2019年10月22日火曜日

治療終了3日めで体調が劇的に変わった

(写真は近所の廃屋。なぜだか美しさを感じる)

先週の金曜日に放射線照射治療全30回が終わり、今日は照射しない日の4日め。
昨日くらいから食欲がもどってきている。
嘔吐感はまったくなく、ふつうに空腹感がやってきて、ふつうの分量のご飯を食べられる。
ふつうに食べられるということがどれほどありがたいことか、よくわかった。

お通じがよくなった。
照射治療のあいだはずっと、腸がきちんと動いていない感じがあり、ガスがたまったり、お通じも不規則だったり、気持ち悪かった。
それが正常にもどってきた。
不快な臭気も減った気がする。

臭気といえば、匂いに敏感なのは相変わらずだ。
以前は気にならなかったわずかな匂いに気づくことが多い。
臭覚以外の感覚も、ひょっとして鋭敏になっているのかもしれない。

コーヒーが飲めるようになった。
といっても、以前のようにガブガブ飲みたいわけではないが、たまに飲みたくなる。
治療中は飲みたくなって飲んでも、途中で気持ちわるくなって飲めなくなってしまったのだが、そんなことはなくなった。
ひょっとしてアルコール類もそうかもしれないと思って、昨日、ワインをひと口飲んでみた。
おいしかったけれど、アルコールはあまり身体にあわない感じがした。
飲まなくても困らないかな、と思う。

治療期間中に書きついでいたブログの原稿をまとめて『事象の地平線 末期ガンをサーフする』という本に整えてみた。
まずは電子版を先ほどアマゾンKindleのダイレクトパブリッシングに配信登録申請したところだ。
これは紙本にも刷る予定。
こうやって私の生みだしたものがまたひとつ世に出るのは、うれしいかぎりだ。

今日は何年ぶりになるだろうか、中学一年生のときに担任だった加藤恵美子先生を訪問することになっている。
来月の福井県立病院の私のコンサートで、私のピアノ演奏だけでなく、なにやらオーディエンスを巻きこんでやってみたいことがあるらしく、そのお話を聞きに行く。
それだけでなく、ひさしぶりにお会いするのが楽しみだ。

相変わらずたくさんの方から、体調をよくするための方法とか材料とか、食べ物とか、アドバイスが届きつづけていて、それはとてもありがたいことではあるけれど、とても全部は試せない。
いまこの瞬間の自分自身の声に耳を傾け、いまを大事に生きることでとてもいそがしい、ということをお断りしておきたい。

昨夜から降りつづいた雨もあがって、晴れ間が出てきた。
さわやかな秋の空が見えている。