2017年4月11日火曜日

桜、国立、文章、共感、親密、タイ古式マッサージ

4月8日、土曜日。
雨のち曇。

「自分につながるテキストライティング・ワークショップ」と「親密な関係における共感的コミュニケーションの勉強会」の一日でした。
いずれも少人数でしたが、風通しのよい感じで、楽しくやらせていただきました。

テキストライティングではいつものように、自分自身の体感覚にいかにつながり、ことばという最小公約数的な社会的記号をもちいてどれだけオリジナリティを確保できるか、ということを試みるワークを、ステップを踏みながらおこなっていきました。
勘のいい人が多く、前半の段階ですでにユニークな表現をつかみ、楽しいテキスト交換となりました。

このワークショップではいつもそうですが、書きあげたお互いの文章を交換しあい、読み合いながら、味わい楽しむところが醍醐味です。
人がそれぞれユニークな存在なのだということを体感し、自分自身もまたユニークで貴重な存在なのだという証拠を目の当たりにします。

昼休みには国立駅前に行って、ランチをいただく予定でもうすぐ惜しまれつつも閉店になる〈伊藤屋〉という菓子店にはいったんですが、ランチはやってなかったので、ケーキとコーヒーに変更。
駅前はまさに桜が満開の真っ盛り。
人がたくさん花見に来ていました。

ケーキとコーヒーではお昼が物足りなかったので、それぞれ寿司やらパンやらをあらためて買ってもどり、食べながらテキストワークのつづき。
昼休みを含めて、ではあるけれど、6時間の長尺ワークショップだと思っていても、いつもあっというまに時間がすぎていって、最後は駆け足になってしまいます。
みなさんに「楽しかった」といってもらえて、私もたくさんのニーズが満たされて終了しました。

夕方6時からは親密な関係の勉強会。
テキストライティングから引き続き残って参加してくれたMさんと、初参加のKさんのふたりだけでしたが、ゆっくりじっくりと話ができました。
とくにKさんは私の同業のピアニストということで、本題のほかにもいろいろと興味深い話を聞かせていただきました。

前半は親子関係の話、後半は演奏などの表現を仕事にしている者にとっての共感的コミュニケーションの話。
強力なスキルであると同時に、仕事のあり方や生き方そのものを変質させるほどのパワーを持っている考え方なのだということを伝えることができたように思います。

終了後はさらにMさんが残ってくれて、仕事とは別に長年勉強をつづけているというタイ古式マッサージを施術してくれることになりました。
私は足つぼマッサージを除けば、マッサージというものをこの歳になるまでまったく受けたことがありません。
チャンスがなかったとしかいいようがないんですが、当然タイ古式マッサージも初めての経験でした。

もちろん最高に気持ちよかったんですが、私に施術しているMさんがいきいきとマインドフルで、繊細な気遣いがこちらに伝わってきて、それがもっともうれしくありがたかったのです。
だれかに大切に扱われるということがこれほど心地よく幸せなことなのだということを、今日は体験させてもらいました。
みなさん、ありがとう。

いまの時代こそ表現の根本である「ことば」が重要であり、私たちは自分自身を語ることばを獲得する必要があります。それを模索するワークショップを5月20日(土)に国立で6時間にわたって、じっくりとおこないます。