昨日は韓氏意拳の稽古に中野まで行く。
どれだけ熱心にやってるんだ、という話だけど、行けるときにせっせと行く。
そしてこのところ、家での自主稽古の内容がだいぶ変わってきて、相当きついんだけどおもしろくなってきた。
いや、いままでだっておもしろかったんだけど、その深さが変わってきたというか。
昨日は渋谷で山手線に乗り換えようとして、乗りこんだとたんに駅ホームの警報が鳴りひびいて、電車がいつまでたっても動かない。
線路の上になにかが落ちたというセンサーが働いて、確認するのに時間がかかるという。
やむなく埼京線に移動したが、山手線の乗客がこちらにどんどん移動していて、すごい数。
2本やりすごして、ようやく乗れた(もちろんぎゅう詰め)。
やっと中野にたどりついたら、今度は雨がざーざー降り。
こういうときにかぎって、傘もタオルも持ってない。
まあいいやと濡れて歩いて、講習会場にたどりつく。
すでに稽古ははじまっていた。
昨日は先日の羽根木講習会でもやった馬歩からスタートしていた。
これはかなりきつい稽古で、先日は私もたちまち息があがって倒れるかと思ったほどだ。
さすがに昨日はそうはならなかったが、この稽古は自分が甘くなって逃げそうになる「きわ」がよく見えておもしろい。
この「きわ」が見えるところを、ほかの稽古でもアベレージとして取りくまなければならない、ということだが、なるほど武術の稽古なんだからそうだろう。
武術にかぎらず、私たち現代人は、自分がどうにもできないこと、コントロールできないことを、なんとかコントロールしようとしたり、コントロールした気になったりしているが、本当はコントロールなどできず、自分のコントロールできないことに対する耐性がなさすぎる、という話があった。
まったくそのとおりだと思う。
自分がどうにもできないことにどう対峙し、自分のこととしてなにが発生するのか、よく見極める必要がある。
武術の稽古というだけでなく、生きていく上で大変有用で必要な稽古なのだと実感している。
幸い、帰りは雨があがっていた。
電車も正常に動いていた。
これらも自分ではどうしようもないことで、どう対峙するかということはまさに自分が問われる点だ。
◎羽根木の家で韓氏意拳初級講習会(12.29)
内田秀樹準教練による韓氏意拳の体験&初級講習会@羽根木の家を12月29日(火)に開催します。自分の未知の身体に出会えるユニークで注目の武術です。どなたでもご参加いただけます。