を教えておられるまりこさんの生け花映像に、即興でピアノをつけるというライブセッションだった。
生け花映像はあらかじめ編集されていたが、編集したのはアンドレアスさんで、彼もその場に来てくれていた。
一昨日の介護施設でご一緒だったピアニスト(ピアノ教師)のゆみさんも会場で立ち働いておられた。
生け花のまりこさんも会場に直接おいでだった。
音読トレーナーのなおみさんがイベントホールの司会進行をしていて、まずはなおみさんから日本の生け花文化について、スライドを使った説明がおこなわれた。
会場は立ち見が出るほどの盛況、関係者がいることもあって、さすがの私もちょっとどきどきした(なにがさすがなのかわからないが)。
このイベントの前に、ちょっと待ち時間があったので、シュトゥットガルトの手芸店で購入したセットで編物ができたのがよかった。
だいぶ自分につながって落ち着けた。
なおみさんの説明のあと、生花動画の上映がスタートし、私もピアノについてすぐに演奏をはじめる。
なにもかんがえない。
ただ映像と、会場の空気と、午後になって降りはじめた外の雨を感じながら、無心に演奏する。
会場は水を打ったように静まりかえっている。
あんなにぎゅうぎゅう詰めでたくさんいるのに、みなさん、真剣に観て、聴いてくれている。
15分くらいの上映と演奏が終わった。
会場からは割れんばかりの拍手が。
みなさん、会場を出がけに、つぎつぎと声をかけてくれる。
「ワンダフル!」
「ちょっとドビュッシーを連想したよ」
「めっちゃかっこよかった」
「YouTubeで見つけられる?」
初めての海外での演奏、うれしかったな。
これを一度やりたかったんだ。
夢がひとつかなった。
このチャンスをくれたなおみさんに心から感謝。
このパフォーマンスの模様の一部は、近く、編集してYouTubeで配信する予定。