iPad Pro の9.7インチが新発売になって、大変評判がいいようだ。
私が持っているのはその前に出た12.9インチのもの。
メインマシンである MacBook Pro 13インチと重ねると、占有面積はほぼおなじ。
これを2台持ち歩くのはきつい。
iPad Pro は楽譜とお絵描き、たまに電子コミックや電子雑誌を読むのに使うくらいで、持ち歩くことはほぼない。
映画も観るか。
なので、でかくて重くても、(持ち歩かないから)気にならない。
据え置きで使うなら、画面はでかいほうがいい(お絵描きも映画鑑賞も)。
と割り切って、いまは出かけるときの情報端末は iPhone 1台。
時間があって仕事ができる隙間時間がありそうなときは、MacBookを持っていく。
さて、お絵描きだが、いろいろ試したり調べたりして、いまはProcreateと Adobe Photoshop Sketch というアプリに落ち着いている。
とくにProcreateとPencilの組み合わせはすばらしい。
書き心地はまさに、紙と鉛筆そのもので、筆圧や角度にも対応しているし、レスポンスもほとんど気にならないほど速くてリアルタイムに近い。
Procreateには鉛筆だけでなく、ありとあらゆる画材というか、お絵描き道具が揃っていので、色鉛筆、水彩道具、ペン各種、あらゆる絵筆や絵の具、パステルやクレヨン、これらを全部持っているようなものだ。
ワンタッチで絵の具と筆を呼びだして、好きなように絵を描ける。
筆(ブラシ)部門にはデフォルトで、スケッチ(鉛筆)、インキング、ペイント、アーティスティック、エアーブラシ、テクスチャが揃っている。
さらにそれぞれに細かく道具が分化していて、たとえば鉛筆部門だったら、シャーペン、鉛筆(HB)、鉛筆(6B)、シャドウグラファイト、ソフトパステル、オイルパステル、ボノボチョーク、アーティストクレヨンがある。
ここで鉛筆(HB)を選んだとき、さらにこれを細かく設定することができる。
たとえば、ストロークについて間隔やジッター、ストロークの入り、抜き、不透明度やサイズといった設定だ。
ほかにもシェイプ、グレイン、ダイナミクス、Pencilの設定など、かなり細かくいじることができる。
そうやって設定した道具について、実際使う際に、ブラシのサイズや不透明度を好みに合わせて描ける。
至れり尽くせりなのだ。
そしてデジタルならではの機能として、たくさんのレイヤーが使えたり、アンドゥ・リドゥができたり、写真をトレースできたり、自在に色調やサイズ変更や回転や変形ができたりと、熟練してなくてもそこそこクオリティの高いお絵描きを、自分なりの工夫で楽しむことができる。
電子書籍がコミックや雑誌の世界をガラガラと変化させたように、このタブレットとPencilもお絵描きの世界を大きく変えていくんだろうなあ、と思わせられる。
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