2009年7月25日土曜日

名古屋のイケメンたち


今日から名古屋。
ウェルバ・アクトゥス「Kenji」のためのワークショップも4回めとなる。いよいよ大詰めだ。

名古屋で公演をやろう、という話は、去年の暮れに持ちあがった。
たちまち話が具体的になり、今年の1月には最初の制作会議が開かれた。そのとき集まったのは、私のほかにバラさん、主催の日本巧匠文化協会の一歩さん、深澤さん、そして理子さんの5人。いずれもこういうイベントに関してはやりつくしてきた手練の、いってみれば「プロ」である。いろいろなことがさくさくと決まっていき、小気味よかった。

その後、一般参加者をつのってワークショップをやることになったり、一歩さんの「子分」の若者たちが手伝いに来てくれたりと、所帯は大きくなってきた。最終的には出演者やスタッフも入れて、60人から80人くらいになるのではないか。

そのなかでも、なぜか名古屋には「いい男」が多い。
私のいまの活動拠点は東京の現代朗読協会であり、こちらはなぜか「いい女」が中心になっている。男性は数えるほどしかいないのだが、名古屋は男性が多い。しかも「いい男」が多いのだ。
主催の一歩さんは見るからに不良ジジィで、本職は絵描きさんだ。白髪のほうが多い長い髪を小さくキュッとポニーテールにくくっている。どう見てもカタギではないが、中身は極めて真摯(紳士)。過激なほどまじめである(ある部分に関しては)。が、いざとなったらハラをくくって、バッとタンカを切るのではないかというようなスリルをはらんでいる人で、魅力的だ。

深澤さんは制作の責任者で、かつては劇団クセックACTの制作をやっていた。私とはかなり古くからの知り合い。ほとんどバラさんと同時期からの付き合い。
口から生まれたようなところがある人で、思いついたことをどんどんしゃべるので、意固地な人は苦手に思うのかもしれないが、私は自分自身似たような部分があると感じている。ウェルバ・アクトゥスにとっては不可欠なムードメーカーである。

バラさんはいまさらいうまでもない。
ひとことでいえば超人である。いろいろな意味で。もっともっと評価されてしかるべき人だと思うが、それは私の仕事のひとつなのかもしれない。

クセックACTの男優陣からはひとりだけ、樋口くんに参加してもらった。
本当はほかにも参加してもらいたい気持ちもあったが、今回の最初のウェルバ・アクトゥス公演ではできるだけクセック色を抑えたかったのだ。そうでなくてもバラさんが中心にいるのだ。これがうまくいけば、もちろんどんどん巻きこんでいきたい。
樋口くんはクセックでは再若手。フレッシュ。なにも描かれていないキャンバスのようなもの。人の話にとても熱心に耳を傾ける。それだけでも若い人にとっては、今後飛躍的に伸びていくための重要な才能といえる。

一歩さんの「子分」からは鈴木健、吉田大、成原満といった人がいつも参加して、助けてくれている。いずれも嫉妬してしまうほどのイケメンなのだ。そしていずれもまじめで、なにかひとつのことに立ち向かって格闘しているあんちゃんたちだ。
汗を流している真摯なあんちゃんは魅力的だ。

そしてもうひとり。
ワークショップに参加している柊さんのマネージャーだと自称しているファンキーという男がいる。
実に腰が低く、軽快で、表情もころころ動く。いまから出世街道を駆け上ろうとしているマファアの下っ端といった風情の男なのだが、聞けばなんと私と同年代なのだ。
信じられない。
私にはあんな軽やかな動きは無理。軽やかな動きで、実は知らずにたくさん助けられているような気がする。それをことさらに主張しないところもかっこいい。
こういう人の存在が公演の成功を力強く下支えしてくれるような気が、いまからしている。

イケメンだけでなく、もちろん名古屋には魅力的な女性もたくさんいる。
が、いまここには書かない。いずれたくさん書く機会がおとずれるはずだから。
みなさん、よろしくお願いしますよ。

(写真は「じじぃ組」。左から深澤さん、一歩さん、MIZUKI、バラさん)