2019年4月30日火曜日

【韓氏意拳】韓競辰老師来日講習会に4コマ参加してきた

4月28日と29日の2日間、韓競辰老師の来日講習会に参加してきた。
28日は初級講習会を午前中と午後のふたコマ、29日は中級講習会をやはり午前中と午後のふたコマだった。

(写真は池袋での講習会の合間に食べたラーメン)

2017年の連休にも参加したが、昨年2018年は都合がかさなって参加できなかった。
今年はまとめて4コマ参加できたのがありがたかった。

韓競辰老師は2年前にお会いしたときからまったく衰えの見えない、いやむしろさらに元気になっているんじゃないかと思えるほどのパワフルさで、座学も実技もがんがんと進めていかれた。
その存在自体が韓氏意拳という武術のパワーと楽しさ、そして厳しさを体現しているように感じるほどだった。

初級も中級もしっかりと座学が織りこまれていたが、その内容は韓氏意拳においてもっとも重要とされる「状態」とそれにまつわる話が中心だった。
ヒトを含む生命体すべてにそなわっている生存のための感知能力、応変能力をいかんなく発揮するために、いかに「状態」が大事なのか、そのことによって力ではなく「勁」を発揮されることをよく知り、観察すること、これが韓氏意拳の站椿功によって練られる。
身体をはった情熱的な講義によってこれらのことが多角的に語られ、また稽古を実際におこなうなかで手をそえていただいて指導され、日頃教練から指導されていることではあるけれどあらためて神髄に触れて気づきなおすことが多々あった。

我々現代人が「進化した」と信じている文明生活のなかで、自然人が本来持っているはずの能力をどれほど失ってしまっているのか、どうすればそれを取りもどすことができるのか、繰り返し形を変えて説明されたり、実技されるのを見て、日頃の自分稽古の重要性を再確認したりもした。

「我想」から「我感」へ。
未知にたいする畏敬の念が「状態」を生むこと。
脱力から発力、また脱力という変化ではなく、「状態」から「さらなる状態」への変化が重要であること。

たんなる武術の講習会というだけでなく、我々現代人の生き方、考え方に大きな波紋を投げかける重要な講習会だったと思うし、またこれからの日々の稽古のなかでみずから問うていくことがたくさん生まれたきっかけにもなったと思っている。

韓老師と、今回の講習会をお世話してくれた教練の皆さんに感謝したい。
とくに通訳という大変な役目を担っていた昭島K-STUDIOの駒井先生には、ねぎらいとともにありがとうございますと伝えたい。

5月20日:国立・韓氏意拳初級&養生功講習会
駒井雅和中級教練による国立での韓氏意拳初級&養生功講習会を4月22日(月)14時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催します。