2016年7月17日日曜日

自分を売り込むのが苦手、という話

この前の木曜日は下北沢の〈かまいキッチン〉での共感おはなしカフェでした。
先月もおこなったんですが、先月のはお世話してくれているかまいキッチンのクミさんが、まずは自分が共感的コミュニケーションについて知っておきたい、ということで、クミさんとお友だち数人だけで紹介をかねてやったものなので、今回が実質的に初開催といってもいいでしょう。
音読療法士の野々宮卯妙もサポートで参加してくれました。

そのなかで出た話で、ナレーションなど声の仕事をしているMさんが、自分はどうも売り込みが下手で、苦手だ、ということがありました。
共感して話を聞いていくと、彼女が必要としているのは、相手から信頼されて仕事を取ることもだけど、自分の能力を正直に、誠実に、自信をもって相手に伝えることなのだということがわかってきました。

それを聞いていて思ったのは、私にもたくさん身におぼえがあることですが、なにか仕事をもらおうとしたり、頼まれたりしたとき、相手に期待にこたえようとするあまり、自分の能力を過大に表現したり、能力以上に安請け合いをしてしまうことがある、ということです。
こんなこともできますよ、と本当にやれるかどうかあやういことを売りこんでしまったり、ひょっとして無理かもしれないというような分量や納期の仕事を引きうけてしまったり、といったことです。

そんなふうにはじまった仕事が、たまたまうまくいくこともありますが、ときに破綻して相手に迷惑をかけてしまったり、そのことを責められたり、ひいては自分がひどく落ちこんでしまうことになってしまいます。

最初から正直に、誠実に、相手と接することが、結局は信頼につながるのです。
相手の役に立ちたいという過大な気持ちを抑え、正直や誠実さのニーズにつながっておく必要があります。
きっとそれはだれにでもあることでしょう。

それはともかく、かまいキッチンの共感おはなしカフェはとてもにぎやかに、いきいきと、飲み食いしながら、そしてときにしんみりしながら、ふっくらした時間となりました。
参加していただいたみなさんには感謝です。

次回のかまいキッチンでの共感おはなしカフェは、8月11日(木)の午後を予定しています。
詳細とご予約はこちらから。