2020年6月15日月曜日

essay 20200614 不思議だなぁ

皆さんから寄せられたピアノ演奏の感想を読んでいてふと目をあげると、もうずいぶん長いことそこにいけてあるランの花が目に入った。
ダーさんこと島田啓介さんから贈ってもらったものだ。
もうずいぶん長持ちしている。

目に入ったちょうどそのときも、ダーさんが書いてくれたピアノ演奏の感想を読んでいたので、不思議なシンクロを感じる。

こころの奥で起こっているたくさんの不思議なこと、世界で起こっている無数の不思議なこと。
宮沢賢治みたいに言えば、そんな不思議な世界の交流電燈の中で、また不思議な現象としてピアノの演奏が生まれ、うまくいけば皆さんのもとに届けられる。

不思議だなぁ。
フシギだなぁ。
ずっと一日、この同じ場所にいても、怒ったり、哀しんだり、喜んだり。
不思議だな。


From editor


昨日は嵐のような、そして振り返れば凄まじくも素晴らしい一日でした。
ありえないことがおこり、関係性の修復が生まれ、つながりが立ち上がり、まさに compassionを生きた一日でした。
それは一人はもちろん、二人でも困難で、実際は六人いて、その六人が誰一人欠けても生まれなかった流れでした。

その人たちに見守られながら、水城は演奏しました。
誰かのためにではなく自分が弾きたいから、といって立ち上がるまでにはそれなりの時間を要しました。
緊張に満ちた演奏前。
演奏後は、涙と、愛の表現がありました。

人の人生にこれほどまでに緊張と愛(とおそらくは赦し)が行き交った一日があるとは、ふつう想像もできないだろうというほどの一日でした。いつか語れる日がくるのでしょうか……

この演奏の前後で大きな変化があったことだけは事実として、書き残しておきます。

6/16追記:20200613〜15のタイトルでアップしていたものを、実際の演奏日にあわせて20200612〜14に変更しました。