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2009年11月30日月曜日

のみましょう、よみましょう、あそびましょう

 あさって、私がピアノを弾いて、げろきょ会員がロードクでセッションをおこなう中野の〈ピグノーズ〉のこと。
 なんで店に「豚の鼻」という名前をつけたのか、うっかり聞き漏らしているのだが、ここのオーナーのmizuhoさんとは、数年前、ある歌手のサポートバンドとしてご一緒したのがきっかけで知り合った。
 mizuhoさんはバイオリン弾きで、美人バイオリニストがいっしょだということで、そのライブは私には珍しくちょっとドキドキした。
 それっきりかと思っていたら、mizuhoさんのほうから私の朗読のライブに来てくれた。なんでも、朗読に興味があるということだった。ライブやリハーサルに何度か来てもらった。
 そして〈ビグノーズ〉を開店され、私も音楽だけでなく、朗読者もいっしょにライブに出るようになった。

 これまで「げろきょでないと」と題して、ロードクと音楽のセッションを2度おこなったが、12月は第一・第三水曜日の2回、おこなうことになっている。また、来年1月からは第一・第三火曜日におこなう予定だ。
〈ピグノーズ〉はとても小さな店で、こういう店でのライブに慣れていない人は入りにくいということも聞いたが、全然そんなことはない。mizuhoさんはフレンドリーだし、小さい店内では知らない客同士もまるで家族みたいだし、なにより出演者と客の距離がとても近い。客の飛び入り参加も大歓迎の、大変気さくな店なのだ。
 ただ飲みに来るだけでも料金は安いし、おすすめだ。気が向けば、ライブに飛び入りするのもいい。楽器が演奏できないと気がひけるものだが、私たちがやっているのはロードクだ。ただそのへんにある本を読むだけでも、ライブが始まる。そしてこれがまたスリリングで楽しいのだ。なぜなら、私たちがやっているのは「現代朗読」であり、コンテンポラリーな表現手法なのだから。特別な技術はなにも必要ない。自分をただ「開く」だけでいい。

 小さな店だけど、肩を寄せ合って楽しみましょう。ぜひいらしてください。歓迎します。
 次回「げろきょでないと」ライブは、12月2日(水)午後7時半ごろから、中野〈ピグノーズ〉にてスタートです。
 出演は私のほかに、いつもの野々宮卯妙、照井数男、そして初出演の唐ひづる(メイドロードクライブでは大活躍でしたね)、山下櫻子。ギターを抱えて船渡川広匡も参戦予定。

いま読んでいる本:熱帯の夢

 この本を茂木健一郎が書くための旅行に同行していたのが、日高敏隆先生であった。つい先日、亡くなった。
 合掌。
 日高敏隆先生はコンラート・ローレンツとならんで、私の思春期のアイドルだった。
 私は中学生のころからSF小説にハマり、内外のものを読みふけった。国内ではもちろん小松左京も全部リアルタイムで読んだが、小説だけでなくエッセイや対談集にも漏れなく手を出した。小松左京という人は博学の人で、ありとあらゆる分野に通じている。そんな彼の対談相手に日高敏隆先生がいて、その話の内容に魅了された私は、日高先生の本も読むようになったのだった。
 あげくに、動物行動学をやりたいと思い、京都大学の理学部を受験したのだが、落ちた。女の子の尻を追いかけること、音楽にのめりこむこと、これらと受験勉強は両立しなかった。いまでもそうだが、あまり懸命な人間として生まれついてはいなかったようだ。まじめに受験勉強をやって、動物行動学を専攻していたら、いまごろどうなっていただろうか。はるかかなたの蜃気楼を追うような想像ではある。

 余談がすぎた。
 茂木健一郎は先日、所得税の申告漏れを指摘されて話題になったが、熱帯を旅行する夢はこのコスタリカ行きを含め、何度も実現させているようだ。
 そのことに私は嫉妬する。読んでいて、ひりひりするほどの憧憬を覚える。

『熱帯の夢』茂木健一郎/集英社新書


日々の気づきを大切にして朗読表現に生かす

 現代朗読協会のゼミやワークショップでは、毎回、冒頭で「気づき報告」という時間をもうけています。入門ゼミでのその模様の一部を紹介します。
「表現する」ことの意味。共感してもらうこととは? ライブでお金をもらうことについて。私たちはなんのためにライブをおこなうのか。
 こういった根源的なテーマについてみんなで話し合いました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

When It Rains

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2009年11月29日日曜日

ロードクパーティー「祈り」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りしました。
 最後は、ワークショップ参加者4名による群読。水城雄作「祈り」を全員で読みました。
 次回第三期の「朗読はライブだ!」ワークショップは、1月から開催されます。


夜に聞くデッキの雨の音

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2009年11月28日土曜日

体調を崩している人が多いようですが

 ご存知のように、私・MIZUKIは非常に健康で、怪我などの突発的なことを除いて体調は安定しており、風邪もめったにひかない。インフルエンザもワクチンなど打ったことはないがここ何年もかかっていない。
 これはただ生まれついて丈夫なわけではなく、それなりに体調管理に気を使っているから安定しているのだ。
 家族はよく知っていることだが、幼少時の私はとてもひ弱で、小学校時分には一年の三分の一くらいは熱を出して休んでいた。また、腎臓病と診断されたり(後に起立性淡白症と判明)、ジフテリアや赤痢などにも羅患経験がある。
 30歳くらいまでは年に何度は高熱を出して寝込む日々があった。また胃腸も弱く、しょっちゅう下痢をしていた。体重も50キロを割りこんでいた。ちなみに、身長は172センチ少しある。
 これが30歳をすぎたころからしだいに丈夫になり、体調も安定するようになった。このきっかけはとてもはっきりしていて、プールに通いはじめた時期と一致する。プールそのものが自分にあっていたということもあるだろうが、プールに毎日通うためには規則正しい生活をしなければならず、そのこともよかったのだろう。また、毎日一定量の運動をすることで、よく眠るようにもなった。
 その後、意識的に生活リズムや食事を改善し、現在にいたっている。いまはプールには通っていないが、体調はよい。

 そんな私が日頃気をつけていることを紹介したい。こういったことに気をつけていれば、体調はかなり安定するはずだ。
 なぜこんなことを書くかというと、このところ現代朗読協会でも体調を崩してゼミやワークショップを欠席する人がとても多く(出席予定者の半分を超える日々が続いている)、みなさんの元気な顔を見られないのが一番残念なことだからだ。また、朗読者は身体表現者でもあるので、ぜひとも体調管理を万全にしていただきたいという希望もある。

1. 規則正しい生活を心がける
 とくに起床時間に気をつけている。明るくなる時間には起きて、日差しを浴びるようにする。すると、そこで生体リズムがリセットされ、一日のリズムができる。

