とはいえ、メインマシンは相変わらず、修理を終えてもどってきた MacBook Pro のほうなので、新MacBookのほうは使用頻度は高くない。
しばらく使ってみての、いわばファーストインプレッションは、こちらの記事に書いてあるが、読み返してみると不満たらたらだな。
いまはこれほど不満たらたらではない。
非常に軽くて薄く、スタイリッシュなマシンなので、使っていて楽しい面もあるのだが、それでも使用頻度が低い理由のひとつは、やはりマシンパワーだ。
ただし、メインマシンとしては、という「ただし」が付く。
そもそも、MacBook Pro と比較するのはかわいそう。
今回は映像編集、音楽・音声編集という、私の仕事の大きな部分をしめる作業については、あつかわないことにする。
それ以外は、Proにも新MacBookにもほとんどおなじ環境を構築している。
そうしておくと、外出するときなどひょいとつまんで持って出ても、そのままおなじ調子で仕事のつづきができるからだ。
そしてデータのほとんどはクラウドに置いてある。
起動時に自動的に読みこまれる常駐ソフトは、つぎのようなものがある。
TabLaunchar ランチャー
Karabiner キーマッピング
MuteCon 起動音をミュート
Magican システム最適化
Flycut クリップボードマネージメント
Wallcat 壁紙交換
そら案内 天気
ScrubIt! クリップボードの特殊文字を削除
Dropbox クラウド
GoogleDrive クラウド
ランチャーやドックに置いてあるソフトは、つぎのようなものがある。
Evernote 執筆・データ
Scrivener 執筆
Safari ブラウザ
Google Chrome ブラウザ
Tweetbot ツイッター
メール
カレンダー
OminiFocus GTDツール
ここまでは最初に立ちあげて、常時使うソフト。
これだけ並行して立ちあげておくと、新MacBookでもさすがに荷が重いかもしれない。
メモリが8GBなので、16GBのProに比べたら荷が重くなるのも当然だろう。
ほかに私がドックに置いてある、よく使うアプリケーションは、つぎのようなものがある。
Hagoromo 執筆、ePub作成
写真
Skitch 写真加工
メモ
iTunes 音楽・映画
メッセージ
Skype ネットミーティング
zoom.us ネットミーティング
Minutes タイマー
もっともよく使うのは執筆用のEvernoteとScrivener。
Evernoteはあらゆるデータをここにぶちこんでヘビーに使いこんでいる人もいるようだが、私はちょっとした記事やメモ書きと、ほかにはIDとパスワードとか、講座やゼミのデータ管理に使っている程度。
したがって、無料版で十分。
Evernoteはデータがクラウドと同期しているので、MacBook Pro での作業のつづきが、すぐに新MacBookでできる。
Scrivenerも同様。
ただし、Scrivenerのほうはややデータが重く、しかもデータの置き場はこちらがクラウドに指定しておく必要がある。
逆にいえば、ローカルに置いておくこともできるということだ。
Scrivenerは執筆に適したソフトで、書いている本や小説を丸ごと階層構造や章立てのまま、全体を見て確認しながら執筆できるので、重宝している。
文字数の確認やフォントの変更も簡単だし、プレーンテキストデータとして全体を吐きだすこともできる。
ただし、その分データが重くなるので、私はDrobboxにデータを置いてあるのだが、完全に同期されるまでちょっとタイムラグがある。
Proで書いて、すぐにつづきを新MacBookでやろうとすると、同期が終わっていなくてファイルがおかしくなってしまうことがあるので、注意が必要だ。
Evernoteはそのタイムラグが短く、ちょっとした書き物はこちらでやっている。
ブログ記事はほぼすべて、これで書いている。
いまもそうだ。
けっこうたくさんのソフトを同時に立ちあげているが、ものを書く分には新MacBookのマシンパワーでもそう支障はない。
特殊なキーボードの感触も、使いこんでいるうちに身体がなじんでくる。
非常にキーストロークが浅く、かなりの強いストロークで打ちこむ私にとってはしばらく使いづらかったが、浅くて軽いストロークに切りかえられるようになったら、入力スピードはかえって速まったくらいかもしれない。
私はUSキーボードでカナ入力という特殊な入力方法を使っているのだが、これが一番効率がいい。
それがさらに速くなる感じは悪くない。
ゆっくりしゃべるのとおなじくらいのスピードで入力している。
あと、多くのアプリを立ちあげて、いくつかの作業を同時進行するのが私の好みだ。
よくライフハックなどに、「一度にやる作業は一個に集中すべし」というのがあるが、私はそうでもない。
そういう人もいるだろうが、いくつかの作業を並行処理しているほうが(私の場合は)はかどるし、気分転換にもなる。
ひとつのことにずっとかかずりあっていると、どこかでだれてしまって作業の質が落ちる。
作業内容を切りかえながら、みじかい集中を積みかさねていくのが合っている。
これは昔からそうだった。
ひょっとして音楽をやっていることと関係があるかもしれない(ないかもしれない)。
ブログを書きながら、長い小説の一部を書き、その合間にツイッターとフェイスブックをチェックして、必要ならレスポンスを書き、メールの返信を書き、ネットミーティングで人と直接打ち合わせしたり、ボイスコーチングをおこなったり。
多くのアプリを立ちあげておくので、2台以上のマシンかモニターを使おうかと思って試したこともあるが、それより Mac OS の機能である、フルスクリーンを何面も設定しておいて3本指でさっと切り替えるやりかたのほうが、いまのところはしっくりきている。
1面めには執筆関係、2面めはブラウジング関係、3面めはメールやスケジュール関係、といった具合だ。
だいたい、常時4面くらいを使って作業している。
ざっくり書いたが、持ち出し用のサブマシンとしては、新MacBookはかなりいいという気になってきている。
なによりスタイリッシュで美しいマシンだ。
そして軽い!
最近は容量25リットルくらいの中くらいのサイズのリュックサックを使っているが、それにいれても、いれたのを忘れたんじゃないかと思って一瞬あせってしまうくらい軽い。
バッテリーのもちはその分、当然短くなるが、非常時にはふつうのUSBアダプターから給電できるのがいい。
つまり、USB-C用のケーブルを一本持っていればなんとかなる、ということだ。
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