2019年7月29日月曜日

春野亭日乗 7月28日(日)人のあたたかさに触れる幸せな日々

昨夜から名古屋の生惠さんと桑名の伊藤勇一郎くんが国立春野亭に来て、泊まっている。
昨夜は名古屋天白でおこなっている現代朗読ワークショップの映画撮影と今後の進行について、割合突っこんだ相談をした。

春ごろからスタートしているワークショップの撮影だが、最終的には公演をおこなってその模様を映像収録し、それまでのワークショップの模様と合わせて現代朗読の全体像がわかるような映画にしようという予定だった。
しかし、私の残り時間が限られていることもあって、公演ではなく、スタジオでの撮影収録で仕上げては、という案に変わってきた。
ピアノがある練習スタジオのようなところを押さえて、そちらでワークショップをおこないながら、朗読や群読パフォーマンス作品をみんなで作り、表現作品としてどんどん撮影してしまう。

伊藤くんがなにをとらえ、表現行為にどう迫り、あるいは全体像をどのように押さえるのかは全面的に任せ、映像作品としてのパフォーマンス映像をしあげてもらうわけだ。

私がずっと関わってきた朗読という表現行為——とくに現代朗読のメソッドとその実践として表現作品が、ここに映像として残ることは、私にとって大きなよろこびだ。

NVCのダンスフロアのワークショップも同時に昨日から春野亭でおこなわれていて、のぞみさんも泊まっていた。
のぞみさんが用意してくれた朝ご飯をいただく。

そのあと私はオンラインでの個人セッションをおひとり。

午前中は現代朗読ゼミを生惠さんと伊藤くんにも参加してもらって開催。
トランジション世田谷時代に羽根木の家に何度か遊びに来てくれたかとしゅんさんと玲奈さんのご夫婦が、ひさしぶりに、というか国立には初めて来てくれて、ゼミに参加してくれた。
みんなで現代朗読の稽古をする。

いつもそうなのだが、現代朗読のメソッドをもちいて身体に意識を向ける、身体の使い方を変える、ほんのちょっとしたことで声や表現が劇的に変化する。
そのことが参加者たちも確認できるし、私も楽しい瞬間だ。
終わってから玲奈さんからは丁寧なお礼メッセージが届いた。
こちらこそありがとう。
もともとのゼミ生ユウキの成長いちじるしい朗読を聞けたのもうれしかった。
彼女とはいよいよ吉祥寺のライブハウスのオープンマイクあたりに出撃してみようか、という話になっている。

お昼ご飯ものぞみさんに用意してもらったそうけなどをいただく。
のぞみさん、ワークショップの合間のあわただしいときに、私たちのために時間をさいてくれてありがとう。

午後は伊藤くんとYouTubeで配信するトークを収録。
もう1本、生惠さんとも収録した。
終わってからこれまでの現代朗読のライブパフォーマンス映像をいろいろ見たりして、楽しい時間をすごした。

夕方、鹿児島のオカリナ牧師の久保木さんとオンラインミーティング。
遠隔ではあるが音源のやりとりをして、共演作品を作ろうという計画。
できれば音楽アルバムを作りたいし、YouTubeなどで広く聴いてもらえるとうれしいかな。
計画が動きはじめた。

ダンスフロアに参加していたあきちゃんが、ライアーという楽器を私のためにわざわざ持ってきてくれた。
かなり重いものだが、それを使ったヒーリング演奏を私のためにやってくれたのだ。
大変気持ちよかった。
ありがとう、あきちゃん。

晩ご飯ものぞみさんが作ってくれた。
私が数日前に仕込んでおいた鶏むね肉の塩麹漬けを使って、野菜と炒め合わせたもの。
ほかには野菜とこんにゃくの味噌炒めなど。
おいしかったな。

今日の最後は音読トレーナーのミーティング。
私がいなくなることに備えての音読療法の今後の運営や展開についての具体的な打ち合わせを、先日からはじめている。
今日は東京組のほかに、北海道からなおみ〜ぬ、ベルリンからみっちー、仕事帰りの自転車移動中にまなみちゃんと、さまざまなシチュエーションからの参加だった。
あとでまなみちゃんからいわれて私もそう思ったのだが、さまざまな場所からさまざまなシチュエーションのなかでもこのようにつながって話ができるというのは、本当にありがたいことだなあ、と。
またみなさんそれぞれつごうをつけてこうやって集まってくれることそのものも、ありがたいことだ。

今日は1日、いろいろなことがあったけれど、たくさんの人のやさしさ、あたたかさに触れた日だった。
みなさんに大切にしてもらえて幸せな日々をすごしている。