2. 肉をひかえ野菜を多めに
 肉食は極力ひかえる。日本人は100年前まで日常的に肉食はしていなかった。急に肉食が多くなったことでいろいろな弊害が生まれていると思う。
 野菜はビタミン類の多い緑黄色野菜を多くとるように気をつけると、風邪をひきにくくなる。また、玄米を混ぜてご飯を炊いたり、発酵食品を多くとるようにすることで、免疫力が増加し、インフルエンザなども発症しにくくなる。もはや「感染しない」ことは無理だと思うのだ。感染しても発症しないことが肝心。

3. 水分をしっかりとる
 水分は充分にとるようにしている。ただし、ペットボトルなどの既製品は逆効果。ああいう飲料にかならず含まれている添加ビタミンやソルビン酸などの防腐剤、酸化防止剤などが体調を崩す一因となる。どうしても外で水分を買う必要があるときは、ただの水がいい。

3. 適度な運動
 膝を痛めて以来、走ることができなくなったので、なるべくたくさん歩くようにしている。また、加齢によってどうしても筋力はおとろえるので、部分的に筋力トレーニングを心がけている。といっても、マシンを使ったようなおおげさなものはやらない。身ひとつでできるエクササイズがたくさんあるので、そのいくつかを数日おきにやるだけ。

4. 十分な睡眠
 運動を心がけているとよく眠れるようになる。が、忙しいときは夜の睡眠が足りなくなることがある。そういうときでも朝はきちんと起きて、昼に5分とか10分くらい昼寝するようにしている。これはコツをつかむまでなかなかできなかったのだが、いったんコツをつかんでしまえば、いまではいつでもどこでも瞬間的に睡眠をとれるようになった。

 以上。
 だれでもできることだし、なにも特別なことはやっていない。

ロードクパーティー「青い空、白い雲」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 四人めは、メイド朗読ライブでも大活躍だった小梅ゆかりの朗読です。水城雄作「青い空、白い雲」を情感をこめて、しかしべたつかずさわやかな味わいで表現しました。


先生への手紙

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2009年11月27日金曜日

ロードクパーティー「猩々」

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 三人めは、現代朗読協会のライブ初登場の環(たまき)による朗読です。能楽の謡曲を取りあげるという非常にユニークな題材です。とてもメリハリのきいた表現力のある人で、今後どのようなものを聞かせてくれるのか、楽しみですね。


The Green Hours

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2009年11月26日木曜日

語りっ娘ニュース No.81

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

あげたい

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2009年11月25日水曜日

げろきょからの業務連絡

 12月5日開催の体験ワークショップが満員御礼になりました。
 このところ、定員いっぱいの開催が続いていたので、一時は定員を増やそうか、増やしてもできる方法はないか、と考えていたのだが、やはり定員は増やさないことにした。たとえ体験といえども、できるだけひとりひとりしっかりと見て、伝えたいからだ。
 というわけで、締め切りました。受けたい方は1月までお待ちください。
 あるいは、12月26日に「一日講座」というものを新設開講するので、そちらに参加してください。

12月5日の体験WSは定員締切間近です

 お知らせです。
 毎月一回開催している現代朗読協会「現代朗読を体験しよう」ワークショップですが、現時点で定員締切までわずか(あと1名)となりました。
 このところ、毎回、定員いっぱいのお申し込みをいただいており、まことにありがとうございます。なるべく全員の方のニーズにお応えしたいので、定員を超えての申し込みはお断りさせていただいてます。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご了承ください。
 ご興味のある方は、どうぞ早めにお申し込みください。

ロードクパーティー「蜘蛛となめくじと狸」より

 現代朗読協会で定期開催している「朗読はライブだ!」というワークショップの最終ライブ発表と、それに続いておこなわれた朗読ライブパーティーの模様を抜粋でお送りします。
 ふたりめは、すでにライブではおなじみとなりつつある数学者でもある朗読者の照井数男です。宮沢賢治の「蜘蛛となめくじと狸」という不思議な短編より「銀色のなめくじ」の部分を抜粋して朗読しました。それはそれは不気味なお話です。


夏の終わり、遊覧船に乗る

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2009年11月24日火曜日

ロードクパーティー「銀河鉄道の夜」より

 現代朗読協会では「朗読はライブだ!」というワークショップを定期的に開催しています。全6回のワークショップを通じて現代朗読の方法を身につけ、共感共有の場としての朗読ライブを最終的に実践しようというものですが、前回第一期の最終ライブ発表の模様は、朗読ライブ「声」という作品としてこちらに掲載してあります。
 あくまでライブの一部映像ではありますが、雰囲気はおわかりいただけることと思います。
 そのワークショップの第二期の最終ライブが先日、現代朗読協会「羽根木の家」にておこなわれました。その模様を抜粋でお送りします。
 ひとりめはまったくの初心者でライブ初体験だった昭島ゆずです。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」より一部を朗読しました。手袋を使ったユニークな表現がほほえみを誘います。


語りっ娘ニュース No.80

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

Smile of You

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2009年11月23日月曜日

夜の音

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メイド朗読「めくらぶどう〜エンディング」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード6はライブの最終部分です。宮沢賢治作「めくらぶどうと虹」から全員の歌によるエンディングです。最後のメイドたちのかわいい姿が印象的です。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


2009年11月22日日曜日

メイド朗読総力戦「つがの行き」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード5は、休憩を挟んで再開された後半の、水城雄作「つがの行き」です。これは今回のメイド朗読ライブの総力戦といっていいエピソードで、全員参加、ホラー/スプラッタな話をかわいらしいメイドたちが読むというギャップがきわだっています。お食事中の方はくれぐれもご注意ください。
 前編と後編に分かれています。




Love Letters

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2009年11月21日土曜日

東京ガス展ロードク「夢十夜より第十夜」野々宮卯妙

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、夏目漱石作「夢十夜より第十夜」の、野々宮卯妙によるロードクをお送りします。
 MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

メイドたちの航海抜粋「雨の女」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード4は、水城雄作「雨の女」と宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の一部を、まりも、城崎つきみ、佐藤綾花、唐ひづるが読みます。影ナレーションは豊津加奈子。
 ちょっと色っぽい、ドキドキのシーンがあります。子どもはご注意。


京都という街へのタイムスリップ

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2009年11月20日金曜日

メイドたちの航海抜粋「銀河鉄道の夜」より

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りしています。
 エピソード3は、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の一部を城崎つきみ、佐藤綾花、唐ひづるが読みます。ラストに近いさそりの話のところです。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


東京ガス展ロードク「Night Passage」菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「Night Passage」の、菊地裕貴によるロードクをお送りします。
 ファンが急増中の菊地裕貴の声によるSFチックなストーリー、かわいらしくもちくりとブラックユーモアも効いた作品。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

愛してる

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2009年11月19日木曜日

東京ガス展ロードク「ユークリッド原論より」照井数男

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、「ユークリッド原論より」の、照井数男によるロードクをお送りします。照井くんならではの驚愕の数学定理朗読で、MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

