2019年9月30日月曜日

2度めのサーフィン、だんだん自分が観察できるようになってきた

先の金曜日に湘南の鵠沼海岸までサーフィンに行ってきた。

高齢者も歓迎の初心者向けレッスンをやっている〈T-STICK〉というサーフショップに予約して行ってきたのだが、こちらでは基本的に午前中からグループレッスンをやっている。
しかし私は午前中に放射線治療が毎日はいっているので、午前のグループレッスンには参加できない。
そこで相談してみたら、午後の個人レッスンや、何人かいればグループレッスンもやりますよ、ということで、午後1時半の予約で受けつけてもらった。

ボードもウェアもすべてレンタルできるので、こちらが用意していくのは水着とタオルくらい。
楽ちんだ。

着替えて、練習用のボードを抱えて浜までえっちらおっちら歩いていく。
波はおだやかで——というよりほとんどない——、風もなく、天気はよくて初心者の練習にはうってつけの条件。
夏の海水浴シーズンが終わりエリア規制もなくなって、けっこう大勢のサーファーが練習に来ている。

準備体操をしてボードを抱えて海にはいると、一瞬にして感覚がめざめる。

もともとマリンスポーツ大好きで、学生時代はヨット部、その後も貸しヨット屋でバイトしたりしていた。
琵琶湖だったのでサーフィンは経験がなかったが、ウインドサーフィンやモータースキーはちょっとだけ遊んだことがある。
子どものころからも親に連れられてしょっちゅう海に行って、浜ではハマグリ採り、岩場ではサザエやウニ、牡蠣採りを楽しんでいた(昔は漁業権とかうるさくいわれなかった)。

海にはいると、たえず変化する水と風という偶有性しかない世界に身を投じることになる。
それに抵抗してコントロールしようとすると大変なことになるが、身をゆだね、神経系を開放すると、日常性とは違った風景に全身が活性化するのがわかる。

波に乗れれば楽しいが、乗れなくても全身が喜んでいる。
前回とちがって波とボードにすこし慣れてきて、立とうとして落っこちたとしても、自分の落っこちるようすを観察できるようになって、なにが悪かったのか、どこが足りなかったのか、ちょっとわかるようになってきた。
それを修正してつぎに挑むのだが、2度とおなじ波は来ないので、やはり失敗したりする。
しかし、たまにうまくいくこともあって、すいっとボードの上に立ててそのまま波打ち際まで乗っていけたりすると、なんともいえない気持ちよさに快哉を叫びたくなる。

そんなわけで、また今週も行こうと思っているのだが、台風18号だかが接近していて、ひょっとしてまたもや直撃コースなんだな。