日曜日の午後は羽根木の家で韓氏意拳の講習会であった。
指導は内田秀樹先生。
1週間ばかり東京を離れていたので、あまり自主稽古ができておらず、すこし気後れがあった。
午後の1コマめは体験参加可のクラスで、なんと5名の体験参加の方が来られた。
内4名は女性で、とっても華やかでなごやかな感じだったのだが、参加者が多く部屋が手狭だったので、私は2コマめの会員クラスに参加することにした。
会員クラスは午後4時スタート。
今回は基礎試力から。
内田先生にかぎらず、韓氏意拳の指導者は参加者の練度にあわせて要求の度合いを変えてこられる。
これはありがたいことなのだが、ここ数か月、私にも高い集中力と密度を要求されるように感じていて、稽古がだんだん大変になってきている。
基礎試力をやっていても、「やりかた」や「こんな感じ」をなぞることは許されず(というより自分自身が許さないことを指導される)、とにかく追いこまれていく感じがある。
いや、追いこまれるというより、自分自身を追いこむ方向性を指導されるのだ。
自分を追いこんでいくと、これ以上は行けない、無理、ここが自分の限界、という厳しい場面がやってくる。
そこで引きさがらず、向かい合い、未知の領域へと踏みこんでいけるかどうかを試してみる。
発見することが稽古であり、すでにできることやわかっていることを確認することは稽古として意味がない。
そんなことを教わり、実践してみることが、倒れそうなほどきつかったが、これまでになかったほどおもしろく、楽しかったのだ。
これまでの自主的稽古がいかに甘っちょろいものであったか思いしったと同時に、これからの稽古に自分を「際(きわ)」まで追いこむ楽しみが出てきて、いまはわくわくしている。
韓氏意拳の稽古だけでなく、自分の身体に向かい合うこと、身体を発見すること、身体を作ることを、この歳ではあるが、もっともっとやってみたくなってきた。
※次回、羽根木の家での韓氏意拳初級講習会は、年末12月29日に開催します。体験参加もできるクラスは午前中です。