経験が視界を暗くする

 人生経験は大切なものだが、その経験ゆえに見えなくなってしまうことは多い。
 ある人が私にとって遅刻常習者だとする。これまでの付き合いの中で、その人が約束の時間に遅れてくることが多かった。時間どおりに来たこともあるのだが、遅刻してきたという「約束違反」のほうの印象がより強いので、その人に対して私は「遅刻常習者」だというフィルターをいつもかけて見るようになってしまっている。
 それを「経験則」という。
 しかし、実際にはその人も遅刻しないことがあるし、また、ここが大事な部分だがみずから遅刻したくて遅刻したことは一度もないのである。もっとも、遅刻することが多いという事実は確かにある。
 その人をまったく知らない人が、その人と合う約束をしたとする。経験則がないので、遅刻常習者であるというレッテルは張られていないし、また実際に遅刻せずに来るかもしれない。つまり、経験則がない状態で先入観なくだれかに会うということで、経験はフレッシュなのである。曇ったレンズでなくその人を見ることができる。
 経験則があったとしても、いつも先入観をリフレッシュして会うことはできないか。あるいはものごとを見ることはできないか、という話である。
 とても難しい。とくに、人生経験を多く積みかさね、なにを見てもなにを行なっても経験則がついてまわるような年齢に達してしまった者には、それが難しい。この点において、経験の深い年輩者が、経験の浅い若者に決して勝れないと思うし、また彼らから学ぶべきはこの点だろうと思うのだ。
 年少者にコウベを高くしてあたることなかれ。自戒の言葉。

ひとり、秋の海を見る

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2009年11月18日水曜日

東京ガス展ロードク「祈る人」野々宮卯妙&菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「祈る人」の、野々宮卯妙と菊地裕貴によるツインロードクをお送りします。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。
⇒ http://www.voiceblog.jp/radiou/993379.html

Even If You Are My Enemy

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2009年11月17日火曜日

ロードクセッション「げろきょでないと Vol.3」のお知らせ

 恒例になりました。スリルと冒険と愛のロードクセッションの第三弾です。
 即興演奏と驚きのロードクパフォーマンスを展開し、音楽ライブを凌駕するほどのスリリングなライブ展開をおこなっている「げろきょ」こと現代朗読協会(http://www.roudoku.org)が提供している驚きと共感の一夜。
 今回の出演はYouTube映像(http://www.youtube.com/youbunko)などでも話題沸騰中の野々宮卯妙、照井数男、唐ひづるほかと、音楽演奏のMIZUKI。
 現代朗読体験もおこないます。飛び入り歓迎です。体験希望の方はテキストをお持ちください。「こまかいこと」は現地で相談、です。 そもそも「こまかいこと」をいわない自由なライブです。
 途中入りや途中抜けも大丈夫です。お仕事やご予定に合わせておいでください。

◎日時 2009年12月2日(水) 19:30-22:00
◎場所 中野Pignose(中野区新井1-14-16)
◎料金 ミュージックチャージ 1,500円ほか飲食代

 10月7日におこなわれたライブの様子の一部をYouTubeでご覧いただけます。

 Vol.1「死の花」
 Vol.2「ユークリッド原論」
 Vol.3「砂漠の少年」
 Vol.4「愚なる(?!)母の散文詩」
 Vol.5「ある心の風景」
 Vol.6「丘の上の男」

メイドたちの航海抜粋「Blue Monk」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りするシリーズの第一弾。
 エピソード2は、水城雄作「Blue Monk」を暫六月と小梅ゆかりの異色コンビが読みます。抱腹絶倒です。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
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沖へ

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2009年11月16日月曜日

メイドたちの航海抜粋「階段」

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りするシリーズの第一弾。
 エピソード1は、水城雄作「階段」を弱冠21歳のフレッシュなロードク者・嶋村美希子が読みます。
 もちろん彼女以外の全員も参加。とくに数を数えるシーンでの佐藤綾花の「13」という声は、「数を数えるだけでかわいいなんてずるい」といわれたエピソード付き。

 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2009/11/blog-post_7184.html


現代朗読はNVCそのものである

 前からうすうす感じていたが、NVCの実践者たちの集まりが持っている空気と、現代朗読協会のワークショップやゼミの空気と、そっくりなのだ。
 今回、私も本場の専任講師フランソワ・ボーソレイユによるNVCのセミナーに参加してみて、それを確信するにいたった。
 考えてみれば、理由は簡単なのだ。
 NVCは相互共感にもとづいた非暴力コミュニケーションの実現をめざす。
 現代朗読は、朗読表現を「朗読者VS聴衆」という一方的なベクトルを設定せず、相互に共感しあう場を作り、非言語によるコミュニケーションをおこなうことをめざす。
 非暴力、非言語。これは共通している。
 現代朗読の表現者も、その受け取り手(聴衆)も、そこにはまったく暴力はない。ただひたすら、お互いに理解しあい、共感しあうことを求める。最終的には、朗読者、聴衆という立場の区別もなくなり、結局のところはその場を共有し共感しあう人として対等の位置に存在することになる。
 げろきょのゼミやワークショップでは、まず、ひたすら相手の声に耳を傾けることからスタートする。余計なことを考えず、専心に相手の声を受け入れる。また、自分が読み手となるときには、たくらみを捨て、自分自身になって正直に自分の声を相手にとどける。
 それだけのことだ。
 なぜかそこに共感が生まれ、ときに感動的ですらある。
 このような体験はたぶんほかでは得られない。
 Nonviolent Communicaion としての現代朗読を多くの人に体験してもらいたい。

 次の日曜日はフリーライブです。朗読ライブパーティーです。
 皆さん、現代朗読協会の羽根木の家に遊びに来てくださいね。お問い合わせは現代朗読協会まで。
 写真はそのフリーライブにペアで出演予定の暫六月と嶋村美希子の練習風景。楽しそう。

「朗読はライブだ!」ワークショップの現場から告知を兼ねて

 現代朗読協会が開催している「朗読はライブだ!」ワークショップ第二期がやがて終了し、最終ライブ発表を迎えようとしています。
 その参加者にワークショップの内容を振り返ってもらいつつ、最終ライブの内容について語ってもらいました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

Something Left Unsaid

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2009年11月15日日曜日

東京ガス展ロードク「鳩山所信表明と麺類紀行」岩崎さとこ&照井数男

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、「鳩山由紀夫所信表明演説」と、水城雄作「北陸麺類紀行」の一節を、それぞれ岩崎さとこと照井数男が同時に読む、という実験的なロードクをおこないました。MIZUKIの演奏も加わってのセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

観覧自由、朗読ライブパーティーのお知らせ

 現代朗読協会では「朗読はライブだ!」というワークショップを開催しており、現在第二期が進行中です。
 第一期生によるライブ発表の模様は、こちらでご覧いただけます。
 その第二期生によるライブ発表をかねて、現代朗読協会「羽根木の家」にて、朗読ライブパーティーを開催いたします。
 だれでもご観覧いただけます。無料です。
 ライブ発表後の朗読パーティーでは、どなたも飛び入り参加歓迎です。気楽に遊びにいらしてください。

◎日時 2009年11月22日(日)15:00スタート

◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」
  世田谷区羽根木1-20-17

◎連絡 現代朗読協会事務局

 来場希望の方はあらかじめご一報ください。

タイム・トラベラー

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2009年11月14日土曜日

東京ガス展ロードク「愚なる母の散文詩」暫六月

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、岡本かの子作「愚なる母の散文詩」の、暫六月のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

この河

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2009年11月13日金曜日

ロードクライブ「メイドたちの航海」抜粋映像

 2009年11月7日、世田谷・東松原の〈Spirit Brothers〉でおこなわれたメイドロードクライブの模様を、抜粋でお送りします。
 実際には休憩をはさんで前半と後半に分けておこなわれました。20分程度の休憩を含めて全90分のライブを、10分弱にまとめてあるので、そのおもしろさのごく上澄みの雰囲気程度しかお伝えできないと思いますが、当日ご来場いただいた方々からは熱烈なご支持をいただきました。
 このライブの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。


おいおい、それをげろきょに言ってくるか?

 先日、某オーディオブック制作会社から次のような主旨のメールが現代朗読協会に届いた。

「私たちは、オーディオブックを有料で販売しているのですが、現代朗読協会様の会員の皆様に対し、一部無料で朗読コンテンツをお楽しみいただきたく思い、そのようなことが可能かお伺いしたく、ご連絡差し上げた次第でございます」

 どうやらこの担当者は、私たち現代朗読協会の会員が多くのオーディオブックを収録していることを知らないらしい。てか、そのくらい調べてよ!
 私は思い浮かんだ疑念をそのまま書いて返信した。

「上記のようなご提案をいただくにあたっての御社の目的をお聞かせていただければ幸いです。当協会の会員が御社のコンテンツを無償で楽しませていただくというのはありがたいですが、それによって御社がどのような利益を得るのか、あるいはそのようなものは求めておられないのか、教えてください」

 それに対する回答メール。

「まず、無償という点なのですが、全コンテンツを無料というわけではなく、○○円クーポンという形で対応させていただければと思っております。(おそらく、現代朗読協会様の会員の方々は、価格の安い文芸のオーディオブックを好むと思われますので、多くが無料というかたちになると思われるます。)ですので、弊社としても、上限なく負担をするというわけではございませんので、その点をご理解いただけると幸いです。
 また、弊社の利益に関してなのですが、オーディオブックを気に入っていただき、これから弊社のサービスを使っていただければ、それは弊社の利益となると思っております」

 つまり、営業の一環だったわけね。それだったらわかる。
 しかし、こちら側もそっちと同じ作り手の立場なので、はいそうですかというわけにはいかない。げろきょの正会員が制作・収録にたずさわった作品は、多くが iTune Store、OnGen、Mora、パピレスなどに出回っている。
 そういった長年の活動を通して、私が危惧を抱いていることがひとつある。

 衆知のとおり、日本ではオーディオブックのマーケットの拡大がなかなか難しく、普及も遅々として進まないというのが現状である。もちろん少しずつ増えてはいるが、諸外国の事情に比べるとあまりに貧相といわざるをえない。
 日本という国の国民性や教育や出版事情などさまざまな要因があってそのようになっているので、いたしかたない面は多分にあるのだが、普及をさまたげているもうひとつの要因があって、私はそれに危惧を抱いている。
 iPod・iPhoneやメモリウォークマンなどのメモリプレーヤーの普及で、多くの人が一度はオーディオブックを聴いてみようとする。
 が、たまたま聴いた無料や安価な作品のクオリティの低さに、「なんだこの程度か」といって二度とオーディオブックを手に取ろうとしない人がたくさんいるのだ。
 私は、日本においてオーディオブックを普及させるには、たとえいまは苦しくても一定以上のクオリティを死守しなければならないと思っている。そのために、現代朗読協会でも読み手を育て、また(これが非常に大事かつ難しいところなのだが)オーディオブック・ディレクターをも育てている。
 ディレクターには文学作品や日本語表現に対する深い造詣と、音響技術に対する高いスキルが要求されるので、簡単な仕事とはいえない。しかし、多くのオーディオブックメーカーが非常に気軽に、安易に、安価に制作をおこなっているように見受けられる。読み手を含む人材を育てている制作会社は聞いたことがないし、それをおこなっている現代朗読協会に対しても人材を求めてきたり、教育を受けさせるために門戸を叩くような会社も皆無だ(アイ文庫を除く)。
 クオリティの低い作品が大勢を占め、それがマーケットの成長を著しく阻害しているのではないかと、私は危惧している。

 以上のようなことを、営業メールを送ってきた制作会社の担当者に書いて、数日前に返信したわけだが、いまだになんの音沙汰もない。

東京ガス展ロードク「初霜」菊地裕貴

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを10月31から11月3日までの4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「初霜」の、菊地裕貴のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

雪原の音

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2009年11月12日木曜日

すごい iPhone App「RIFF」を発見、さっそく演奏してみた

 あまり知られていないことだが、iPhone/iPod touch の登場で音楽演奏の世界が大きく変わりつつある。
 音楽演奏はかつて、特殊技能を持った人たちの独擅場であったし、また、音楽演奏をしたい者は高額なレッスン料を払ってレッスンを受けたり、血のにじむような努力をしてトレーニングしなければならなかった。
 iPhone App の世界には、そんな壁をあっさりと乗り越えてしまうすばらしいアプリがたくさんある。
 今日発見し、試してみたアプリは、そんな中でもとくにすごいものだ。

 私はピアノを弾く人間で、その技術の習得には多大な金銭的/労力的犠牲を払ってこんにちがあるわけだが、そんななかでもピアノ以外の楽器に興味を示したことが多々ある。
 なぜなら、ピアノという楽器は鍵盤楽器であり、いってみればスイッチが並んでいるようなものである。スイッチは半音間隔で並んでいて、その中間の音というのは存在しない。すべてのピアニストは中間音を出せる楽器演奏者にたいして強い憧憬を抱いている。つまり、弦楽器や管楽器など。
 私もそのとおりであって、中学生のときはブラスバンドでトランペットを少しかじったし、その後もギターなどの弦楽器の演奏を試みたこともある。いずれもあまりものにはならなかった。しかし、中間音の出る楽器はいまだに弾ければいいと思っている。
 かろうじてシンセサイザーという鍵盤楽器は、ベンダー(ポルタメント)というホイールというかレバーを動かすことで、ギターやフルートのような中間音を出せることは出せる。しかし、それとてなんとなく「やむをえない感」がある。

 今日 App Store で見つけた iPhone 用アプリの「RIFF」というのは、そんな私をいきなり「ギタリストそのもの」に変身させてしまえる驚愕のアプリであった。
 その証拠に、YouTubeに演奏映像をUPしたので、見てみてほしい。
 今日入手して、ほとんど練習なしに、いきなりこの演奏ができてしまうのだ。もっと練習すれば、そしてバックの音源を作りこめば、もっとすごいパフォーマンスはあるうるだろう。
 あこがれのギタリストになってしまえただけでなく、私は世の中すべてのギタリストたちに対して、存続の危機を(余計なお世話かもしれないが)抱いたのである。


ガス展「鳥の歌」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「鳥の歌」の、野々宮卯妙のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


祈り

 を〈水色文庫〉のほうに書きこみました。
こちら

2009年11月11日水曜日

12月の「現代朗読を体験しよう」ワークショップ開催のお知らせ

このところ、とてもうれしいことに、毎回定員いっぱいの開催となっております。
12月分もすでに申し込みをいただいていて、定員の半分を超えております。お申し込みはどうぞお早めに。
以下、ご案内です。

まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のために、現代朗読協会が毎月おこなっている「体験ワークショップ」が、来月12月も開催されます。
とてもアットホームなワークショップです。

12月の開催は、12月5日(土)10:00~13:00です。
参加費は2,000円。
開催場所は東京世田谷羽根木(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)の現代朗読協会・羽根木の家です。

詳細とお申し込みはこちらから。

ロードクライブ「メイドたちの航海」総括レポート

 今年の夏、お盆前後だったと記憶している。なにかの折にまりもさんと雑談をしているとき、
「メイド喫茶でアルバイトしたことあるんです」
 という話が出た。
「ええー!」
 びっくりして、よくよく話を聞いてみたら、その店はアルバイトが自前でメイド服を用意するシステムだったので、いまもそのメイド服を持っているというのだ。
「じゃあ、メイド服を着てライブをやろう」
 軽い気持ちでいったのが、すべての始まりだった。
「メイドが冥土の話をするというのはどうだろう」
 完全なおやじギャグだったが、それに自分自身が縛られて苦労することになるのは、そのときには知るよしもない。

 ゼミ生に提案し、出演者を募集したら、あれよあれよという間に10人以上が出たいと集まった。全員女性。年齢はまちまち。貴重な男性である照井くんに制作をやってもらうことになった。また、これまでいなくて苦労していた演出助手という役割を、出演者でもある暫さん、つきみちゃん(と唐さん)にやってもらえることになった。
 これでおおまかな体制が整った。9月始めのことである。
 私は脚本の執筆に取りかかった。といっても、ちょうどこの時期、名古屋で大きな公演「Kenji」が行なわれており、ひと段落ついたのはその公演が終わり、名古屋での打ち上げから戻ってきてからのことだった。ライブ当日まで2ヶ月をとっくに切っている。
 メイドが冥土の話をするというので、最初は既成の文学作品を拾って構成しようと思っていたのだが、なかなか適当な作品がない。結局、大部分を書き下ろし、あるいは自分の作品をリメイクすることになった。
 この作業に、ほとんどかかりきりで丸五日以上かかった。
 出演者が決まっているので、だれがどこを読むのかこちらでイメージしながら書く。ま、座付き作家ですな。そして、ひとつのストーリーを書きあげる手法ではなく、いくつかの短い作品をコラージュする手法を取ったので、まるでパズルを組み立てるような作業でもあった。

 なんとか脚本が完成し、リハーサルが始まった。
 といっても、現代朗読協会では「作りこむ」とか「あらかじめ決めておく」ということをなるべくしないようにしている。お客さんとその場の環境と自分自身のコンディションに応じて、時間軸とコミュニケーションのなかで自在に表現が変化していけることをめざしている。なので、稽古は各自おこなってもらい、リハーサルでは個別の演出と、動きやきっかけの確認くらいしかしない。
 私は音楽演奏で参加するが、その音楽すら直前までほとんど決まっていないし、本番でもその場の雰囲気とコミュニケーションに応じて変化する。
 これが我々の最大の特徴だ。

 本番直前の衣装合わせを兼ねたリハーサルはおもしろかった。なにしろ、10人のメイド服を着た女性が勢揃いしたのだ。羽根木の現代朗読協会の家はそれだけで異空間と化した。そしてまたそれぞれがとてもキュートなのだ。
 私はコスプレに興味はないが、それでもみんなの姿にはつい見とれてしまった。
 当日パンフレットに私が書いた文言を紹介しておこう。いうまでもなく「まんじゅうこわい」のパロディである。

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 まずお断りしておくが、決して私は「メイド萌え」などというものではない。いや、ほんとに。
 その証拠に秋葉原あたりにたくさんあるらしい「メイド喫茶」なるものにも一度も行ったことはないし、プライベートでも「メイドプレイ」なんかに興じたこともない。私は「女性の服装に左右される〈萌え現象〉」とは無縁な人間なのである。そもそも私は、着ているもの(外側)にはほとんど興味がないのである。
 それなのに、どうしてこのような事態になってしまったのか。
 言い訳しておこう。
 本日の出演者のひとりが(だれとはいわないが)なにかの折に、
「自分はメイド喫茶でアルバイトをしたことがあり、そのとき着たメイド服をまだ持っている」
 ふとそう漏らしたのが始まりだった。
 それ、見てみたい! とは思わなかったけれど……思わなかったけれど、次の瞬間、私の口をついて出たのは、
「全員がメイド服を着て冥土の話をするのはどうかな」
 このさむーいオヤジギャグがなぜかどん引きされることもなく、それどころか計画が勝手に走りだしてしまったというわけだ。
 ある者はメイド趣味の友人からメイド服を借り、ある者はわざわざネットで注文して取り寄せ、ある者は自前のメイド服をいそいそと取りだし、となんだか大盛り上がりなのである。告知用のイメージ写真の撮影会も盛り上がった。なんだか、ライブの中身よりも、メイドのコスプレそのもののほうが楽しそうなのだ。
 中身はどーするんだっ!
 というわけで、メイド萌えなどでは決してない私は、やむなくオリジナル脚本を書きあげた。
 本日、ここに登場するメイドたちが語るストーリーは、おそらくだれも想像しなかったようなものだろう。皆さんにもぜひ、メイドの「怖さ」を知ってもらいたいのである。
 メイドこわい、メイドこわい、メイドこわい……
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 本番当日。
 幸い、会場が現代朗読協会から歩いて行ける距離にあったので、午前中は全員が羽根木の家に集合。衣装を着け、化粧をして、準備。少しだけ確認のリハーサル。
 機材運び。会場の店〈Spirit Brothers〉には楽器類や照明器具がないので、全部こちらから搬入する。といっても、まあたいした分量ではない。楽器や音響機材がほとんどだ。
 メイド服を着こんだ出演者たちが歩いてぞろぞろと会場に向かうのは壮観だった。通りがかりの人たちはなにごとかと思ったことだろう。
 会場入り。ステージ位置、音響と照明のセッティング。この店のマスターは栃木出身ということで、朴訥とした語り口が独特だ。が、仕事はテキパキしていて、とてもありがたい。
 正午に会場入りして、開場時間の14時には充分に間に合った。短くはあるが、現場リハーサルまでやれたほどだ。

 開場時間になって、メイドたちは「メイド缶詰」と呼んでいた狭い控え室と、カウンターの内側に身を隠す。
 お客さんが入ってきた。開演の14時半にはほぼ満席となった。
 ほぼ時間通りにスタート。店内の照明を落とし、ステージ周りに照明を集める。ステージといっても、店のまんなかのテーブルを片付けて椅子を並べただけの場所なのだが。
 メイドたちがゾロゾロと出てきて、店の入口の階段のところに立ち並ぶ。その風情は、糸の切れた操り人形。
 千田さんが影ナレ的にアナウンス。実はこれも脚本の一部。そして前半がスタートした。

 リハーサルのときに私が見ていて思ったことだが、全員それぞれとても個性的で、しかし全体でひとつの表現を作りだしていて有機体のように機能している。実に魅力的で、進行が飽きない。
 本番でもそのとおりで、お客さんたちは食いいるように見て、聴いてくれている。そして出演者との間に濃密な非言語コミュニケーションの空間が生まれている。
 前半は予定どおり、40分で終了。休憩となる。
 この休憩も、ただの休憩ではなく、メイドたちはそのままお客さんのところに行き、本物のメイドみたいに飲み物のサービスをしたりするのだ。

 20分くらいの休憩のあと、後半がスタート。後半のメインは「つがの行き」というホラーというか、スプラッタなストーリーだ。それをメイドたちが次から次へと息つく隙もなく、たたみこむように語りついでいく。全員の息がぴたりと合って、なかなかスリリングだったのではないだろうか。
 そしてエンディングは宮沢賢治の「めくらぶどうと虹」。
 最後に「虹が消え、そしてまたどこかで生まれていく」という、全体を包みこむようなメッセージを、賛美歌のようなメロディに乗せて全員が歌って、終了。この歌は私が作った。

 たった一回きりのライブだった。終わってみると、なにかもったいないような名残惜しさが残った。
 お客さんたちとしばし歓談。どなたもとても喜んでいただけたようである。
 そして機材の撤収、引き上げ。羽根木の家にもどり、打ち上げ。

 以下にご来場の方からいただいたアンケートの内容を、一部紹介しておく。

◎新しい体験的、感動ありました。
 声の美しさ、力を感じ、又ぜひ観たい、この空間に身を置きたいと思います。

◎この公演は初めての体験です。
 題名を知ったとき、いかなるものかと想像がつかなかったのですが、現代を面白く表現され、とても好いと思いました。かわいい今風のメイド服が皆様よくお似合いでした。

◎ピアノとのマッチングがばっちりでした! 出演者の皆様も、表現力が豊かで上手でした。個人的な意見ですが、もっとメイクやヘアスタイルをがっちり作って、お人形っぽくしても良かったのではないでしょうか?

◎もっと過激な内容かと思ってましたが、いやされました。
 みなさん、ステキな声でうらやましいです。頑張ってください。

◎音楽との調和が素敵でした。
 短い時間でしたが楽しい時間がすごせました。ありがとうございます。

◎可愛かったよお~♡
 楽しかったです。物語風に、演劇の様に語られるお話に引き込まれてしまいました。またこのような企画を是非お願いします。

◎ちょっとおそろしかったですが、メイド服はかわいかったです。

◎出演者と観客が一つになれる企画だと思いました。楽しかったです。
 面白い企画で目で楽しむこともできました。なり切っている皆さんが面白かったです。

◎階段の話が個人的に心を飲まれました。全体として、一本のテーマがあるか、注意していましたが、オムニバスとしても楽しめました。
 各人個性があって良かったです。とても楽しかったです。

◎歌をきいてるように(ミュージカルを)みているように、楽しめました。

◎朗読の素晴らしさを改めて知りました。ひとつひとつのお話に吸い込まれていきました。
 表現の豊かさに感動しました。

◎不思議な世界が体験できました!! 個性的な表現ばかりで、引き込まれました。後半のはすごくこわかったけど(泣)
 これからもがんばって下さい! また絶対観に来ます♡

◎新境地おめでとうございます!! タフなメイドの破壊力にメロメロです。

◎面白い! とにかく面白かった。まずシナリオが素晴らしかったです。水色文庫で紹介されたシナリオもありましたが、大幅に加筆されていましたね。出演者の方々の朗読も本当に質の高い素晴らしいものでした。これからも、このような公演を楽しみにしています。
 他の人のセリフにかぶせる部分が多くありましたが、このタイミングが非常に難しいですね。一部早過ぎるのではと思う部分もありましたが、あまり間が空くのも変ですし、この辺りは本当に難しいと思いました。

◎朗読の公演としては、めずらしいほど、アンサンブルがよかった。演出家本人が生演奏をするのは、フンイキに統一感が出て、よい試みと思います。

◎メイド服は、それだけでもとてもよいものなので、とても良かった。全体に細かい所まで作り込まれていて、クオリティーの高さを感じた、次回は男ばっかりで学生服の硬派なのだったりしたら面白いかも。いや、コスプレの集団になってしまうか。

ガス展「銀色のなめくじ」照井数男ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、宮沢賢治作「銀色のなめくじ」の、照井数男のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


クリスマス・プレゼント

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2009年11月10日火曜日

ガス展「きんぴらごぼうを作ろう」山下櫻子ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「きんぴらごぼうを作ろう」の、山下櫻子のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


体験ワークショップ参加者の声から

 11月8日に行なわれた「現代朗読を体験しよう」ワークショップ参加者の声を、一部抜粋して紹介します。
 なお、12月の体験ワークショップは12月5日の開催です。

◎今までの概念がひっくりかえったような、とても不思議な時間でした。

◎朗読という表現のおもしろさをとても感じることができました。ぜひ、やってみたいという思いが出てきました。

◎今回、朗読のワークショップに参加するのは初めてだったので、かなり緊張しましたが、自分らしい声を無理なく、自然に出すことを今まで難しく考えていましたが、今回ご指導いただいて、もう少しリラックスした気持ちで、自分らしさを出していきたいと思いました。ありがとうございました。

◎ライヴやライヴの映像を見せていただいて、「現代朗読」は演劇みたいに思った。非現実的な空間で、思いもよらなかった朗読表現を体験できて(知ることができて)、将来への希望すら感じた。

◎自分自身を表現するという意識や理解が少しできたと思いました。先生の指導が豊富で、学ぶところが多いと思いました。ライブを見て、芸術だな~と思いました。

◎力を抜くことや、あらゆるものを受け入れることや、理屈ではわかるが実際にはできないことが沢山あることを知りました。朗読をとおしてコミュニケーションをとる、というお話を興味深かったです。

◎古い民家でのワークショップは、リラックスできてよかったです。こちらの朗読の考え方も共感できる部分があり、興味深かったです。

◎朗読をやってみたいな、と長々思い続けてきて、初めてワークショップに参加してみました。「こう読まなくちゃいけない!」というルールはないということを聞いて、自分に合ってるなって思いました。結局ドキドキして皆サンの前で発表できませんでしたが、ゼミなど、ぜひ参加していきたいと思いました。

I Am Foods

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2009年11月9日月曜日

「げろきょって大家族みたい」

 ゼミ生の菊地裕貴から「げろきょって大家族みたい」といわれた。とてもうれしい。
 なぜなら、いま、共感的な安らぎのある家庭を持てている人がとても少ないように思えるからだ。

 日本社会の都市化や経済発展が進展するにつれ、かつての大家族から核家族になり、ひとりで暮らす人も増えた。若い人が家から独立してひとり暮らしをするのはいいが、中高年にも離婚、離別、死別などさまざまな理由からひとり暮らしになってしまう人が増えている。
 ひとり暮らしでなくても、夫婦ふたりきりとか、子どもがひとりの3人家族、子どもがふたりいるけれど離婚したので3人の母子家庭、あるいは母子ふたりだけの家庭などなど、家庭という「場」が限りなく「点」に近くなってしまった。
 また、経済効率や競争などの経済原理が家庭にまで持ちこまれ、たとえば子どもはこれからいい学校に行って、いい会社に就職し、「お金を稼げる人」になることを第一の目標に設定されている。また、逆に、引退し仕事の収入がなくなったお年寄りは、お荷物扱いにされる。金銭的な意味での生産性がない人は、社会ばかりでなく家庭においても居場所がなくなる。
 私はめったに行かないが、たまにマクドナルドなどに行ってみると、一杯100円のコーヒーで時間をつぶしているお年寄りがいる。
 地域社会というものも崩壊の危機に瀕している。町内の行事や奉仕作業、お祭り、運動会、そういったものには生産性がなく、時間を取られるばかりで、人間関係もめんどくさい。そういった理由で地域のコミュニティに積極的に関わろうという人はいなくなってしまった。
 学校も教育サービスの場と化し、競争と効率という価値観が持ちこまれ、子どもたちは心休まる暇もない。
 人々はどこで心休め、だれかと共感しあえるというのだろう。

 上記のようなことは社会の大きな流れなので、無理に押しとどめることは難しいと考えている。しかし、人は自分を伝え、理解してくれる相手がいなければ生きていくことはできない。相互理解の友人や知り合いがいない人は精神を病むしかない。
 人はかならず相互理解の場を求める。そして、家庭や学校や地域社会にはない、あたらしい形のコミュニティがあちこちで生まれはじめている。
 そのひとつに現代朗読協会がなればいいと、私はずっと思っていたのだ。菊地裕貴のなにげないひとことは、私のその望みに光を照らしてくれるものだ。現代朗読協会には彼女の言葉どおり、さまざまな年齢層の人が参加している。子どもを連れてくる人もいるし、正会員としては10代から70代までほぼまんべんなくいる。
 それらのすべての人が、現代朗読協会では表現者である。また表現の受容者でもある。お互いに表現しあい、共感しあう。
 また、現代朗読協会は「学びの場」である。すべての参加者がよりよい表現者になろうと学びつづけている。学びつづけるというのは、つまり自分のまわりに目を向け、あらゆることを受け入れ、考えつづけるということだ。
 人は生まれつき、自己利益を追求するようにできている。つまり、自分の幸せを求めて生きている。自分の幸せとは、自分のまわりや社会そのものに幸せがなければ本当の意味で実現できないのだと気づき、公共利益についても考えるようになったとき、人は社会性を持った本当の意味での「人」となる。コミュニティはその社会の最小単位である。
 現代朗読協会が本当にすばらしい、奇跡のような場所になりつつあると、私はいまいる皆さんに感謝している。この場を存続させるために私にできることがあれば、なんでも惜しまずにやろうと思う。

ガス展「He Never Sleeps」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「He Never Sleeps」の、野々宮卯妙のロードクとMIZUKIによる演奏のセッションです。


ゆれうごくわ・た・し/朗読は朗読

(Photo by 丸山朋広)

 11月6日に「あなたはこれをなんと呼ぶか?」というメッセージを書いたが、その後、いろいろと揺れ動く。つまり現代朗読協会がおこなっている表現行為の呼称について。
「朗読」という言葉がはいることによって生じる問題をいくつか指摘した。が、その後、げろきょの皆さんと議論したりして、考えが変わりつつある。
 現代日本における「朗読」という表現に対するイメージが、一般的にあまりに固定的/限定的であり、その言葉を使うことによって私たちのライブや公演を観に来る人たちが失望したり嫌悪したりすることについて問題意識を持っていたが、考え方を転換してみることにする。
 ほとんど一般社会に対して影響力がない私たちにとっては難しい仕事ではあるが、
「こういうのも朗読の一種なんですよ。朗読とは本来、こんなに自由で楽しいものなんですよ」
 というメッセージと実演を発信しつづけていくことが大事なのではないか。
 朗読から私たちが出ていくのではなく、そこにとどまって朗読を取り囲んでいる堅牢なイメージ枠を壊す。朗読のほうから文学や音楽や美術といったジャンルに乗りこんでいく。

◎直近の現代朗読協会のゼミ/ワークショップ/イベント
 いずれも見学歓迎です。
・11月11日(水)19:00-21:00 ベーシックコース(5)
・11月12日(木)10:30-12:30 現代朗読入門クラス
・11月12日(木)14:00-16:00 現代朗読ゼミ
・11月15日(日)14:00-17:00 「朗読はライブだ!」ワークショップ(5)
・11月15日(日)18:00-20:00 現代朗読ゼミ
・11月22日(日)14:00-17:00 「朗読はライブだ!」ワークショップ(最終)
・11月24日(火)19:00-21:00 現代朗読ゼミ
・11月25日(水)19:00-21:00 ベーシックコース(6)
・11月26日(木)10:30-12:30 現代朗読入門クラス
・11月27日(金)11:00-13:00 現代朗読ゼミ
 詳細はこちら

航跡

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2009年11月7日土曜日

ガス展「ぼくはロボット」春日玲とうららのセッション

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「ぼくはロボット」の、春日玲のロードクとうららによる演奏のセッションです。


人形

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2009年11月6日金曜日

あなたはこれをなんと呼ぶか?

 登記上の法人名はともかくとして、私たち現代朗読協会はあたらしい呼称(団体名/ニックネーム)を考えているところだ。
 なぜなら、いまの名称はなにかと不都合が多く、ここにいたってとてもこのままではうまくないと判断したからだ。
 どう不都合なのか。

 まず、なにかライブをやるときに、私たちがやっていることを「朗読ライブ」と呼んでいいのかどうか、という問題。
 朗読ライブといっていると、「朗読を聞きたい人」が来てしまう。が、私たちのライブに一度でもおいでいただいた方ならおわかりのように、私たちがやっているのは朗読だけではない。というより、もはや朗読ですらないといえるかもしれない。「朗読を含むなにか」なのである。
 朗読を聞くことを楽しんだり、自分も朗読をやる人たちは、かなりの割合で「朗読とは本に書かれていることを美しく生きいきと聴衆に伝えること」が目的であると解釈している人がいる。むしろそれが主流であるともいえるだろう。これを読んでいるあなたもいま、
「そのとおりじゃないか。じゃあ、どういうのが朗読なんだ?」
 と思ったかもしれない。
 私たちがやろうとしているのは、朗読という表現行為を使って「本に書かれていることではなく、自分自身を伝えること」を目的としている。たとえば、ピアニストが「エリーゼのために」を演奏するとき、それがどういう曲なのか伝えようとしているのではなく、「エリーゼのためを自分はこのように演奏するピアニストなのである」ということを伝えようとするように。
 これが朗読という表現ジャンルにおいて「亜流」であるとするならば、私はもはやそのジャンルにとどまる意思は持てない。私はなにかの亜流になんかなりたくない。

 これまでの多くの経験において、私たちのライブを聴きに来た人たちの反応でとてもはっきり見えてきていることがふたつある。
 ひとつは、上記のように、主流の朗読を求めてやってきた人たちは一様に顔をしかめ、去っていく、ということだ。
 もうひとつは、朗読には関わっていない他分野の表現をやっている人たち——たとえば音楽、美術、写真、演劇といった人たちは、かなりおもしろがってくれるということだ。どういうふうにおもしろがってくれるかというと、自分たちがおこなっていなかった表現を私たちがやっていること、しかもそれは自分たちともなにか関わりがあるひとつの地平上に存在する表現であることを本能的に察知しておもしろがってくれるのだ。

 ここではっきりしている大きな問題がある。
 私たちが「現代〈朗読〉協会」という看板を掲げて活動している以上、顔をしかめて去っていく人たちはこの先も後を絶たないだろう、ということだ。これはお互いに不幸なことではないだろうか。
 私たちはもはや、主流朗読を求めている人たちではなく、なんらかの手段で自分自身を表現したい、なにかの方法で表現者になりたい、と望んでいる人たちにメッセージを発していくべきではないか。

 主流朗読に対して、私たちがおこなっている声の言葉的表現を仮に「ロードク」と呼んでおく。
 このロードクという手段は、すごい表現手段であることに私たちは気づいている。
 まず、だれもがいつでも、いまからでも、この瞬間からでも始めることができる。音楽や美術のようになんらかの道具やスキルを得なければできないというようなことはない。なにしろ、皆さんが普通に使っているその声と言葉を使うのだから。
 また、劇団や楽団のように人が集まって組織を作る必要もない。自分ひとりでも(聴き手さえいてくれれば)始められる。
 表現の場所も問わない。
 だれでも始められるのに、奥は深い。表現行為はとても広がりを持っている。他ジャンルとの共演や即興的なコミュニケーション、そして観客とのコミュニケーション、コンテンポラリーアートとしてのパフォーマンスといった高度なレベルにまで表現を高めていくためには、やらなければならないことはたくさんある。が、各自がいま持っているそのレベルで、とにかく表現行為を展開することができるのだ。

 今日、午前中にUPしたばかりのこの映像を見てほしい。
 先日、某所でおこなったロードクセッションである。
 ロードクパフォーマーがふたりいる。親子ほども年齢の離れたふたりだ。ふたりとも声と言葉を使う。が、その使い方は自由であり、即興的である。また、演奏者がひとりいる。ピアノを弾いているが、こちらもまったくの即興である。
 ふたりのロードクパフォーマー同士、そしてピアニスト、さらに見えてはいないが観客との間に濃密な非言語コミュニケーションの交錯が存在している。
 さて、この行為を皆さんならなんて呼びますか?

ガス展「祈る人」野々宮卯妙と菊地裕貴のツインロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「祈る人」の、野々宮卯妙と菊地裕貴のツインロードクおよびMIZUKIによる演奏のセッションです。


雨の女

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2009年11月5日木曜日

ガス展「カリンバマン」野々宮卯妙ロードク

 東京ガス展のイベント協力として、ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行ないました。そこでの演目のひとつ、水城雄作「カリンバマン」の、野々宮卯妙とMIZUKIによるロードクセッションです。


洗濯女

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2009年11月4日水曜日

残席わずか!メイドロードクもうすぐ!

 いよいよ11月7日にげろきょ総力戦ともいえるメイドロードク「メイドたちの航海」ライブが開催されます。
 場所は東松原駅すぐの〈Spirit Brothers〉という店。14:00開場、14:30開演。ワンドリンク付き2,500円、完全予約制です。残り予約数が少ないので、予約はどうぞお早めに。
 その出演者である小梅ゆかり、暫六月、嶋村美希子、レイラ、ほか数人で、リハーサルの様子などをにぎやかに語りました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

サンタの調律師

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2009年11月3日火曜日

語りっ娘ニュース No.79

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

祈る人

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2009年11月2日月曜日

東京ガス展協力イベントからの抜粋

 東京ガス主催のイベントに協力出演しました。
 ライフバル渋谷の富ヶ谷店特設会場にてロードクライブを4日間にわたって行なった、その抜粋です。
 会場ではおいしいコーヒーとケーキがふるまわれ、ロードクなど聴いたこともないというお客さんもおおぜい出入りする中での、我々にとっては貴重な体験となりました。得るものも多く、また楽しいイベントでした。

 明日、もう一日あります。
 どうぞお越しください。


ガス展ロードクライブに徳島から来てくれました

 10月31日からスタートして、今日11月2日で3日めを迎えた東京ガス展のイベントにおけるロードクライブ。今日はなんと、徳島からおいでいただいた方がおられました。
 このPadcast番組「RadioU」を以前からお聴きいただいていたとのことで、それを聴いてのお越し。とてもうれしい出来事でした。うれしいついでに、ラジオにも出演していただきました。ご本人はさぞかしびっくりされたと思いますが、「RadioU」ばかりでなく、オーディオブック『甲賀忍法帖』もお聴きいただいてファンだとのこと、ちょうど今日の出演者だった野々宮卯妙も同席しての楽しいトークとなりました。ありがとうございました。
 東京ガス展のイベントは明日一日を残すのみとなりました。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

嵐が来る日、ぼくたちはつどう

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2009年11月1日日曜日

語りっ娘ニュース No.77とNo.78

 語りっ娘・小林沙也佳ちゃんの活動報告である「語りっ娘ニュース」の最新号が届いたので、紹介します。
 今回は2号分一挙公開です。
 画像をクリックすれば大きく表示されます。

東京ガス展で連日のミニライブ始まりました

 昨日10月31日からスタートしている東京ガス展での協力イベント。現代朗読協会は会期中の4日間、毎日、3回のミニライブをおこなっています。
 会期は11月3日(文化の日)まで。11時、13時、15時にそれぞれ、正会員によるロードクと音楽によるミニライブを行ないます。
 ラジオでは初日を終えたその様子を語りました。
 みなさんのお越しをお待ちしております。

 ケロログ「RadioU」で配信中。

じぃは今日も山に行く

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